医療法人財団ヒューマンメディカル尼崎新都心病院
- 兵庫県尼崎市潮江1-3-43
- 内科
- 循環器内科
- 消化器内科
- 外科
- 整形外科
- 救急科
- 腎臓内科
- 脳神経外科
特徴
受診のハードルを下げ、病気の早期発見・早期治療を実現へ
目次
01総合診療を掲げ、院内外の適切な医療へ道案内
どの科にかかっても全科的なサポートが可能
内科から外科、救急科まで、幅広い診療科で外来患者を受け入れる「尼崎新都心病院」。高い専門性を有する医師がスタンバイする中で、その多くが総合診療というコンセプトを掲げ、広角的なスタンスで外来に取り組んでいることが大きな特徴となっている。その理由について、「皆さんの受診の敷居をとにかく下げて、早期治療につなげていただくこと」と城大介理事長は語る。体に不調が生じた際に、それが何科の病気と判断できる人は少数。悩んで受診の機会を逃すことのないよう、どの科でも気軽に相談できる体制を敷き、院内外の適切な医療へと道案内に努めている。地域の中にあってより身近な医療をめざす、同院らしいアプローチといえるだろう。
02健康診断を積極的に呼びかけて1次予防と健康寿命に貢献
症状のない段階から病院を利用してほしい
病気の初期段階は自覚症状がなく、異常を感じて受診した時には進行していることが多いのが現実。そうした事態を少しでも減らそうと、「受診の敷居を下げる」というコンセプトをさらに一歩進めたのが同院の健康診断システムだ。症状のないゼロ段階から健康チェックを受けていれば、病気の予防や健康寿命の達成に大きな成果が期待できるメリットの周知に心血を注いだ結果、同院での健診件数は年々増加。異常が見つかればすぐに治療に入ることが可能なため、受診する意義は大きいといえるだろう。同院では一般健診や人間ドック(3万8500円~)から補助を利用して受診できる生活習慣病予防健診まで、多くのメニューで地域のニーズに応えている。
03健診では快適な内視鏡検査で定期的な受診へとつなげていく
鎮静剤を用いることで検査の苦痛を最小に
胃がんや大腸がんの早期発見に大きな威力を発揮する内視鏡検査。健診で楽に受けられれば定期的なリピートにもつながるため、検査のハードルを少しでも下げるべく病院としても全力で取り組んでいる。年間で約3200件(2022年1~12月実績)を行っている上部内視鏡検査(1万6500円~)には経口と経鼻の2種類の内視鏡を用意。さらに希望者には鎮静剤を用いることによって、できる限り少ない苦痛で受けられる検査を実現した。一方で大腸の検査には、内視鏡を挿入しないで検査が受けられる大腸CT検査(2万5300円~)があるという。
04入院患者の健康をリハビリテーションで手厚くサポート
嚥下リハビリで思わぬリスクを回避
入院患者の機能回復に、医師や専門スタッフがチーム一丸で労を惜しまず取り組んでいるのが入院リハビリ。中でも注目は嚥下リハビリと呼ばれる、加齢による衰えが特に問題視される飲み込む力のチェックと機能改善を図るもの。検査・確認に用いられるのは嚥下内視鏡や嚥下造影といった先進設備で、指導は主に専門の言語聴覚士が担当。そこに看護師や管理栄養士、薬剤師などで構成する栄養サポートチームが積極的に加わり、食事の形態や摂食方法などを多角的に検証する。また、摂食嚥下のベースとなる体幹の筋肉づくりや姿勢の保持は理学療法士や作業療法士が担当。全方位的なチーム医療で入院患者の健康をサポートする。
05入院に対応した数少ない透析医療施設としての役割を担う
急性期治療から在宅復帰までを橋渡し
徹底して医療体制と機器を整え、安全・安心を重視して透析医療を提供していることも同院の特徴。透析病床は27床で、通常の通院による透析から一時透析まで対応する。また、尼崎市内における民間病院では貴重な、入院での透析に対応。透析患者が入院できる施設が減少しつつある現在、橋渡しとしての機能を備えている。大規模病院での急性期治療から在宅復帰するまでの期間、療養を兼ねて同院の透析を受けながら過ごすケースもあるという。「こうした施設は数が少ないだけに、大切な役割を担っていると考えています」と城理事長。周辺地域の透析患者の安心材料の一つになれるよう、今後も継続していきたいと話す。