全国の頼れる病院・総合病院・大学病院を検索
病院・総合病院・大学病院7,983件の情報を掲載(2024年4月20日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 品川区
  4. 旗の台駅
  5. 昭和大学病院附属東病院
  6. 村上 秀友 病院長

昭和大学病院附属東病院

(東京都 品川区)

村上 秀友 病院長

最終更新日:2023/07/21

20230616 main z50834 20230529 001120230616 main z50834 20230529 0011

昭和大学病院との連携と独自の専門性に強み

「昭和大学病院附属東病院」は、昭和大学が運営する8つの付属病院のうちの一つだ。各付属病院はそれぞれ異なる機能性を持ち、連携しながらも独自性をもって地域医療に貢献している。同院は、中原街道を挟んで向かい側にある昭和大学病院と連携して診療を行っており、外来診療は眼科、整形外科、脳神経内科、リウマチ科、精神神経科、ペインクリニックなどを行っている。高度急性期を担う昭和大学病院から患者を受け入れて治療にあたるほか、互いの専門性を生かして急性期医療の一端も担う。2017年には手術室とリハビリテーション室を整備し、新たな急性期病院となるべく一歩を踏み出した。「脳卒中は時間との勝負」として、自身の専門である脳神経内科の急性期医療にも注力する村上秀友病院長に、同院の強みや方針について話を聞いた。(取材日2023年5月29日)

病院の成り立ちから教えてください。

1

当院は1987年に昭和大学病院の東棟として診療を開始し、1999年に昭和大学病院から独立しました。現在は昭和大学が擁する8つの付属病院の一つとして、昭和大学病院との連携による医療、および独自の専門性を生かした医療に取り組んでいます。昭和大学病院とは中原街道を挟んで徒歩5分もかからない距離にありますから、連携は非常にスムーズです。医師同士にも、「違う病院」という感覚はあまりないですね。建物が違うだけで、同じチームのメンバーとして診療にあたっています。経過に応じて東病院に移っても、状態に応じた治療をスムーズに受けていただけるのはそのためです。2017年には、自院の急性期病院としての機能を強化すべく、手術室の整備、リハビリテーション室の建設などを行いました。昭和大学の建学の精神である「至誠一貫」のもと、患者第一の真心を尽くした医療で地域に貢献しています。

具体的には、どのような連携があるのでしょう。

2

例えば、私の専門である脳神経内科の領域の脳卒中がわかりやすいと思います。脳卒中で昭和大学病院に救急搬送された場合、脳神経外科と脳神経内科が治療法を一緒に検討し、手術をしない方は主に脳神経内科で引き受けて患者さんの状態に合った治療を行います。また、昭和大学病院の集中治療室での治療後は、早い段階から当院でのリハビリテーションを開始します。脳卒中は時間との勝負。いかに早く適切な急性期治療とリハビリテーションを開始できるかで期待できる身体機能の回復にも違いが出ますから、シームレスな連携は大きな強みですね。近年の脳卒中の診断技術は大きな進化を遂げ、脳の血流を測定するCTパーフュージョン検査あるいはMRI検査などを行うことでかなり適切な診断と治療法の選択ができるようになりました。昭和大学病院でもこうした検査を実施しており、当院との効率的で速やかな連携につながっています。

リハビリテーションも強みの一つなのですね。

3

通常、急性期治療を終えた患者さんは、回復期リハビリテーション専門の病院に転院してから在宅復帰に向けたリハビリテーションを行います。昭和大学病院と当院の場合、急性期治療の段階からリハビリテーションを実施できるのが強みですね。超急性期の患者さんの状態や、看護レベルでどのようなケアをしていたのかといった情報が共有されているため、スムーズに計画が立てられます。特にご高齢の方は、入院で2日間寝ているだけで著しく筋力が落ち、元の筋力に戻るまで半年かかるともいわれています。発症後または手術後、すぐにリハビリテーションを始めることは、退院後の生活のためにも非常に有用です。当院のリハビリテーションの対象は整形外科疾患と脳疾患の患者さんが中心で、それぞれに特化したリハビリテーションを提供する体制ができています。

他の診療科についても教えてください。

4

整形外科は特に「スポーツ整形」に強みがあり、競技特性に配慮した治療と早期のリハビリテーションで競技復帰をサポートしています。また、眼科領域では、人工水晶体を使った白内障手術を早くから行い、近年は多焦点眼内レンズも取り入れて実績を積んできました。緑内障発作や網膜剥離などの緊急疾患にも随時対応しております。さらに、「睡眠医療センター」と「呼吸ケアセンター」では、それぞれ診療科の垣根を超えた治療をしています。睡眠医療センターでは、1泊の検査入院で眠りの質を調べ、睡眠時無呼吸症候群の原因を特定して治療につなげています。呼吸器ケアセンターは、急性期を過ぎた慢性呼吸器疾患や肺炎の患者さんに対して、社会復帰のためのリハビリテーションや慢性管理の調整などを行います。最近は新型コロナウイルス感染症後の症状でのリハビリテーションや長期入院も多く、現代のニーズに合ったきめ細かな医療が求められていると感じます。

最後に、地域の皆さまへのメッセージをお願いします。

5

当院は大学の付属病院として、かかりつけ医の先生方との連携をさらに強化し、紹介・逆紹介で地域の皆さまを支えていきたいですね。地域の患者さんには、「年のせいだろう」「おそらく、大したことじゃない」といった思い込みを捨て、いつもと何かが違うと感じたら速やかに受診していただきたいです。脳神経内科で最近気になるのは、慢性的な頭痛との付き合い方です。頭痛はごく一般的でありふれた症状ですが、市販薬で片頭痛の発作をしのぎ続けたことで起こる薬物乱用性頭痛の患者さんが多いと感じます。市販薬を月に5~6回飲むようなら、一度専門の医師を受診してください。適切なコントロールで、つらい頭痛からの解放をめざせる可能性があります。

20230616 main z50834 20230529 0011

村上 秀友 病院長

1999年昭和大学卒業後、昭和大学脳神経内科に入局。関連病院を含めたいくつかの施設で脳神経内科の臨床の研鑽を積んだ後、2022年4月より昭和大学医学部内科学講座脳神経内科学部門教授および昭和大学病院附属東病院脳神経内科診療科長に就任。2023年より昭和大学病院附属東病院病院長を務める。日本神経学会神経内科専門医、日本内科学会総合内科専門医。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズ代/20万円~30万円(手術費などは保険適用)

access.png