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医療法人社団 西宮回生病院

(兵庫県 西宮市)

福西 成男 院長

最終更新日:2024/01/11

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絶対に見捨てない医療を提供する

古くから景勝地として知られる香櫨園浜を臨む「西宮回生病院」は、1907年に開院し120年にも及ぶ歴史を持つ。昭和初期に建てられた円弧状の建物は小説の舞台としても知られ、長く地域住民に親しまれてきた病院だ。2016年には、大規模なリニューアルが実施され、新しい歴史をスタート。より多くの患者を受け入れるべく、2023年に新しい病棟が建設され、現在は回復期リハビリテーション病棟120床、地域包括ケア病床24床を含む180床体制で地域住民の健康を支えている。診療科は整形外科・リハビリテーション科を中心に、創立以来、地域の子育て世代をサポートしてきた小児科に加えて、内科、脳神経外科、麻酔科など、幅広い診療を提供しているのが特徴だ。2019年から院長を務めるのは、同院が注力する整形外科を専門とする福西成男先生。病院理念の「絶対に見捨てない」を大切に守り、地域に溶け込み、信頼に応える病院をめざしている。高校時代にサッカーを始め、今なお毎週チームで練習しているというアクティブな福西院長に、同院が力を入れている診療や地域医療にかける思いなどを語ってもらった。(取材日2023年11月9日)

病院の特徴を教えてください。

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さまざまな診療科を備える一方で、整形外科とリハビリテーション科にとりわけ力を注いでいる病院です。骨折など外傷への対応が多い一般的な整形外科の病院とは異なり、より高い専門性が要求される手術を数多く引き受けています。私の専門分野の股関節で言うと、変形性股関節症、大腿骨頭壊死、関節リウマチ、股関節のスポーツ障害の一つの関節唇損傷などにもしっかり対応しています。また、手術を行うことで患者さんの疾患の改善をめざすだけでなく、幅広いリハビリテーションを展開しているのが、当院の大きな特徴です。当院で手術を受けた患者さんはもちろん、他の医療機関で手術を受けられた患者さんの術後のリハビリテーション、地域のご高齢者のリハビリテーションまで、入院、通院、在宅のいずれにも対応しています。手術やリハビリテーションに特化した病院はありますが、その両方に力を入れている病院はそれほど多くありません。

整形外科診療の強みはどのような点ですか。

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股関節や膝関節、スポーツ整形など、整形外科の各領域に強い医師がそろっているところは、当院の特徴であり、強みだと思います。ナビゲーションシステムや最小侵襲手術(MIS)を駆使した手術をしており、患者さんが全国から来院されます。さらに、幅広い治療法を取り入れているため、患者さんの症状に合った治療を提供できるのも特徴です。例えば、患者さんが非常に多い変形性膝関節症に対しては、関節鏡手術、骨切り手術、人工関節と、疾患の程度に合った治療を選択できます。それぞれの手術法は各病院が特化して取り組んでいるのが一般的ですが、当院では幅広く対応しています。人工関節手術に対して不安を持っている方もおられますが、患者さんの負担が非常に小さい手術法を用いているのが特徴です。手術後には医師の管理のもと、術前にやっておられたスポーツなどに積極的に取り組みますので、生活上の不便はほぼないように努めています。

リハビリテーション担当のスタッフが非常に多いと伺いました。

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総勢119人のスタッフが在籍しており、365日リハビリテーションを提供しています。近年は早期の退院・社会復帰が一般化し、多くの手術を行う病院では、術後の長期入院が難しいため、通院でのリハビリテーションか、他院への転院が必要です。当院の場合は、早く自宅での生活に戻って通院でリハビリテーションを受けたい、独居の高齢者なので少し長く入院しながらリハビリテーションを続けたいなど、症状と患者さんのご要望に合ったリハビリテーションが提供可能です。最近では、リハビリテーションが必要な患者さんを広く受け入れる病院として認知されるようになり、「回生病院ならしっかり対応してくれる」と、他の医療機関が当院への転院を患者さんに勧めてくださいます。回復期リハビリテーション病棟には、脳の手術後のリハビリテーションのために入院されている方も多く、脳外科の医師が常駐しています。専門的な知識や経験に基づいた対応が可能です。

訪問リハビリテーションにも取り組んでおられますね。

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病院で回復期リハビリテーションを受ける期間や、通院しながら回復期リハビリテーションを続ける期間が終了した患者さんには、介護保険による訪問リハビリテーションやデイケアの対応が可能です。このように、手術に代表される急性期の治療から、病棟での回復期ケア、退院後のサポート、さらに在宅での治療やケアまで対応しているのは、私たちが「絶対に見捨てない」を理念として、地域に信頼される病院であることを大事にしているからです。このため、病児保育にも対応しています。病院の周辺には子育て世代のファミリーが多く、当院にも子育て中のスタッフが多く在籍しているからです。当院は小児科診療の長い歴史があり、地域の方々から小児科の病院として認識されている部分もあるんですよ。現在も、お子さんの受け入れは多く、子どもの頃にいらしていた方が成人して親になり、お子さんを連れて来られるなど、地域に信頼を寄せられる病院でありたいですね。

今後の展望と地域の方へのメッセージをお願いします。

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当院の強みの一つであるスポーツ整形にさらに強化したいと考えています。現在は、各カテゴリーのサッカーチームや地域の大学サッカー部とも提携しており、今後は県内の女子サッカーチーム、フットサルチーム、高校の運動部などのケアに積極的に取り組みたいですね。一方、院内では、仕事に対する各々のモチベーションややる気を尊重して、楽しく働ける職場づくりが目標です。その一環として、先日、4年ぶりに地域交流祭を開催して、1500人以上の方にお越しいただきました。地域の皆さんと親しく交流できる機会になっただけでなく、普段は会話することのないスタッフ同士の親睦にもつながったのではないかと思っています。次はぜひ運動会を再開させたいですね。病院の敷居はできるだけ低くしているつもりですので、困っておられることがあるなら、どうぞ遠慮せずご相談にお越しください。親身に対応させていただきます。

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福西 成男 院長

兵庫医科大学卒業後、同大整形外科入局。モントリオールシュライナーズ病院への留学、兵庫医科大学整形外科学講座准教授などを経て 2019年より現職。整形外科、リウマチ科が専門。患者にとって手術を受けたことが本当に良かったどうかは先になるまでわからないと、一人ひとりの患者と長く関わることを大切にしている。日本整形外科学会整形外科専門医、日本リウマチ学会リウマチ専門医。

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