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社会医療法人 甲友会 西宮協立脳神経外科病院

(兵庫県 西宮市)

辻 雅夫 院長

最終更新日:2021/06/16

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救急医療と脳神経外科治療で地域を支える

西宮市にある「社会医療法人 甲友会 西宮協立脳神経外科病院」は、広く阪神南圏域の急性期医療を担う総合病院で、その名称のとおり脳神経外科に関して質にこだわった医療を提供するほか、整形外科や消化器外科などの外科手術にも対応し、多くの救急車を受け入れている。外来診療と167床の入院施設を有し、同じ法人グループのリハビリテーション病院や訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所などとも連携しながら、治療期から回復期、リハビリ期、在宅医療までシームレスな治療体制を提供。外来診療では脳神経外科・脳神経内科・内科・整形外科・外科・形成外科があり、リハビリテーション科やリウマチ科などの専門とする外来もそろっていることから、幅広い診療で地域住民の健康を支えていることも特色。「h-Anshinむこねっと」という情報ネットワークで地域医療のIT化にも尽力して病診連携にも力を注ぎ、市民講座やキッズトライアル、職場体験事業で地域交流も盛んに行っている。今回は、同院が取り組む地域に根差した医療について辻雅夫院長に語ってもらった。(取材日2021年5月18日)

こちらの病院の地域における位置づけと役割を教えてください。

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当病院は1988年に脳神経外科の救急医療を行う施設として誕生したことをきっかけに、32年間にわたり地域の急性期医療を支える病院として発展してきました。現在は、「社会医療法人甲友会西宮協立脳神経外科病院」と法人格が変更され、167床を有する地域の中核病院という位置づけです。開設当初は脳卒中など脳疾患関連の手術や治療が中心でしたが、現在は救急病院としての役割も強く、中でも整形外科、一般・消火器外科など外科系の救急対応、手術に注力しており、循環器内科、消化器内科、一般内科、形成外科などについても広くカバーして、幅広い治療を提供できるように体制を整えています。年間を通じて阪神南圏域を中心に非常に多くの救急件数を受け入れています。

脳神経疾患に関しては、特に力を入れておられますね。

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脳卒中の専門医療機関としてSCUを18床有しているほか、3TMR装置やマルチスライスCT、全身血管撮影装置などの先進機器を取りそろえ、脳神経外科の治療に関しては、大学病院と変わらない水準を維持しています。また、脳卒中は治療後も後遺症が残る方が多くおられますので、その後のサポートは欠かせません。現在の医療体制は各病院の役割が決まっている一方で、患者さんの治療はシームレスに続けていくべきという考えが浸透しています。当法人でも2002年にリハビリテーション病院、2006年には通所リハビリテーション施設、その後デイケア施設、訪問看護、介護、訪問リハ施設を開設し、ご自宅に戻った後の在宅支援までを、法人全体で連携しながらサポートしています。また、法人グループ内にとどまらず、近隣の病院やクリニックとの地域連携パスを構築し、データのシステム共有や開放型病床などを通して、包括的なケアを率先して進めています。

ほかにも、地域の方を対象に多様な取り組みをされていますね。

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患者さん自身が健康について学ぶ機会が必要だと考え、当院のドクターや看護師が地域に伺い、市民講座や健康教室を開催しています。摂食嚥下、脳卒中、感染症、認知症などについて学び、それをご自宅に帰ってから実践することで、QOLの向上や健康促進をめざしています。近年は認知症、フレイル、サルコペニア、ロコモティブシンドロームなど、高齢者の生活を低下させる病名が多く見受けられます。患者さん自身が「一体どの病気なのか」と迷われて、適切な治療に進めないこともあり、院内ではいろいろな委員会を設けて、勉強会を行ったり、当院独自のポケットブックを作製したりと、スタッフ教育の充実と患者さんに対して正しい医療知識の提供ができるようにも努めています。また、ドクターや薬剤師の仕事を学ぶキッズトライアルや西宮市の中学生を招いて体験学習を行って、医療職の魅力を伝えたり、身近に感じてもらえる取り組みもしています。

今後の展望を教えてください。

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西宮市は子育て世代に人気のエリアで、若い世代の流入もあり高齢化率はそこまで高くはありませんが、今後の高齢化は必至です。少ないマンパワーで高齢者を支えていくため、現在用いている「h-Anshinむこねっと」をはじめIT化などを進め、さらに地域医療コミュニティーを強固なものにしたいと思います。また医師をはじめ若い医療職を積極的に採用し、地域医療の発展や継続性をめざした組織づくりにも注力したいと思っています。地域の中核病院として、急性期から回復期、リハビリ期、在宅医療と、さまざまなことをトータルに支えていける医療をめざすことが求められている中、予防医療も欠かせない分野の一つです。再発予防や認知症予防だけでなく、当院では早くから脳ドック検診や骨粗しょう症予防に取り組んできました。今後も、10年、20年先を見据えた安心できる医療を提供し続けていきたいと思います。

最後に、地域の方々へメッセージをお願いします。

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救急で来院された方の多くは、突然の病気に戸惑いながらも、手術治療やその後のリハビリテーションなどに臨まなくてはいけません。そうした患者さんやご家族の心に寄り添って、住み慣れたご自宅に安心して帰ってもらうことが当院の役割の一つだと思います。脳疾患以外の病気や、ケガなど、いかなる病気にも対応させていただきます。もちろん、お元気な方も、日頃の健康管理から認知症の診断まで、広くご相談に応じていますので、気軽にお越しください。夜間休日も常に複数科のドクターが3人以上勤務しており、地域に安定した医療を提供しているほか、医療ソーシャルワーカーによる相談窓口も設けています。当病院で良かったと思っていただき、信頼していただける病院をめざし、「急性期医療は最善な治療のスタート地点である」という認識のもと、お一人お一人の患者さんにとってより良い医療でサポートさせていただきます。

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辻 雅夫 院長

大阪医科大学卒業。脳神経外科を専門として、いくつかの同大学関連病院や大学院で研究と臨床を重ね、その後、脳梗塞治療に関する研究のためアメリカ留学。1998年からは手術の腕を磨きたいと手術件数が多い同病院を希望し、勤務を開始する。西宮協立リハビリテーション病院院長を経て、2019年から現職。現在も外来診療を欠かさず医療への情熱あふれる医師で、趣味は音楽鑑賞と演奏。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。

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