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医療法人同仁会 松崎病院

(大阪府 大阪市生野区)

木村 元英 院長

最終更新日:2026/04/06

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急性期と在宅療養をつなぐ地域の医療拠点

大阪市生野区にある「松崎病院」は、1951年に民間病院として開設されて以来、75年にわたり地域医療を支え続けてきた病院だ。高齢化が進み、独居の高齢者も多い地域特性の中で、急性期と在宅療養をつなぐ中間的な役割を担い、入院医療と在宅医療の両面から切れ目のない支援を行っているのが特徴である。外科や内科系をはじめとする幅広い診療科を備え、かかりつけ医として日常的な健康管理から専門的な治療まで対応。さらに、経口摂取が困難な患者の栄養管理や在宅療養患者の急変時の受け入れにも力を注ぎ、地域のニーズに応じた医療体制を整えている。近隣の診療所や急性期病院、介護施設と連携しながら、「医療弱者をつくらないために」という思いのもと、患者一人ひとりの生活背景に寄り添う医療を実践している同院の取り組みについて、木村元英院長に話を聞いた。(取材日2026年3月23日)

こちらの病院の成り立ちや地域での役割をご紹介ください。

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当院は1951年に、生野区の民間病院として開設して以来、75年にわたり、地域の医療ニーズとともに変化しながら歩んできました。開設当初から一貫して、地域住民の皆さまの健康を守るために力を尽くしてきたことが、現在の診療の基盤になっています。現在では、高齢化が進み独居の方も多いこの地域において、急性期と在宅療養の間をつなぐ「中間的な役割」を担う病院として機能しています。単に病気を治療するだけでなく、患者さん一人ひとりの生活背景まで踏まえた医療を大切にし、入院医療と在宅医療の両面から継続的に支援しています。地域の診療所や介護施設、そして急性期病院との連携を通じて、皆さんが安心してこの地域で暮らし続けられる環境づくりに貢献していくことが、当院の使命だと考えています。

注力している診療はありますか?

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当院では、経口摂取が難しくなった患者さんの栄養管理に力を入れています。障害者病棟を有しており、パーキンソン病等の神経難病の方や整形外科的後遺症により長期の療養が必要となった患者さんの受け入れが可能です。単に入院を継続するだけでなく、その方の状態に応じた栄養管理や全身管理を行い、生活の質の維持・向上をめざしています。また、当院は機能強化型在宅療養支援病院として、地域の診療所と連携しながら在宅療養中の患者さんを支えています。訪問診療にも対応しており、当院から施設へご紹介した方や、これまでの関係性の中で継続的に関わっている患者さんを中心にサポートしています。さらに、誤嚥性肺炎や心不全など、介護施設での対応が難しくなった患者さんの受け入れにも積極的に取り組んでいます。

かかりつけの病院として利用されている患者さんも多いとか。

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はい、地域のかかりつけ病院として、日常的な体調管理から慢性疾患のフォローまで幅広くカバーしています。当院では外科、消化器外科、内科、消化器内科、循環器内科、神経内科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、整形外科、リハビリテーション科、脳神経外科といった多岐にわたる診療科を備え、さまざまな疾患に対応できる体制を整えています。さらに、専門的な診療として眼科や形成外科の外来を開設し、非常勤医師による診療を月に2~3回行っています。主に高齢の患者さんに多い眼瞼下垂の治療を中心に、日常生活の質の向上につながる医療を提供しています。どの診療科においても、常に患者さんの立場に立ち、丁寧な対話と十分な説明を行った上で、患者さんと一緒に治療を進めていくことを大切にしていますので、安心してなんでもご相談いただければと思います。

地域連携の取り組みについても教えてください。

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生野区は独居の高齢者が多く、医療や介護のサポートが必要であっても、十分に行き届かないケースが少なくありません。そのため当院では、患者さん一人ひとりの生活環境や家族背景を踏まえた支援を大切にしています。地域の診療所や訪問看護ステーション、介護施設と密に連携しながら、「その人にとって最適なかたち」を一緒に考えていくことを重視し、医療だけで完結するのではなく、多職種で支える体制づくりに取り組んでいます。また当院は、80列マルチスライスCTなどの検査機器や腹腔鏡手術システムを備え、診断から治療まで対応できる体制を整えていますので、近隣の診療所からのご紹介も柔軟にお受けしています。当院での加療後は、再び地域での生活にスムーズに戻っていただけるよう、診療所ほか、各関係機関と連携しながら継続的に支援していきます。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

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今後は、在宅で療養されている患者さんの「いざという時の受け皿」としての役割を、さらに強化していきたいと考えています。急変時のレスキュー対応や、急性期病院での治療後の受け入れなど、切れ目のない医療を提供するために、私たちにできることを常に考え、積極的に取り組んでいきます。生野区には大規模な急性期病院は多くありませんが、近隣には大阪けいさつ病院や大阪赤十字病院といった高度医療機関があり、そうした病院からの逆紹介を受ける機会も増えています。また、東大阪エリアからの患者さんの受け入れも行っており、地域を越えた医療連携の中で当院の役割はさらに広がっていくと感じています。今後も地域のニーズに応じて柔軟に対応しながら、安心して療養できる環境を提供していきたいと考えています。

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木村 元英 院長

1992年に近畿大学医学部を卒業後、京都大学医学部附属病院、医学研究所北野病院、高松赤十字病院などで研鑽を積み、杉田玄白記念公立小浜病院では外科医長を務める。外科領域を中心に豊富な臨床経験を重ね、2008年より松崎病院院長として地域医療に従事。「医は仁術」を大切に、地域に寄り添う医療を実践している。日本外科学会外科専門医。

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