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医療法人 友紘会 友紘会総合病院

(大阪府 茨木市)

林 太郎 病院長

最終更新日:2024/05/10

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患者や家族に優しく寄り添う医療を提供する

大阪モノレール彩都線・豊川駅から徒歩約15分の場所に位置する「友紘会総合病院」は、1980年の開院以来「喜ばれ・頼られ・望まれる地域医療」をめざして、地域に寄り添った医療を実践してきた。2018年に現在の場所に新築移転した病院には、一般病棟のほか障害者病棟、回復期リハビリテーション病棟、療養病棟の計278床の病棟を備え、急性期から慢性期まで途切れ目のない医療を提供。内科、外科、整形外科、脳神経外科、歯科・口腔外科や眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、小児科、産婦人科など幅広い診療科を標榜し、地域のさまざまな医療ニーズに対応している。現在、病院長を勤めているのは、2020年に就任した林太郎先生。先代の林豊行先生から受け継いだ、地域住民がさまざまな悩みや困りごとを相談しやすい“かかりつけ病院”としての特性を大切にしながら、地域医療の先を見据えた新しい取り組みにも積極的に取り組んでいる。病院の機能の充実と共に、地域医療に貢献するために力を入れる林病院長に、地域診療にかける思いや同院が注力する診療、さらに未来のビジョンなどについて語ってもらった。(取材日2024年2月20日)

地域における病院の役割についてお聞かせください。

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当院は、急性期、回復期、療養期の3つの機能を持つ地域に密着したケアミックス病院です。外来診療される患者さんも多く、地域のかかりつけ病院的な機能も担っています。地元の茨木市だけでなく、隣接する箕面市、吹田市から患者さんがお越しになり、幅広い疾患やお悩みに対応できるように、さまざまな診療科を備えています。現在の場所に移転する前は回復期病棟を持たない病院でしたが、6年前の新築移転をきっかけに、どのような機能を持つ病院として地域医療に貢献していくべきかを考えました。その結果、より地域に密着した医療を提供するケアミックス病院として再スタートしたのです。例えば、当院の位置する三島圏域では以前から回復期の病床が不足している現状がありました。このため、広いリハビリ室を作って回復期リハビリにも取り組むなど、新しい機能を立ち上げて地域の医療ニーズにしっかり対応できる病院をめざしています。

特に注力されている診療を教えてください。

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外傷から膝関節などの慢性疾患まで幅広く対応できる整形外科は当院の特徴の一つです。大阪大学医学部附属病院に近く、阪大病院の医師が当院で手術をするなど、密な連携を取っています。膝人工関節の手術でナビゲーションシステムを導入し、精密な測定で、患者さんの負担を抑えながら精度の高い手術が可能です。外科ではヘルニア、胆石、虫垂炎、大腸がんなどの手術を積極的に腹腔鏡で行い、モニターに4K画質巨大パネルを採用し、高精細、拡大視による精密で安全性を重視した手術を実現しています。また脳神経外科で脊椎疾患の手術も行っています。眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、産婦人科、小児科もあります。回復期リハビリテーション病棟や療養病棟に入院されている患者さんが、肺炎を発症された場合などに、自院の急性期病棟で対応できるのはケアミックス病院の強みです。転院の負担、付き添いがなく、患者さん、ご家族にとってメリットが大きいと思います。

内科の領域についてはいかがですか?

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高齢化が進むなか、専門的な診療だけではなく総合内科的な診療が求められているのが現状です。ある程度年齢を重ねると、複数の疾患や問題を抱えている方が少なくありません。そうした方々に、各領域の専門家が診療を行うだけではなく、患者さんの生活背景や価値観、退院後の生活までを考えた全人的な診療を行う必要があるからです。当院でもこうした状況に対応できるよう、各診療科が密に連携を取り合いながら、総合的な視点でその患者さんに必要な診療を提供し、退院支援までを含めて対応するように心がけています。専門的な領域では血管造影装置があり、循環器を専門とする医師による外来、心筋梗塞などの冠動脈疾患のカテーテル治療も行います。内視鏡センターでポリープ切除など内視鏡治療も行います。透析センターを備え、外来だけではなく入院での透析治療にも対応しています。入院が必要な患者さんも当院なら慢性期病棟で透析治療を受けていただけます。

地域との連携に力を入れておられますね。

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病院を新築移転した際に、地域連携室のスタッフを増員して、より力を入れて取り組むようにしました。阪大病院をはじめこの近隣には医療施設が多く、病院との連携に力を入れるとともに、地域のクリニックとの連携、さらに介護福祉施設からの肺炎や骨折を起こした方の受け入にも力を入れています。クリニックから患者さんを受け入れる場合、移動に困難を伴う患者さんやそのまま入院したほうが良いと考えられる患者さんなどは、救急搬送が必要なケースを除いて、クリニックまでのお迎えサービスを行っているのも特徴です。これは患者さんだけではなく、クリニックの負担軽減にもつながると思います。一方、設立当初から一般歯科、小児歯科、口腔外科にも対応しており、他の診療科と併せて歯科にも来院される地域の患者さんがたくさんいらっしゃいます。入院中の患者さんの口腔ケアもできるので、誤嚥性肺炎などの予防のためにも一層力を入れていきたいですね。

今後の展望を聞かせてください。

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医療を取り巻く環境がどんどん厳しさを増し、人材の確保も難しくなっています。そうした中で、先を見据えて地域の医療ニーズを敏感に察知し、ニーズに対して自分たちが何を提供できるかを考え、行動していくことが求められます。そして、それを実現するためには、一人ひとりがビジョンを持つこと、常に患者さん第一で考えることが欠かせません。当院は「主体性と相互理解を持って取り組みます」「患者さんの気持ちがわかる優れた医療人を育成します」などを基本方針に掲げており、職員が使用する電子カルテの画面にこの基本方針や病院の指標が常に表示されるようにしています。常に目にすることで、各自がビジョンを描く手助けになり、組織全体のレベルアップにつながると考えているからです。また、働き方改革の一環として積極的にタスクシフトすることで、効率的な業務推進にも取り組んでいます。常に前進していくことで、地域医療に貢献できれば幸いです。

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林 太郎 病院長

1998年奈良県立医科大学卒業。専門は消化器外科。日本外科学会外科専門医。疾患を抱える患者さや家族の苦しみや痛み、不安な気持ちに優しく寄り添う医療の提供を大切にしている。バイオリン演奏、映画鑑賞、ゲーム、海水魚飼育、模型づくり、ラーメンなどの「食」探求など趣味も多彩。生活にメリハリをつけて、晩酌や特に何をすることもなく過ごしがちな夜の時間に、好きなことに熱中するのが元気と健康の秘訣。

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