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社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス 海老名総合病院

(神奈川県 海老名市)

服部 智任 病院長

最終更新日:2020/11/25

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「あって良かった」と言ってもらえる病院に

海老名駅東口より徒歩12分。人口に対する医療機関数、医療従事者数ともに低いとされる神奈川県県央地域において、長年にわたって地域住民の健康を支えているのが「海老名総合病院」だ。急性期疾患に対応する総合病院として幅広い診療科と専門治療部門をそろえながら、2017年4月には、救急救命センターを新たに開設するなど、地域での存在感も大きくなっている。患者に良い医療を提供するために進化し続ける同院を先頭に立って引っ張り「あって良かったと思われる病院にしていきたい」と語る服部智任病院長に病院のことや診療方針について話を聞いた。(取材日2017年11月21日)

こちらは、どのような病院ですか?

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当院は、469床を備える急性期病院です。救急の患者さんや、わかりやすく言うと入院期間の平均が10〜11日ですので、それくらいの期間で治療が終わる病気を主に診療しています。そして患者さんが救急で運ばれてきたときに、さまざまな医療資源を投入し、迅速かつ適正な医療を提供することによって短い入院期間で、早く社会復帰ができるようにしています。総合病院として19の診療科と心臓血管や内視鏡など5つの専門診療部門を設置して幅広く診療をしており、その中でも脳卒中や心筋梗塞をはじめとした救急医療とがん診療を2本柱としています。救急については周りのサポートもいただいて、今年の4月に救命救急センターをオープンしました。当法人創業者の「救急こそが医療の原点である」という思いのDNAを引き継いで、重篤な患者さんはもちろん、そうでない方への救急医療もこれまでどおり提供しています。

救急救命センターとがん診療について、もう少し教えてください。

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救急救命センターは20床で、専属の医師が8人の体制です。今年の4月以降、以前は88%だった救急車の応需率が94%になり、9%前後だった重症患者さんの割合が倍の18%に増えるなど、救命救急センターとして機能してきています。応需率は、100%をめざしていきたいと考えています。そして、これまでは周辺3市の消防署との連携が中心でしたが、4月からは6市1町の消防署と意見交換をしながら、さらに幅広い地域の救急患者さんを受け入れる体制を整えています。がん診療については、この地域のがん患者さんがほかの地域で診てもらっているという現状がありますが、特に高齢になってくるとそれも大変ですし、今は若いがん患者さんも多いので、仕事をしながら社会復帰ができるようにサポートをしながら治療が受けられるような体制を整えています。特に血液内科には4人の医師がおり、かなり充実した診療ができていると考えています。

ほかの診療科はいかがですか?

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一つ特徴的なのは産婦人科です。当院は無痛分娩の実績が豊富で、総合病院という環境に加えて麻酔科も専門とする産婦人科の専門医師がおり、新生児は小児科が24時間体制で診療をするなど、体制を整えています。4階建ての新館で、妊婦さんは外来での健診から入院、分娩、退院後の健診と育児支援まで継続したスタッフの看護を受けることができます。また当医療法人グループでは、ほかにも病院や診療所、介護老人保健施設、特別養護老人ホームなど、医療だけでなく介護や福祉までのサービスを提供しています。今後はグループ全体としてさらに連携を深め、これらのサービスをシームレスに、ワンストップで提供ができる体制を整えていくことで、よろず相談所といいますか、何かに困ったら当院に相談をしてもらえればなんとかなるというようにできれば、地域の皆さまにはより便利になり、安心していだだけると考えています。

病院の運営方針を教えてください。

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私が大切にしているのは、まずは職員が働きやすい環境を作ることによって幸せになってもらい、それを患者さんに還元をすることです。犠牲を払って仕事をしながら目の前にいる患者さんに優しくしてくださいと言っても、自分がハッピーでなければ難しいでしょう。なので、まずは職員がハッピーになって、それを患者さんに分けてもらいたい。そうすれば自ずとみんな親切になっていくと思いますし、本当に相手のことを、患者さんのことを考えられるようになり、良い医療の提供につながると考えています。また、海老名という場所は人口が増えていますし、町としても発展をしているところですから、行政とも話をしながらインフラの一環としての役割を果たしていきたいと考えています。例えば、救命救急センターは住民の皆さんの安心感につながると思いますから、病床数を増やしたりSCU(脳卒中ケアユニット)を作るなど、さらに強化をしていきたいと考えています。

最後にメッセージをお願いします。

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当院としては、地域の皆さんから信頼されるインフラであり続けていたいと考えています。そして安心、安全な医療を提供するために、特に人の教育や育成に力を入れて、日々前進していきたいと考えていますので、実際に診療を受けられたりしたときに何か疑問を持つようなことがあれば、遠慮なく伝えていただき、そうすることで皆さんから信頼される、「あって良かったね」と言っていただけるような医療機関になっていきたいと思っています。そこは逆に言うと、皆さんからのフィードバックがないとなかなか改善が進まないところもありますから、われわれは日々耳を澄ませながら皆さんの声を聞いていきたいですし、そう言う意味で皆さんからも力を貸していただきたいと思います。健康に何か問題があれば、まずはかかりつけ医の先生に診ていただくのがベストですが、どうしても困った時、より専門的な治療が必要な場合は当院へ気軽にご相談ください。

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服部 智任 病院長

1985年滋賀医科大学卒業。日本医科大学付属病院にて初期研修後、同大学泌尿器科学講座助手。1992年より米国ブリガム・アンド・ウィメンズ病院留学。帰国後に北村山公立病院泌尿器科医長、日本医科大学泌尿器科学講座講師を経て、2000年より仁愛会(現JMA)。2008年より海老名メディカルプラザ院長、2012年に海老名総合病院副院長、2015年より現職。日本泌尿器科学会泌尿器科専門医。医学博士。

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