特定医療法人ダイワ会大和病院
- 大阪府吹田市垂水町3丁目22-1
- 内科
- 循環器内科
- 外科
- 整形外科
- 脳神経外科
- 眼科
- リハビリテーション科
- 放射線科
- 精神科
特徴
病院機能の充実と人材育成で、地域の医療と暮らしを支え続ける
目次
01入院から在宅への移行と在宅医療の継続的な支援が使命
地域に「健康・医療・介護」を提供
「大和病院」は、地域密着型の慢性期病院が今後担うべき役割として「急性期医療と介護の連携」を掲げ、その実現に向けて組織改革や人材育成を推進。近隣の急性期病院と連携パスを作成して患者をスムーズに受け入れ、在宅復帰に向けて入院当日から積極的にリハビリテーションを実施する。同院は「特定行為に係る看護師の研修制度」の指定研修機関であり、看護レベルの向上や医療の効率化を図る。
02特定行為に係る看護師の研修を実施、業務と学びの両立を実現
研修受講者が増加し、より質の高い看護へ
「特定行為に係る看護師の研修」では、1年間にわたりeラーニングと実習を実施。看護師は勤務を続けながら研修を受け、病院側も勤務との調整や費用負担などで積極的にサポートする。現在は、各病棟や訪問看護部門などで8人の特定看護師が勤務(2023年3月現在)。第1期生として学んだ看護師長の中山初江さんは「手順書に沿って、特定行為である末梢挿入式中心静脈カテーテル(PICC)管理ができるようになっただけでなく、フィジカルアセスメントや臨床推論なども学んで診療の過程が理解しやすくなり、より効率的で質の高い看護につながっています」と語る。先輩看護師の活躍を見て関心を持つ看護師も増えているという。
03専門知識に基づく機を逃さない看護を、病棟でも訪問看護でも提供
特定看護師の活躍が業務の効率化にも寄与
特定看護師が、高齢者医療でニーズの高い「栄養に係るカテーテル(PICC)管理関連」および「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」を実施できる同院。各病棟では主にPICCの挿入を行うほか、訪問看護部門にも特定看護師がいることで、PICCを挿入中の患者を自宅で看護しやすくなったという。訪問看護を行う特定看護師の赤澤峰子さんは「早い対応が求められる場面でも以前は医師を待つ時間がありましたが、今では特定看護師が必要な処置を始められるようになりました」と手応えを語る。将来的には、訪問先でPICCの挿入も実施できるようにし、住み慣れた自宅で介護を受けられる患者を増やしていきたいという。
04医療・看護・介護資源と当事者をつなぎ、誰もが笑顔の介護を
顔の見える連携で在宅介護を支える
訪問看護部門や居宅介護支援部門と各病棟は、日頃から情報を積極的に共有。患者や介護者が少ない負担で在宅介護へスムーズに移行し、生活を継続できるようサポートする。介護の一環としてレスパイト入院の受け入れも行う。「退院カンファレンスで状態が変動したときや、介護者の疲れがたまったときは入院受け入れが可能と伝えることで、介護者の負担軽減につながり、病院で患者の健康管理もできます」と在宅部門統括課長の西田ルミ子さん。訪問診療を行う地域の医院とも積極的に連携を図り、必要時にはバックベッドとして利用可能。地域の医療機関や訪問看護、介護事業所などとも柔軟に連携し「最期まで自宅で安心して過ごせる介護」をめざす。