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国家公務員共済組合連合会 浜の町病院

(福岡県 福岡市中央区)

谷口 修一 病院長

最終更新日:2023/01/23

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福岡都市圏をカバーする優しい総合病院へ

戦後の大陸からの引き揚げ船での医療に端を発する「浜の町病院」は1952年に診療所として開院し、以来、病める人の身になって心のこもった最良の医療をめざしてきた。一般内科、外科に加えて、産婦人科や血液内科の領域において長い歴史を持ち、現在ではがん診療連携拠点病院として消化器がんや乳がん、耳鼻科領域など、幅広い領域において専門の医師によるがん治療を展開。また整形外科領域では膝や股関節など関節の手術に注力し、重度の骨粗しょう症治療などにも取り組んでいる。今後は脳卒中などの脳血管疾患、心筋梗塞をはじめとした心疾患の治療にも力を入れていくという。2022年10月には谷口修一病院長が第9代の病院長に就任。世界水準の診療レベルを保ちながら、患者にとって優しい病院をめざしたいと話す谷口病院長に、病院の成り立ちをはじめ、果たすべき役割、診療の特徴などについて詳しく話を聞いた。(取材日2022年11月16日)

まずは病院の歴史についてお聞かせください。

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当院の原点は罹災民救済のための診療所として開設され、引き揚げ中の列車や船でも移動医療局として引き揚げ者の医療を担ってきました。帰国後は博多にある聖福寺にて帰国者の治療にあたり、1952年に前身となる浜の町診療所が開院されました。初代院長は江戸時代の医師・蘭学者である緒方洪庵の流れをくむ緒方龍先生ですが、私自身、九州大学の学生時代には緒方先生の甥に師事するなど、不思議な縁を感じています。当院には以前10年ほど勤務したことがあり、2022年10月に9代目病院長となりました。各診療科において世界水準の診療レベルを保つということは当たり前で、それを堅持しながら患者さんにとって優しい病院をめざしたいと思っています。これはとても難しいことで、経験を積んだ医師でも困難です。だからこそ相手の目を見て、相手の気持ちの動きを捉えながら、優しさを持った医療を提供していきます。

病める人の身になった医療を理念に掲げていらっしゃいますね。

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先ほどもお話ししたとおり、医師や看護師が高い医療レベルを追求していくというのは仕事をする上での義務だと思っています。ですが私たちが相手にするのは、病める人、病気を抱えた人たちです。病気になり人生に対する不安、社会や家族に対する不安など、さまざまな心の動きがある中で病気についての説明をしたり、治療方針を示したりしなければなりません。もちろん正確な情報を伝えることは大事なのですが、それ以上に患者さん自身が病気を理解して治療方針を判断できる状況を整えていくことも大切です。例えば過度な不安を感じていれば寄り添い、混乱していれば落ち着いていただく。それも医療の範囲だと考えています。不安を抱えながらも当院に来ていただいていますから、当然、患者さんに安心を提供することも私たちの仕事です。受付されてから帰られるまで、医師や看護師だけではなく職員全員で病める人の身になった医療を届けていきたいと思っています。

特徴的な診療についても教えていただけますか?

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がんの患者さんが多いので外科全般には注力していますが、昔から産婦人科についても広く知られています。ご高齢の方には浜の町病院で生まれた方も多く、当院で出産するためには結婚した時には予約しなければならないと冗談で言われるほどでした。その流れから現在でも産婦人科領域は強く、また乳がんも外科による乳がん手術も多くこなし、形成外科による乳房再建にも注力しています。もう一つは血液内科で、福岡でも歴史が古く、悪性リンパ腫や白血病に対して造血幹細胞移植を行っているほか、ご高齢の方の骨髄異形成症候群などの治療にも対応しています。また整形外科領域では膝や股関節の手術でいらっしゃる方が多く、重篤な骨粗しょう症の治療などにも取り組んでいます。がんに関しては外科的な治療だけではなく、腫瘍内科、放射線治療部を中心に抗がん剤治療や放射線治療、コンピューター技術を駆使したIMRT(強度変調放射線療法)を導入しています。

地域医療において果たすべき役割についてお聞かせください。

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今まで通り、「浜の町なら大丈夫」という期待に応えていきたいと思います。今は世代に関わらずネットで情報を得る時代です。昔からの評判だけで病院を選ぶ時代ではなくなりつつあります。ですから当院の特徴をわかりやすく打ち出しながら、幅広い要望に応えられる病院になるというのが私たちに求められている役割ではないかと感じています。当院は福岡市の交通の要衝、天神からも徒歩圏内にあり、また福岡都市高速道路の天神北ランプのすぐそばに位置します。福岡の中心部にこだわらず、福岡都市圏全域、そして隣接する佐賀県など幅広いエリアにおける総合病院としての使命を果たしていきたいと考えています。そして急性期の医療はもちろん、患者さんたちをそれぞれの地域にお返ししていく手伝いができればと思います。

最後に、今後の展望や読者の皆さんにメッセージをお願いします。

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日本では人生100年時代とうたわれています。医療もそれに対応していかねばなりませんが、当院は全身のあらゆる疾患に対応できるように診療科を揃えた総合病院です。主な病気だけでなく、誘発して起こりうる合併症や基礎疾患を持った方でもチーム医療で高度の診療が可能なことが最大の特徴です。どんな基礎疾患をもったご高齢の方でも、仮にがんや心臓病など生命危機的な病気が襲ってきてもまずはご相談ください。 また国が規定した地域医療計画における整備目標である、がんなどの5疾病と感染症医療を含む6事業につきましては、当院は総合病院でもありますし、ほぼ対応できておりますが、全体をより強化していくつもりです。病める⼈の⾝になり、優しい医療を提供するという部分はこだわっていきたいところ。福岡都市圏全域の患者さんから選んでいただけるよう、伝統ある診療や⾼い医療レベルを守りながら優しい病院づくりに取り組んでいきます。

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谷口 修一 病院長

1984年九州大学医学部卒業。研修後、同大学血液グループに配属。1993年米国テネシー州バンダービルト大学留学中も含めて、一貫して造血幹細胞移植の研究に従事。1987年頃、九州大学病院で骨髄移植を開始。2003年虎の門病院血液内科に赴任し、臍帯血移植の研究を進める。2018年より副院長を務め、2022年4月浜の町病院へ赴任し、10月に現職に就任。日本血液学会血液専門医。

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