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社会医療法人生長会 ベルランド総合病院

(大阪府 堺市中区)

片岡 亨 病院長

最終更新日:2021/11/17

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高度な急性期医療の実践と愛で地域に応える

堺市にある「ベルランド総合病院」は、「愛の医療と福祉の実現」を理念に掲げる地域に根差した病院だ。がん治療、救急医療、周産期医療を中心に地域の中で高度な急性期医療をめざす同院は、先進の機器・技術の導入に積極的に取り組み、各科にはスペシャリストが多数在籍しているため、地域のみならず他府県から来院する患者も少なくないという。しかし、2020年に病院長に就任した片岡亨先生は「単なる医療技術だけでは人は救えない」と話す。患者を「パートナー」と呼び、病だけでなくその心や生活にも寄り添いたいとさまざまな取り組みを実施している同院がめざす医療とはどんなものか、詳しく話を聞いた。(取材日2021年6月25日)

最初に、病院の成り立ちについてお聞かせください。

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当院は、地域の皆さんが求めるあらゆるニーズに応える医療を行いたい、そのためにも病院と高齢者施設複合型の施設が必要だという創設者の強い想いのもと、1982年、堺市東山に特定医療法人生長会ベルランド病院として開院いたしました。ベルランドのベルは「鐘」という意味とともに、フランス語で「美しい」という意味があり、ランドは「丘」を意味します。この辺りは丘陵ですので「美しい丘」「鐘の鳴る丘」にしていこうという願いを込めて「ベルランド」と名づけられました。当初は高齢の方向けの病院として運営しておりましたが、平成になり地域で果たす役割が急性期病院へとシフトしていくに伴い、2014年9月に全面新築。地域に根差す病院として高度急性期医療を担い、がん治療、救急医療、周産期医療を中心に、24時間365日、地域の中で高度な急性期医療の実践をめざしています。

理念について聞かせてください。

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当院は「愛の医療と福祉の実現」を理念に掲げ、あらゆる面で安心・安全な質の高い急性期医療を提供できるよう、日々努力しています。医師は患者さんに対し、ベストキュア、ベストケアを選択・提供できるよう、優れた臨床能力を持っていることが期待されます。そのために、知識や技術をアップデートしていくことが大切になります。しかし、技術だけでは病院の社会的役割を果たすことはできないとわれわれは考えています。われわれがめざしているのは、医療という技術を提供するだけでなく、患者さんへの共感を前提とした癒やしを提供する場であることです。そこで当院では、すべてのスタッフが、受診される患者さんにとって優しい医療、愛のある医療とは何かを考えることを常とし、患者さんや地域との信頼関係、良きパートナーシップを構築していきたいとの願いを込め、すべての患者さんを「パートナー」とお呼びしています。

周産期母子医療センターとして幅広い周産期医療に対応するとか。

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当院の4階は周産期母子医療センターとして、通常分娩だけでなく、妊産婦さんたちの二次救急を受け入れられるように診療体制を整えていると同時に、新生児集中治療室12床を含む18床を有する新生児病棟では、お子さんの発達やご家族のケアにも十分に配慮した新生児医療を行っています。地域の産婦人科医療への不安軽減ができるよう、また一人のパートナーに対してシームレスな医療を提供できるよう、診療科の枠組みを超えてスタッフの力を結集し、全力で母子をサポートする体制を構築しています。また小児救急においては、新生児コールの設置や堺市救急医療事業団に協力して、堺市こども急病診療センターに医師を派遣するなど、さまざまな取り組みを行っています。私たちは単に「救命する」、「病気を治す」だけではなく、親子の愛情を育み、退院後に幸福な家庭生活が営めるように援助することが大切だと考え、退院後も含めサポートしています。

救急医療やがん診療に関してはいかがですか?

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救急分野では、総合急病救急センターを中心に24時間365日の救急医療を実施し、年間数多くの救急搬送の受け入れを行っています。また救急医療においては現場から医師、看護師、救命士による共同治療が行われることが理想と考えます。そこで2006年よりドクターカーを導入し、ドクターが現場出動を行い、救命の一助になれるよう尽力しています。がん分野では、スペシャリストの先生とともに、先進的な機器・技術の導入によってパートナーにとって優しく負担の少ない診断・治療を実践しています。また、これはすべての診療科においてですが、一人のパートナーに対して常に多くのスタッフが関わり、治療に関する倫理委員会を迅速に開いたり、看護師や医療ソーシャルワーカーによる相談対応を行うなど、少しでも安心して治療を受けていただけるよう努めています。

今後こちらの病院が地域の中で果たしていく役割とは何でしょう?

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今後、少子高齢化が進む社会の中で、われわれにできることは何か、われわれに求められているものは何かを一つ一つ考え、皆さまにとってより良い医療施設であるように進化し続けなくてはいけません。これからの時代、医療技術を提供するだけでは本当の意味で人を癒やすことはできないのではないかと思います。独居の人も増えていく地域の中で、そもそも医療施設へのアクセスの時点からさまざまな問題があります。それらを見過ごすことなく、われわれの課題として取り組んでいきたいと思っています。また、良い治療とは何か? パートナーのための治療とは何なのか? さらには人の根源である生と死について考え続けるのも医療者としての務めではないかと思います。われわれは「病ではなく人を診る」ということを常に心に置き、地域の皆さまの健康と安心に貢献できればと考えています。

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片岡 亨 病院長

大阪市立大学出身。循環器内科、虚血性心疾患、心血管インターベンション治療を専門領域とし、日本循環器学会認定循環器専門医の資格を持つ。2020年に「ベルランド総合病院」病院長に就任。開院時から受け継がれている「愛の医療と福祉の実現」という理念を実現するべく、地域医療の問題点にも真剣に向き合い続けている。

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