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医療法人社団薫風会 横山病院

(広島県 呉市)

横山 貴一 院長

最終更新日:2023/05/30

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脳疾患に対する幅広い診療で地域医療に貢献

新広駅より徒歩3分の場所にある「横山病院」は、地域の人々に「いつまでも健康に暮らしてほしい」という想いのもと、1985年に横山登前院長が開院した。専門的な外来診療に加え、病床を40床備えた地域の中核的な病院として、多くの患者の健康を支えてきた同院は、脳疾患、特に脳卒中の予防、治療、リハビリテーションに注力。2016年に前院長の息子である横山貴一先生が院長就任後は、予防、早期発見・早期治療を目的とした脳ドックの推進にも尽力。「医療の発達により脳卒中の死亡者数は減少していますが、要介護者の多くは、認知症の方や脳卒中などの脳疾患を経験されている方々です」と、健康寿命延伸のためにも脳疾患の予防、早期発見の重要性を多くの人に伝えたいと話す。脳ドックを受けることが医療の早期介入につながり、その後の人生を左右する可能性もあるため、特に忙しさから足が遠のきがちな40代以降の世代に受けてほしいと力を込める。「軽微な頭痛やめまいでも、重篤な脳疾患が隠れていることがあります」と早期受診を呼びかける横山院長に、病院の成り立ちや診療の特徴、地域における役割などについて聞いた。(取材日2023年3月14日)

病院の成り立ちからお聞かせください。

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当院は1985年に先代である父が開設しました。当時私は小学生。この辺りは開発が進み今でこそ住宅地が広がっていますが、約40年前は田畑ばかりだったのを覚えています。ですので、人口の増加に伴い少しずつ地域に根差していった病院と言えるでしょう。私は大学卒業後、大学病院を中心に脳神経外科分野で研鑽を積んだ後、2006年に当院の副院長として勤務を開始。父とともに地域の皆さんの健康に寄与できるよう一生懸命診療に取り組む日々でした。そして2016年に院長に就任。以来、先代が築いてきた脳疾患の診療をはじめ、地域の皆さんとの関係性も大事に、脳ドックなど病気の予防や早期発見にも努めてきました。当院は脳疾患の中でも特に脳卒中の予防や治療、リハビリテーションに注力した診療を行っています。この地域も高齢化が進んでいることから要介護の方が増えており、その多くは認知症の方や脳卒中などの脳疾患を経験されている方々です。

診療の特徴について詳しく教えていただけますか。

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脳外科治療だけに限らず、脳疾患に関する予防に取り組んでいるのが特徴です。その予防として、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった脳疾患と密接な関わりのある生活習慣病の早期介入にも注力。脳疾患の中でも脳卒中の患者さんが多く、この疾患は治療後も後遺症が残りやすいので、改善に向けたリハビリテーションにも力を入れています。脳疾患の予防から回復までトータルでカバーできる環境を構築しているのが大きな特徴だと言えるでしょう。超高齢社会となり、当院もご高齢の患者さんが増加しています。例えば、骨折をされた高齢の方が基幹病院で一次治療を終えた後、当院でリハビリをというように、整形外科領域の方がリハビリで入院されるケースも増加。高齢化が進むにつれ、徐々にそのような新たな役割を担うようにもなってきました。私が院長に就任してからは、脳疾患以外の方のリハビリ受け入れに加え、健診にもより注力しています。

力を入れているという脳ドックについてお聞かせください。

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呉市は特に高齢者が多く、生活習慣病などの基礎疾患をお持ちの方も多くいらっしゃいます。高血圧、糖尿病、脂質異常症といった脳疾患につながる可能性のある生活習慣病を抱えている場合、早めの脳ドックをお勧めしたいですね。特に頭部MRI・MRAや頸部MRA検査では、脳動脈瘤・脳梗塞・脳腫瘍など自覚症状のない異常箇所を調べられますので、脳ドックは早期発見をはじめ、予防にも非常に有用。そのため、当院では仕事などで忙しい方、脳疾患が気になる方、最近物忘れが多い方というように、患者さんのニーズに合った脳ドックのプランを設けています。例えば、短時間で検査を終えたい方を対象としたプランは、インターネット予約ができ、受付からお帰りまで30分で可能。検査結果はスマートフォンに届くため、仕事、介護、育児などでお忙しい方にお勧めです。特に40代以降の方は日々の忙しさから足が遠のきがちですので受けていただきたいですね。

地域における役割についてはいかがでしょう。

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生活習慣病で通院中の方のご家族が、最近様子がおかしいので認知症ではないかと心配されるケースもあります。その場合は脳神経内科の医師もいますので、認知症のご相談も可能です。また、頭部MRI・MRAや頸部MRAなどは予約が先まで埋まっているところが多いのですが、当院は基本的に即日検査が可能です。そういった意味でも地域に貢献できていると言っていいのかもしれませんね。月に2回行っている循環器内科診療では不整脈、心不全、狭心症の診療を主に実施。脳卒中にならないようにすることが患者さんの生活のクオリティー維持に重要ですので、一次予防として生活習慣病予防や脳疾患の早期発見をめざすための体制、治療、治療後のリハビリなど包括的な医療提供で地域の健康を支えています。地域連携室も立ち上げ、基幹病院、近隣のクリニックとも密に連携。また、患者さんのご家族が困った時の受け皿になるなど、さまざまな役割を担っています。

地域の方へのメッセージをお願いします。

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軽微な頭痛やめまいでも、くも膜下出血などの重篤な脳疾患が隠れていることがありますので、些細なことも放っておかず受診することが重要です。また、超高齢社会となり、在宅介護の割合も増加。そのため、介護をするご家族が疲弊されているケースも少なくありません。当院では、在宅での介護が一時的に困難になった場合の入院の受け入れや、訪問看護ステーションなど、在宅に関わる多職種との連携にも取り組んでいます。外来に関しては、今年2月にリフォームし、よりご利用いただきやすくなりました。患者さんだけではなく、スタッフにも好評です。当院には総勢60人ほどのスタッフがいまして、彼らが各部門で自分の仕事に責任を持ち動いてくれていることは何より心強く感じている点。今後も高齢者や新たにこのエリアに来られた子育て世帯など、さまざまな年代に貢献できるよう、より地域における各機関との連携強化に努めてまいります。

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横山 貴一 院長

1998年日本大学医学部卒業。同年、日本大学医学部脳神経外科入局。2004年日本大学大学院医学研究科博士課程卒業。日本大学医学部附属板橋病院、駿河台日本大学病院、横須賀市立市民病院、埼玉県立小児医療センター、川口市立医療センターなど大学病院を中心に脳神経外科分野に関する研鑽を積む。2006年横山病院の副院長就任を経て、2016年現職に至る。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/1万9250円~

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