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西日本旅客鉄道株式会社 大阪鉄道病院

(大阪府 大阪市阿倍野区)

上田 祐二 院長

最終更新日:2021/10/20

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ニーズに応える多機能型急性期病院をめざす

天王寺駅から徒歩5分の「大阪鉄道病院」は、1915年に旧国鉄職員とその家族の職域病院として創立された。1982年からは、より地域に密着した病院となるべく一般市民を対象とした診療を開始し、2000年に現在の場所に新築移転している。創立100周年にあたる2015年からの5年間は、「地域医療連携の組織的強化」と「時代を見据えた病院機能の分化と最適化」を2大テーマに掲げて病院改革を実施。阿倍野区、東住吉区、平野区を中心とした大阪市南部エリアの地域医療を担う中核病院として、幅広い診療科・部門を備え、手術などが行われる急性期から回復期、さらに緩和ケアに至るまでトータルに質の高い医療を提供できる体制が整備された。高齢化をはじめとする社会の変化に伴って生まれる新しい医療ニーズにも柔軟に対応し、医療スタッフの充実とともに新しい治療技術の導入にも力を注いでいる。さらに、2020年からは改革のための新たな5か年計画がスタート。病院がめざす「多機能型急性期病院の理想形」とはどのような病院のことなのか。院長の上田祐二先生に、地域医療にかける思いや特色ある診療などについて話を聞いた。(取材日2021年9月8日)

着任直後から5か年の病院改革を推進されました。

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当時は、ちょうど地域医療構想を積極的に推進しようという機運が高まっていた時期でした。地域のさまざまな医療機関がそれぞれの役割や担うべき機能を見極め、お互いに連携を取りつつ、より実情に見合った医療を提供する体制の確立が求められていたのです。そこで、2016年の阿倍野区を皮切りに、阿倍野、東住吉、平野、天王寺、生野の5区医師会と連携登録医制度を締結しました。さらに2017年には、急性期の患者さんの入院日数が年々短期化する傾向を踏まえて、より需要のある医療を提供するため緩和ケア内科を設置するとともに、急性期1病棟を全室個室の緩和ケア病棟に機能転換しました。大阪市の南部地域は人口およそ80万人の医療圏なのですが、緩和ケア病棟を持っている病院が不足しており、地域から強い要望もありました。この緩和ケア病棟の設置により、急性期から緩和ケアまでトータルながん医療を当院で提供できる体制を整えました。

がん診療に注力されているのですね。

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がん診療の拠点となる病院にもいろいろあります。大阪府には私どものような病院のほか、国指定のがん診療連携拠点病院、さらにこうした病院を統括する大阪国際がんセンターのような病院もあり、それぞれがその機能や特色を生かし、求められる役割を果たしています。こうした病院の中で、当院は中規模の病院にあたります。決して高度ながん医療をやみくもに追求するのではなく、肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん、乳がんの「5大がん」を中心としたがんに対し、地域から求められる医療を過不足なく提供できる体制を構築、維持することが責務と考えています。高齢化がますます進展しつつある昨今、ご自身が居住される地域でがん医療を受けることを希望される患者さんが増えています。こうした現状を踏まえ、地域の患者さんに対して手術のみならず放射線治療や化学療法も含めた、適切で質の高いがんの標準治療を提供することが当院の役割と考えています。

がん治療以外の特徴的な診療について教えてください。

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高齢化の進展とともに、骨折や脊椎など整形外科の診療対象となる運動器の疾患で悩んでおられる患者さんがたいへん増えており、当院では、こうした運動器疾患の診療に力を入れています。40床の回復期リハビリテーション病棟を備えていますので、急性期の治療を終えた患者さんがしっかりとリハビリテーションをして社会復帰をめざせる環境です。また、婦人科では不妊治療に力を注いでいます。不妊治療は専門のクリニックで受けられる方が多いようですが、担当医との関係や費用の面で、お悩みの方も多くいらっしゃるというようなこともお聞きします。当院では、医師や関係スタッフが患者さんに寄り添いながら、不妊治療に取り組んでおり、費用面にも配慮しています。

現在、新しい5か年計画が進行中ですね。

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2020年度からスタートした5か年計画では、「各診療科・部門の偏りのない体制整備・機能強化」と、「地域医療マネジメントへの中核的関与」を、新たな2大テーマとして掲げています。標榜しているすべての診療科と部門において、標準以上の医療を提供することが目標です。成人T細胞白血病の診療にも注力している血液内科では、造血器腫瘍に対する自家末梢血幹細胞移植を今年度から新たにスタートさせる予定です。また、今年度から循環器内科の体制を一新しました。不整脈に対しますカテーテルアブレーションなど、これまで取り組んでいなかった治療についても対応できる体制を整えました。信頼され選ばれる病院として、今後ますます地域医療マネジメントに中核的に関与していきたいと考えています。

目標とされる「多機能型急性期病院」とはどのような病院ですか。

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当院がめざしているのは、急性期医療を中心としながらも回復期医療、緩和ケアまでを含めてトータルな医療が提供できる、これからの時代に対応した地域の多機能型急性期病院です。阿倍野区には現在7つの病院がありますが、当院はその中でも急性期医療を中核的に担ってきておりますので、私どもが地域医療連携をしっかりと支えていく必要があると認識しています。2020年からの5年間は、さらにその先2040年までを見据えた目標実現のための第1のステップに位置づけており、人口構造や疾病構造の変化を的確に把握して、それらを踏まえた病院運営、医療の実現をめざしたいと思います。当院の母体は、社会インフラ企業として地域社会に貢献することを何より大切な理念に据える会社です。地域の中核病院の一つとして、医療の分野で当院がその一翼を継続して担っていけるよう、職員一同さらに意識を高めて頑張っていきたいと考えています。

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上田 祐二 院長

高校時代は建築家を志すも、自然科学の中で最も未知の領域が多い医学に魅力を感じて志望を変更、医師をめざす。1985年、京都府立医科大学医学部卒業。手術という大きな山場を経て患者が回復するダイナミックな診療スタイルと、がん治療の主軸を担っていた診療科としての特徴に惹かれて消化器外科を志望する。専門は消化器外科。胃がんの化学療法を学ぶために渡米留学の経験も持つ。2015年、大阪鉄道病院院長に就任。

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