医療法人 讃和会 友愛会病院
(大阪府 大阪市住之江区)
長濱 史朗 理事長
最終更新日:2026/06/26


住之江区の安心を支える救急医療拠点
住ノ江駅から徒歩約5分の場所にある「友愛会病院」は、1953年に前身となる高砂病院が開設されて以来、地域とともに歩んできた病院。現在は170床の病床を有し、脳神経外科や整形外科を中心に救急医療に注力。そんな同院の大きな特徴が、脳神経外科と整形外科の医師が24時間常駐する体制である。予期せぬ事態にも専門的に対応できる点が、同院ならではの強みといえる。また、急性期治療だけでなく回復期リハビリテーションにも対応し、治療から社会復帰までを見据えた医療を提供できることも地域住民にとって大きな安心につながっている。そこで今回は、地域の医療機関や介護施設とも連携を深めながら切れ目のない医療体制の構築をめざす長濱史朗理事長に、病院の特徴や地域医療への思い、今後の展望について尋ねた。(取材日2026年3月11日)
まずは、病院のこれまでの歩みや地域での役割を教えてください。

当院の前身は、1953年に開設された高砂病院です。その後、地域の医療ニーズの変化に応じて機能を拡充しながら、現在の友愛会病院へと発展しました。大阪市住之江区という地域は高齢化も進み、慢性疾患を抱える方や救急対応を必要とする方など、幅広い医療ニーズがあります。当院はそうした地域の方々に身近な医療を提供する地域密着型の病院として、日常的な診療から救急医療、入院治療、リハビリテーションまで一貫して対応できる体制を整えてきました。大規模な高度医療機関とは役割が異なりますが、地域の医療機関とも連携しながら、住之江エリアの医療を支える存在でありたいと考えています。高齢の患者さんも多い地域ですので、急性期の治療だけでなく、その後の回復や生活を見据えた医療を提供することも当院の大切な役割だと考えています。
診療においての特徴を教えてください。

当院の特徴の一つは、脳神経外科と整形外科の医師が24時間常駐している点です。救急医療に幅広く対応していますが、特に脳神経外科に重点を置いています。このエリアでは脳神経外科専門の医師が常時対応できる体制を整えている医療機関は、あまり多くありません。脳卒中や頭部外傷などは迅速な判断と治療が重要ですので、専門の医師が常駐していることは、患者さんにとっても大きな安心につながるのではないかと思います。また整形外科についても、骨折や外傷など救急搬送の多い疾患に対応できる体制を整えています。さらに内科では、地域のかかりつけ医のような役割も持ち、慢性疾患の管理や日常的な体調相談などにも対応しています。専門的な救急医療と、地域に根差した日常診療の両方を担う点が当院の特徴です。
リハビリまで一貫して診ていただけるのですね。

当院ではリハビリ機能も充実させていて、急性期から回復期まで院内で一貫してリハビリを提供できる体制を整えています。例えば脳梗塞や骨折の場合、急性期の治療後には回復期のリハビリが非常に重要になります。一般的には回復段階に応じて別の医療機関へ転院するケースも多いのですが、当院では治療からリハビリまで同じ病院内で継続して対応できるため、患者さんやご家族の負担を軽減しながら、スムーズに回復をめざしていただけるのではないかと思います。また、リハビリスタッフの在籍数も多く、医師や看護師と連携しながら患者さんの状態に合わせたリハビリ計画を立て、社会復帰や日常生活への復帰を支援しています。リハビリは365日体制で対応していますので、回復のタイミングを逃さず、継続的なリハビリを受けていただける点も特徴です。治療から回復までの流れを院内で完結できることは、当院の大きな強みの一つです。
人材育成などの教育体制にも注力されていると伺いました。

医療の質を維持し、さらに高めていくためには人材育成が欠かせません。そのため当院では教育を専門に担当する部署を設け、職員の育成に力を入れています。新人講習だけでなく、経験年数や職種に応じた勉強会を行い、それぞれが専門性を高めながら成長できる環境づくりを進めています。また、当院は特に優れた警備会社の提携病院の一つでもありますので、そのネットワークを生かしてグループ病院との合同勉強会にも積極的に取り組んでいます。他施設の取り組みや知見を共有することで、職員一人ひとりのスキル向上にもつながっていると感じています。さらに、定期的な面談などを通じて職員同士のコミュニケーションを大切にし、働きやすい職場環境づくりにも力を入れています。医療はチームで提供するものですので、部署間の連携や交流の機会を設けながら、職種を越えた協力体制を築いていきたいです。
最後に今後の展望と地域の方へのメッセージをお願いいたします。

当院は170床規模の病院ですが、脳神経外科や整形外科を中心とした救急医療体制をはじめ、安全管理の仕組みを整えながら、地域医療の一端を担う病院としての役割を果たしていきたいと考えています。また、高齢化が進む現代は、病院だけで医療が完結する時代ではありません。急性期の治療を担う私たちが、地域の医療機関や介護施設、在宅医療に携わる先生方としっかりとつながることで、より切れ目のない医療が提供できるのではないかと思っています。今後はさらに連携を深め、地域全体で患者さんを支える医療の実現をめざしていきたいですね。体調に不安を感じたときや、いざというときに思い出していただける存在であり続けること。それが私たちの目標です。これからも地域の皆さんとともに歩みながら、信頼される病院づくりに努めていきたいと考えています。

長濱 史朗 理事長
1990年兵庫医科大学医学部卒業後、同大学病院整形外科に入局。市立四日市病院、小野市民病院などで研鑽を積み、兵庫医科大学病院救急救命センターでは助手を務める。2002年からは小野市民病院の整形外科部長として診療体制の充実化に尽力。2013年より友愛会病院院長に着任し、大阪市南西部エリアの救急医療体制の強化に取り組むとともに、地域の医療機関と連携を図りながら地域に根差した医療の実現をめざしている。





