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医療法人財団ヒューマンメディカル 尼崎新都心病院

(兵庫県 尼崎市)

城 大介 理事長

最終更新日:2022/10/24

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ニーズに合わせ柔軟に対応する地域密着病院

古くから工業都市として栄え、下町のイメージが強い尼崎市。だが、近年の再開発によって高層マンションや商業施設が建ち、尼崎は「住みやすい住宅地」へと変わってきた。その再開発に合わせ、尼崎駅近くに地域医療への貢献をめざす病院として移転してきたのが「医療法人財団ヒューマンメディカル 尼崎新都心病院」。24時間体制の救急診療や循環器疾患などの急性期医療はもちろん、在宅で医療や介護を受ける患者の支援にも力を注ぎ、2015年には地域包括ケア病床を開設。必要なサポートをさまざまな面からフォローできる医療体制を構築している。2022年6月に理事長に就任した城大介先生は、消化器外科を専門とし、手術から患者の全身管理まで総合的に診療することをモットーにしてきた。「地域のニーズに対して柔軟に対処し、高度急性期病院や地域のクリニックなどと連携し合って、医療拠点となる病院にしていきたい」と思いを語る城院長に、同病院の歴史や特色、地域へのメッセージなどたっぷり聞いた。(取材日2022年8月31日)

貴院の成り立ちと病院の位置づけについて教えてください。

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当院の歴史は、1929年4月「尼崎共立病院」として開院したことに始まります。その後何度かの移転と名称変更を経て、2010年行政主導のもと尼崎駅周辺の再開発に合わせて現在の場所に移転し、2015年「医療法人財団ヒューマンメディカル 尼崎新都心病院」と名称を改めました。移転当初のコンセプトは、循環器をメインとする急性期病院でしたが、地域の高齢化率の高さや周辺に同じ二次救急を担う急性期病院が数多く存在することもあって、地域の方が当病院に求めるものは「より身近な医療」であると感じたことから、医療方針を地域密着型病院へシフトチェンジいたしました。2015年には地域包括ケア病棟を開棟し、現在は一般病床52床、地域包括ケア病床52床、療養病床46床の150床を有する地域に根差した総合病院へと生まれ変わっています。

地域医療における貴院の役割を、具体的にお聞かせください。

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当病院の理念は「地域のニーズを知り、地域に開かれた医療の拠点づくり」です。当病院では、あらゆる患者さんの受け皿となり、地域の方がスムーズに医療を受けられる体制づくりをめざしています。例えば、高度急性期病院の受診にかかる検査時間の短縮として、まず当病院で検査を行ってから高度急性期病院に紹介するといった橋渡し的な役割を担うこともあります。また、2019年以降は在宅療養の患者さんやご家族のバックアップに注力し、レスパイト入院のほか、看取りを行う予定であった患者さんを地域包括ケア病棟で引き受けることで負担が重なっていたご家族を手助けするケースもありました。これまで地域のクリニックの先生方との連携が中心でしたが、高度急性期病院や在宅介護分野など多様な医療機関と連携することで、さまざまな患者さんやご家族のお悩みに寄り添った医療をご提供することができるようになってきています。

特に力を入れている診療分野はございますか?

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病院として1つの診療科に注力していることはありませんが、地域の方の健康を願うといった点で予防には力を入れており、健診部門においては毎年受診者数を伸ばしています。尼崎駅から直結というアクセスの良さから、尼崎東部地域からだけでなく、大阪市内や川西市、豊中市からも患者さんがお越しになり、前年ではのべ9500件(2021年4月~2022年3月)の健診件数を数えます。また、当病院は尼崎市でも数少ない透析患者さんの入院加療に対応できる病院です。近年、医療経済の変化により入院で透析を行うことができる病院は減ってきていることからも、当病院は合併症などのリスクが高い透析患者さんにとってなくてはならない施設であると自負し、これからも地域医療に貢献していければと思っています。

この度、理事長就任されました。ご経歴をお伺いできますか?

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2022年6月に院長兼理事長として就任しました。2018年4月から同病院に勤め、それまでは兵庫医科大学病院や関連病院で消化器外科の医師として勤務してきました。病院方針として手術はもちろん患者さんにまつわるすべての病気を診ることが当然であったことや、地域密着型の総合病院での勤務が長かったこともあり、こだわりなく多様な診療にあたってきたことが自身の強みだと思っています。また、この度の新型コロナウイルス感染症対応において、当病院は重点医療機関ではありませんでしたが、高度急性期病院がひっ迫する中、在宅療養では厳しい高齢者や中等症患者の受け入れ協力などを行ってきました。乗り越えられたのは、ひとえに看護師をはじめとするスタッフ全員が研鑽を重ね、適切なケアを提供してくれたからだと感じています。この柔軟性や対応力は当病院の強みです。これからもその強みを生かし、地域の皆さんの健康を支えていきたいと思います。

最後に、読者の方へメッセージをお願いいたします。

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病院に楽しい気持ちで来る人はいないと、私は思います。皆さん、「体調は悪いけれど、どの診療科にかかったらいいかわからない」「うまく病状を伝えられるかな」と何かしらの不安は抱えながら来るのではないでしょうか。ですが、当病院にお越しになる時は、そういった不安は必要ありません。どんな質問も、うまく伝えられなくても、スタッフが親身になって寄り添います。当病院は24時間の救急診療を担う急性期病院ではありますが、高度急性期病院での治療は終わったものの、そのままご自宅に帰ることが難しい方の転院や、地域で訪問診療・在宅介護を受けられている方の一時的な入院も受け入れています。どこの医療機関や行政に相談したらいいのかわからないといった人も、まずは当院にご相談ください。地域の力になり、地域とともに成長していける病院となれるよう、これからも歩み続けます。

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城 大介 理事長

2001年兵庫医科大学卒業。兵庫医科大学病院、協立病院、池田回生病院などで消化器外科の医師として経験を積む。2018年医療法人財団ヒューマンメディカル 尼崎新都心病院に入職し、2022年6月より現職。外科手術はもちろんのこと、治療患者の肺炎や心疾患など全身管理まで行ってこそ本来の医療とし、総合的に診療することをモットーとする。日本外科学会外科専門医。

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