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医療法人回生会 京都回生病院

(京都府 京都市下京区)

福井 好彦 院長

最終更新日:2023/04/18

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入院から介護に親身に対応

1956年の開設以来、地域とともに歩み続けてきた「京都回生病院」。二次救急指定病院として断らない医療をめざして地域に尽くす一方で、近隣のクリニックからの患者受け入れや、高度医療機関への患者紹介など、患者がより適切な医療を受けられるよう間に入り「橋渡し」する役目も担っている。また同グループでは介護支援・関連施設を設置し、退院後の看護・リハビリテーションも含めた在宅支援にも力を入れているのが特徴だ。勤続40年超、家族3代の診療も担当することも多いという福井好彦院長に、同院の歴史やその役割、入院・リハビリ、退院後までの一貫対応、クリニックとの連携、地域の人に親しんでもらうための取り組みなど話を聞いた。(取材日2023年1月13日)

貴院の歴史と、現在の地域での役割について教えてください。

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1948年に「出町診療所」として始まり、医療法人化を経て、1956年現在の地に「京都回生病院」として25床で開設されました。その後増築などを重ね、現在は一般病床41床・地域包括ケア病床15床・障がい者病床60床・療養型病床59床の計175床を有するケアミックス型病院となっています。開設時から救急病院として多くの急患を受け入れ、今も二次救急指定病院として可能な限り「断らない」医療を提供しています。一方、各専門が細分化された現代においては、当院では対応しきれないケースも少なくないため、より高度な医療を行う三次救急医療機関と強固に連携し、速やかに患者さんを“つなぐ”ことができるよう努めています。2000年の介護保険制度開始に先駆け、1990年には介護老人保健施設や在宅介護支援センターを設置しており、現在はデイケアセンターや訪問看護・リハビリ各ステーション、地域包括支援センターなども設けています。

入院・リハビリ、退院後まで一貫対応できる施設がありますね。

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近年、入院は在院日数が制限されているものの、さまざまな環境が不十分でご自宅に戻ることができない方もいらっしゃいます。その受け皿として長期的に在院していただける病棟や施設を設けるほか、ご自宅に帰る方には訪問看護・リハビリやデイケアといった必要な支援を行うなど、すべて当法人内で対応できる体制を整えています。地域連携室のソーシャルワーカーや退院支援看護師らが、地域のケアマネジャーさんと協力し、患者さんにとって最も適切な支援を提供できるよう努めています。介護者やそのご家族へのご支援をサポートさせていただきますので、まずは担当ケアマネジャーさんにご相談ください。また、リハビリにも力を入れており、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など約50人が在籍し、病棟、外来ならびにデイケア、訪問リハビリなどで活躍しています。他病院からリハビリを目的とした転院も多く受け入れているのは、当院の特徴の一つです。

地域のクリニックとの連携についてはいかがですか。

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地域の開業医院さんでは導入されていないような機材で精密検査を行い患者さんをお返しする、対応しきれない症状の診療を行う、場合によっては高度医療機関へと橋渡しすることも、当院の大きな役割です。こうした連携がしっかりと機能するよう、かかりつけ医の先生方や看護師さん、事務の方々をお招きした交流会を年1回程度開催し、情報交換なども行っています。ご紹介いただいた患者さんが入院された際には、かかりつけの先生方が患者さんのご様子を直接、見に来られることも多いんですよ。大切な患者さんの顔を見て経過を知りたいと思うのは当然のことですから、当院でももちろん対応させていただいています。当院を初めに受診した患者さんを、近くの開業医院の先生方にご紹介することもありますね。当院がめざしているのは、頼りがいのある親しみやすい病院。クリニックの先生方に対しても、より開かれた病院でありたいと考えています。

地域の皆さんとのふれあいも大切にしているそうですね。

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当院では年1回「回生ふれあい祭り」を開催しています。駐車場に設けたステージでの吹奏楽やダンスの披露、食べ物の屋台や子どもたちが楽しめるゲームコーナーのほか、健康相談や検診ブースなどを設置し、毎年たいへん多くの方々にお越しいただいています。これまで当院を利用されていなかった患者さんにはこうした催しで病院を身近に感じていただきたいですし、すでに通院経験がある患者さんにも普段見られないような職員の姿を見てもらえたらうれしいですね。また地域の婦人会や校区の運動会などに参加して骨粗しょう症の簡易検査や栄養相談などを行うブースを設置したり、地域の中学校と連携した「チャレンジ体験」という生徒の職業体験を実施したりと、地域の皆さんと交流するためのさまざまな取り組みを行っています。地域に対して開かれた病院として、皆さんとともに歩んでいきたいと考えています。

地域の皆さんへのメッセージをお願いします。

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回生会の基本理念は「患者本位の医療と介護」。グループとして患者さんと利用者の方々の主体性を尊重する体制づくりをめざしています。また当院としては、高齢者の数がピークとなる2025年以降は人口減少なども含めて社会がより大きく変化していくと考えられますが、まずはこれまでやってきた取り組みを維持すると同時に、内容のさらなる充実化を図りたいと考えています。当院は物忘れの外来など専門性の高い診療も設けていますが、先端医療や特別な技術力を売りにしているのではなく、地域のクリニックさんでは対応しきれない検査や診療、そして何かあれば専門機関にご紹介することが役目だと感じています。そして当院の大きな特色の一つは、紹介状が不要でいつでも受診していただける点です。どのような症状でも、どのようなご相談でも構いません。受診に際しては何の障壁もありませんので、気楽に、気軽に利用してください。

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福井 好彦 院長

1971年関西医科大学外科学教室入局。同大外科助手を経て、1981年京都回生病院入職、1992年には同院副院長就任。2002年より同院院長ならびに医療法人回生会理事を兼任する。専門は消化器外科。がん手術に積極的に取り組むほか、食道・胃・大腸の疾患、整形外科領域の手術も数多く行う。40年以上もの長きにわたり同院に勤務。日本外科学会外科専門医、医学博士。

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