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医療法人社団康喜会 辻仲病院柏の葉

(千葉県 柏市)

堤 修 院長

最終更新日:2024/11/01

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低侵襲の腹腔鏡手術など専門的な治療を実践

痔の治療や手術で知られている辻仲病院グループの本院となっている「辻仲病院柏の葉」。正面玄関に飾られたギリシャ語表記のヒポクラテスの言葉が印象的だ。同院は大腸・肛門疾患に加えて、骨盤内の臓器を見る病院として泌尿器科や婦人科の診療や骨盤臓器脱の治療を行っているのが大きな特徴。2024年から病院長として同院を率いているのが堤修先生だ。堤病院長は、長く胃がんや大腸がん、肛門疾患の治療、手術に携わってきている。「大腸肛門外科には痔の痛みやつらさに耐えられず困りに困って来られる方がほとんどです。症状が軽いうちに恥ずかしがらず相談に来てくださいね」と優しい笑顔で話す堤病院長。診療の特徴や注力している治療などについて聞いた。(取材日2024年9月25日)

こちらの病院開設の経緯と特徴について教えてください。

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当院を運営する、辻仲病院グループは1988年に我孫子市で大腸・肛門疾患と消化器疾患を診る東葛辻仲病院を開設したのが始まりです。その後、病床の拡大など医療体制の拡充を考えていたところ、つくばエクスプレスの開業に伴って柏の葉キャンパス周辺の開発が進むこともあり、2009年にグループの本院として当院を開院しました。大腸・肛門疾患と内視鏡検査に加えて、骨盤内の臓器も総合的に診られるよう泌尿器科と婦人科を設置し、他の科とも連携して骨盤臓器脱の治療に注力している点が特徴です。2019年に炎症性腸疾患(IBD)を専門とするIBDセンターを設置して先進的な治療を行っています。また、2015年には24床すべてが快適な個室となっている緩和ケア病棟を開設しました。近くの国立がん研究センター東病院や東京慈恵会医科大学附属柏病院などから多くの患者さんが来られています。

こちらの理念についてお聞かせください。

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開業当初から大切にしている基本方針として、優しく微笑むSmile、真心を込めるSincerity、すばやく対応のSpeed、お役にたって喜ばれるSatisfactionと、最後は清潔に・快適に、を意味するCleanlinessを組み合わせた4SCがあります。とりわけ患者さんの満足度を高めることをめざしています。当院では検査や手術・入院の後に患者アンケートを実施。私たちは必ずすべてに目を通し、改善する努力を続けています。胃と大腸の内視鏡検査も最初は別日に行っていましたが、患者さんのご要望も高く同日検査に変更しました。4SCは、さらに近年、時代の変化を反映して、医療の安全・人権の保護を意味するSafetyと国際水準の医療を提供を意味するInternationalityが加えられ5SCIとなりました。

大腸肛門外科や消化器外科の特徴についてお聞かせください。

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当院には肛門などから出血したという患者さんが非常に多く、その診断のために重要なのが内視鏡検査です。内視鏡検査の件数は、胃と大腸合わせて年間約2万5000件(2023年4月~2024年3月実績)で、胃と大腸が半々くらいです。一般的な病院では胃の内視鏡検査のほうが多いのですが、当院では大腸検査が多いのが特徴です。大腸がんが発見された場合、近隣の病院ではなくここで治療を受けたいと希望する患者さんも多いですね。当院では大腸がんや鼠径ヘルニアなどに対して低侵襲の腹腔鏡手術を積極的に行っています。痔の疾患については3大疾患から大学病院でも治療が難しい難治性疾患まで対応していて、遠方からも多くの患者さんがいらしています。患者さんは痛みやつらさに耐えられず困りに困って来られますのでそれだけ重症化しています。恥ずかしいという気持ちはわかりますが、十分配慮していますので、早期のうちに来ていただきたいですね。

健康診断にも積極的に取り組んでいると聞きました。

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はい。当院ではご自身の健康状態の定期的な確認や病気の早期発見・早期治療のために人間ドックや健康診断などさまざまなコースを用意しています。人間ドックでは、当院ならではの苦痛の少ない内視鏡検査を含めたコースや、乳がんや子宮がん検査を含む女性特有の疾患を検査するコースを特徴としています。「大腸内視鏡検査」「ピロリ菌抗体検査」「MRI・CT検査」などオプション検査もさまざまな項目があり、ご希望に応じて追加できますのでご相談ください。つくばエクスプレス沿線は、若い世代の方々が増えてきています。若い方でもいろいろな疾患が見つかることも多いですから、ぜひ定期的に受けていただきたいと思います。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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これからも骨盤臓器脱や大腸・肛門疾患、胃や大腸の内視鏡検査など当院の専門性を生かして、より質の高い医療の提供に努めていきたいと思います。人間ドックなど健康診断の受診体制も拡充していきたいですね。また、婦人科、泌尿器科、内科などの外来診療もさらに充実させて、地域の方々が来られた時にどんな症状でも診られるようにしていきたいと思います。ただ、整形外科など当院で診療していない分野は地域のクリニックにお願いしたり、逆に地域のクリニックでCTやMRI、内視鏡検査が必要な場合は当院で引き受けるなど、地域での医療連携もさらに積極的に取り組んでいきます。近隣の病院との連携においても地域連携室を通して緊急受診の調整など行っています。そのような連携を密接にしながら地域医療に貢献していきたいと思います。

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堤 修 院長

1987年北里大学医学部卒業。同大学病院東病院外科、ドイツのブラウンシュバイク市立病院外科、新東京病院外科などを経て2001年東葛辻仲病院勤務。2009年辻仲病院柏の葉外科医局長、2015年同病院副院長を経て2024年より現職。日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医、日本外科学会外科専門医、日本消化器内視鏡学会内視鏡専門医。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/胃内視鏡検査を含むコース4万9500円、子宮がん・乳がん検査を含む女性向けコース4万2900円
人間ドックオプション/大腸内視鏡検査2万900円、ピロリ菌抗体検査2310円、頭部MRI・MRA検査3万4100円、胸腹部CT検査2万3100円

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