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社会医療法人ペガサス 馬場記念病院

(大阪府 堺市西区)

馬場 武彦 理事長

最終更新日:2026/03/05

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脳卒中急性期からのリハビリテーション

堺市西区で約40年にわたり診療を続ける「馬場記念病院」。周辺には同法人が運営する医療・福祉施設が点在し、急性期医療を皮切りに回復期リハビリ、在宅療養、復職支援まで連続性をもってサポートする「ペガサス・トータルヘルスケアシステム」を実践している。その中核を担う同院は早くから脳神経外科領域に強みを有し、救急搬送にも24時間365日対応。t‐PAや血栓回収といった救命に直結する急性期治療を迅速かつ適切に提供するとともに、急性期から積極的にリハビリを開始して回復期リハビリへとスムーズに移行。後遺症を極力減らすことをめざした脳卒中治療と、社会復帰も望める包括的なシステムが構築され、チーム医療の充実も光る。また大阪府の地域医療支援病院として、「かかりつけ医」を担う地域の開業医をサポートする医療にも注力。職場づくりや人材育成でも独自のアプローチを行うなど、時代の先を見据えながら法人のかじを取る馬場武彦理事長に、同院の現状や強みである脳卒中治療について話を聞いた。(取材日2025年9月29日)

まず、こちらの歩みや診療の特色をご紹介ください。

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当院には、1984年に病床300床で開院した当時から、脳神経外科疾患に注力してきた歴史があります。その後、他領域も含め救急診療の充実を図りながら成長を続け、現在は身近な総合病院として地域で親しまれています。さらに脳卒中の患者さんを多数お引き受けしてきた経験から、急性期治療のみならず急性期から回復期まで継続性のあるリハビリ、在宅療養や地域での暮らし、社会復帰に至る過程を当グループの病院、クリニック、訪問看護、作業所などがトータルで支援する「ペガサス・トータル・ヘルスケアシステム」を構築してきました。復職支援では、当医療法人内で働いていただけるよう雇用創出にも取り組んでいます。その根本にあるのは「ペガサスの約束」と称する当院の理念。「はりつめた瞬間(とき)も、案ずる時間(とき)も、そしてゆるやかな日々(とき)も、ともに過ごします」という継続ケアを掲げ、グループ全体で実践しています。

脳卒中など脳神経外科領域には、どのような特色がありますか?

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急性期脳血管障害の専門病床である脳卒中ケアユニットが12床あり、脳梗塞発症から4時間以内に可能な薬物治療であるt‐PA療法や、血栓回収術などの血管内治療のいずれにも24時間365日対応。高い専門性を持つ医師が集まり、先進の診断機器や治療技術を駆使して診療にあたります。また脳卒中では、治療とともにリハビリを始めるタイミングや質も、回復度合いやその後の人生まで大きく左右することがわかっています。当院では以前から急性期早期からのリハビリを積極的に行ってきましたが、回復期リハビリへよりスムーズに移行できるよう、2024年には脳神経外科病棟の一部を回復期リハビリテーション病棟へ転換しました。患者さんは同じフロア内で過ごせますし、脳神経外科の医師が転棟後も主治医を継続。看護師や理学療法士などとチームを組んで情報を共有し、連続性をもってよりスムーズにリハビリを続けられる環境を整えました。

他の領域で、新たな取り組みがあれば教えてください。

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当院は大阪府の地域医療支援病院であり、クリニックでは対応が難しい検査や治療を積極的に実施しています。現在は大阪市立大学医学部第一内科で教授を務めた大平雅一病院長のもと、各部門で充実を図っています。例えば堺市では消化管出血で救急搬送先が決まらないケースが多いと知り、2024年からは脳卒中、心臓に続いて消化管出血でも医療機関や救急隊専用のダイレクトコールを開始しました。整形外科では診療体制を整備し、患者さんが多い外傷外科に加えて人工関節手術にも注力しています。また乳腺疾患では大阪公立大学医学部附属病院の乳腺外科と双方向で連携して幅広い治療ができる環境を整えていますし、乳がん検診を日曜日にも受けられる「マンモサンデー」を月1回ほど実施しています。さらにCTやMRI検査では、開業医の先生方から依頼を受けて行う時間の枠を拡大するなど、地域全体の医療の質の向上をめざし、さまざまなニーズに応えています。

職場環境の向上や、医療人材の育成にも注力されています。

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2040年には5人に1人が医療・介護分野で働く必要があるといわれますが、高齢者は増える一方で、15~64歳の生産年齢人口は減り続けていますし、一般企業と医療・福祉分野では労働環境に差があり、人材不足は大きな課題です。しかし、当院が追求する継続ケアでは人の手が不可欠ですから、職員を大切にして仕事へのモチベーションが高まる職場をつくり、ともに長く働いてくれる仲間を増やしたい、そう考えています。法人内には職員サポートセンターがあり、就労や福利厚生などの相談窓口を一元化。新入職者へのメンター制度も設けています。子育てや介護との両立など、個人の事情に応じた働き方を支援し、男性の育児休業も定着していますし、法人内には保育所やキッズルームを開設。さらにスポーツイベントの開催や外国人労働者の雇用、職員の医療・福祉資格の取得支援といった多彩な取り組みから、行政から働く環境に関する多くの認証を受けています。

最後に、地域の方々へメッセージをお願いします。

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脳卒中では、一刻も早い治療開始とともに、リハビリをどれだけ早期から開始できるか、どんなリハビリを受けられるかも、その後の経過に直結します。脳卒中を疑ったら、軽いように見える症状でもためらわずに救急車を呼んでください。そして当院では、専門のスタッフが可能な限り入院直後の急性期からベッドサイドでリハビリを開始。拘縮などを防ぎながら回復期リハビリへスムーズに移行し、日常生活を想定したリハビリを経て、なるべく良い状態で退院してもらえるように支援します。さらに退院後もグループ全体で在宅療養をサポートしたり、職場復帰や当院での雇用もめざしてもらえるような支援を提供したりしています。いざというときもそうでないときも患者さんに寄り添える医療・看護や、日常生活に寄り添う継続ケア、地域医療との緊密な連携体制を大事にしていますので、どのような段階でもお困りの際には相談いただければと思います。

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馬場 武彦 理事長

1983年九州大学医学部卒業。同大学付属病院脳神経外科、米大学での客員研究員を経て、1992年馬場病院および馬場記念病院の副院長に就任。1994年に医療法人ペガサスを設立、理事長に就く。1996年から2021年まで馬場記念病院病院長を務め、2010年より社会福祉法人風の馬理事長、2021年4月にリニューアル開校したペガサス大阪南看護学校学校長も兼任。職場環境の向上や福利厚生などにも力を入れている。

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