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脳動脈瘤が見つかったら
後悔しないための選択肢を

医療法人春秋会 城山病院

(大阪府 羽曳野市)

最終更新日:2026/06/01

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  • 保険診療
  • くも膜下出血
  • 脳動脈瘤

健康診断やMRI検査で見つかる脳動脈瘤。破裂するとくも膜下出血につながる可能性があるものの、緊急手術となるケースはそれほど多くないため「本当に手術が必要なのか」「手術後、仕事には戻れるのか」と、治療への迷いを抱える人も多いという。南大阪地域の脳疾患治療を支える「城山病院」では、開頭クリッピング術と脳血管内治療の両方に対応。中でも近年は、体への負担を抑えやすいカテーテル治療にも力を注ぎ、動脈瘤の形や部位に応じてさまざまな治療法を選択できる体制を整えている。「大切なのは、患者さんにとって本当にメリットが見込める治療を見極めること」と話すのは、脳血管内治療に携わる盛岡潤先生と米田隆先生。今回は、脳動脈瘤治療の選択肢や、術後の生活まで見据えたサポート体制について聞いた。(取材日2026年5月8日)

脳動脈瘤が見つかったら脳神経外科の医師に相談し、一人ひとりに合わせた選択を

Q動脈瘤が見つかった場合、どんなリスクがありますか?

A

脳動脈瘤について説明する米田隆先生

脳動脈瘤は、脳の血管の一部がこぶのように膨らんだ状態を指します。多くは無症状のままMRI検査などで偶然見つかりますが、破裂するとくも膜下出血を引き起こし、命に関わったり、重い後遺症が残ったりすることもある病気です。ただし、すべての動脈瘤がすぐに手術を必要とするわけではなく、動脈瘤の大きさや形、できている場所、患者さんの年齢や持病などを総合的に評価し、「経過観察が良いのか」「治療を行ったほうが良いのか」を慎重に判断していきます。一方で、「症状がないから大丈夫」と自己判断で放置してしまうと、ある日突然破裂し、救命が難しくなるケースもあります。不安を抱え込まず、まずは脳神経外科に相談してください。

Q手術を受けるとなると、どのくらいで復帰が可能ですか?

A

仕事や日常生活への影響を心配されるのは当然です。ただ、復帰までの期間は治療方法によって大きく異なります。開頭手術の場合は一定期間の入院や安静が必要になりますが、カテーテルを用いた脳血管内治療であれば、体への負担を抑えながら治療を行えるため、比較的早い社会復帰が見込めます。さらに、術後の経過が順調であれば、1週間以内にこれまでと大きく変わらない生活へ戻ることも期待できます。もちろん、動脈瘤の状態や全身状態によって適した治療は異なりますので、一人ひとりに合った方法を考えていくことが大切です。当院では治療後の生活も見据えながら、患者さんやご家族と十分に相談した上で治療方針を決めています。

Qどのような治療方法があるのでしょうか?

A

脳動脈瘤治療について研鑽を積んだ盛岡潤先生。後進育成にも尽力

脳動脈瘤の治療には、大きく分けて「開頭クリッピング術」と「脳血管内治療(カテーテル治療)」があります。開頭クリッピング術は、頭蓋骨の一部を開いて脳の血管を直接確認しながら、動脈瘤の根元を専用のクリップで閉じ、血液が流れ込まないようにする治療です。一方、脳血管内治療はカテーテルを血管内に通し、動脈瘤の破裂を防ぐための治療で、比較的体への負担が少なく、術後の早い回復が望めることから近年選択される機会が増えています。ただ、動脈瘤の大きさや形、できている場所によって適した治療法は異なります。当院では両方の治療に対応しており、患者さんの状態や今後の生活まで見据えて、一人ひとりに合った方法を提案します。

Q脳血管内治療について詳しく教えてください。

A

脳血管内治療は、足の付け根や手首の血管からカテーテルを挿入し、血管の内側から行う低侵襲な治療です。以前はコイルを用いた治療が中心でしたが、近年は医療機器の進歩によって治療の選択肢が拡大しています。例えば、根元の広い動脈瘤にも適応できる血管内塞栓促進用補綴材や、血流そのものをコントロールするステントなど、動脈瘤の形や場所に応じてさまざまなデバイスを使い分けることが可能です。当院では、それぞれの治療法に対応できる体制を整えていますが、単に新しい治療を行うことを目的とするのではなく、「患者さんにとって本当にメリットのある治療か」を第一に、丁寧に治療方針を決めています。

Q術後のフォローアップについても知りたいです。

A

治療後も安心して生活に戻れるようサポート体制が充実している

脳動脈瘤の治療は、手術をしたら終わりではありません。術後も再発の有無や血流の状態を確認するため、定期的な画像検査を行いながら経過を見ていきます。患者さんによっては「再発するのではないか」という不安を抱える方も少なくありませんので、当院では外来でのフォローアップに加え、必要に応じてリハビリテーションスタッフや地域医療とも連携しながら、安心して日常生活へ戻れるよう支援しています。仕事復帰のタイミングや運動だけでなく高血圧や喫煙など再発リスクにつながる生活習慣についても丁寧に説明し、長期的な健康管理まで見据えてサポートします。患者さんが治療後も安心して生活できるよう、継続的に寄り添っていきたいです。

患者さんへのメッセージ

盛岡 潤 副センター長

1998年に山口大学医学部を卒業後、同大学医学部附属病院にて脳腫瘍をはじめとする脳神経疾患の研究・治療に従事。2013年より城山病院に入職し、脳卒中を中心に診療経験を重ねる。2024年より脳・脊髄・神経センターの副センター長。迅速かつ高度な治療技術の習得をめざし、2020年1月より藤田医科大学で脳血管内治療について研鑽を積む。患者一人ひとりに寄り添い、質の高い医療の提供と後進の育成にも注力。

米田 隆 部長

大阪医科大学医学部を卒業後、救急医療や外科手術への関心から脳神経外科を専攻。市中の大阪医科大学関連病院で研鑽を積み、カテーテルを用いた脳血管内治療を中心に手術経験を重ね、2021年に城山病院へ入職。2021年に脳・脊髄・神経センターの部長に就任。脳疾患治療の専門家として常に自己研鑽に努めながら、患者や家族にとってのメリットを第一に考え、一人ひとりの状態に応じた治療の提供をめざしている。

脳動脈瘤が見つかると、「本当に手術が必要なのか」と大きな不安を感じる方は少なくありません。しかし、脳動脈瘤は大きさや形、できている場所によってリスクが異なり、すべてがすぐに治療を必要とするわけではありません。大切なのは、現在の状態を正しく把握し、ご自身に合った選択をしていくことです。当院では開頭手術、脳血管内治療の両方に対応しており、それぞれのメリット・デメリットを丁寧に説明しながら治療方針を一緒に考えています。「まずは話だけ聞いてみたい」という段階でも構いません。患者さんやご家族が納得した上で前に進めるよう、しっかり寄り添いながら診療を行いますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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