全国の頼れる病院・総合病院・大学病院を検索
病院・総合病院・大学病院7,865件の情報を掲載(2026年5月25日現在)

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 神戸市中央区
  4. 春日野道駅
  5. 医療法人社団直太会 母と子の上田病院
  6. 上田 大介 院長

医療法人社団直太会 母と子の上田病院

(兵庫県 神戸市中央区)

上田 大介 院長

最終更新日:2026/03/09

Hf main z70116 20260123 0015Hf main z70116 20260123 0015

出産から成長まで支える産科専門病院

1948年の開設以来、神戸市を中心に産科医療を担ってきた「母と子の上田病院」。2012年4月には新病院をグランドオープンし、現在は57床を有する母子専門病院として全国的にも数多くの出産を支えている。産婦人科医師7人、小児科医師4人をはじめ助産師30人以上、看護師20人以上など合計140人以上のスタッフが在籍。保育士や薬剤師、フラワーコーディネーターといった職種も含め、すべてのスタッフが「患者様中心の医療」という理念を共有し、新しい命の誕生をチームで支えている。また産婦人科で取り扱った分娩を出生後は同院の小児科が継続して診療を担当するなど、母子を切れ目なく診る体制を整備しているのも特徴だ。中でも無痛分娩には力を入れており、24時間365日対応をめざし昨年は1824件の分娩のうち841件が無痛分娩という実績を持つ(2025年1月1日~12月31日実績)。2024年からは産後ケアを開始し、母乳の相談に対応する外来や産後健診と合わせて、出産後の母子を長く支える体制を強化。「出産はゴールではなく、母と子の人生のスタート」と語る上田大介院長に、詳しい話を聞いた。(取材日2026年1月23日)

病院の成り立ちと基本理念についてお聞かせください。

Hf 1 z70116 20260123 0036

当院は1948年、私の祖父が現在の病院の南側に産婦人科の診療所を開設したことから始まりました。その後、現在の場所へ移転し、病院の増床や小児科の新設などを行いながら、病院としての体制を整えてきました。2012年には新病院をグランドオープンし、病院名を「上田病院」から「母と子の上田病院」に改称。私は2015年より院長を務めています。2018年5月13日には創立70周年を迎え、今年で開院78年となります。当院の理念は「医療常識にとらわれない、患者様中心の医療」です。医療者側の考えや慣例を優先するのではなく、患者さまが何を望み、何を必要としているのかに向き合うことを大切にしています。患者さまのニーズにきちんと応え、患者さまが納得できる診療を提供していくことが当院の原点。患者さま一人ひとりの思いや状況を考え、安心して通っていただける医療を基本姿勢に、これからも地域に寄り添っていきたいと考えています。

地域における役割についてお話しください。

Hf 2 z70116 20260123 0032

当院は1948年の開院以来、数多くの出産をお手伝いしてきました。1995年の阪神・淡路大震災の時には病院が半壊しましたが、産婦人科としてお産を止めることなく対応し、地域の方の命の誕生を支え続けました。当院の特徴は、産婦人科と小児科が密に連携している点です。妊婦健診で異常が見つかった場合には、当院で管理できるかを事前に話し合いを重ね、赤ちゃんが出生直後に保育器管理を必要とすることがわかっている場合には、小児科医が出産に立ち会い、すぐに対応できる体制を整えています。小児科は年齢制限を設けずに、検診や予防接種に限らず、成長後も継続して診療しています。アレルギーや心臓疾患、不登校相談など多様な外来を設けているほか、高次医療が必要な際には、兵庫県周産期医療情報システムに基づき、他医療機関と迅速な対応も行っています。

無痛分娩に注力されているそうですね。

Hf 3 z70116 20260123 0034

2025年1月1日から12月31日までの1年間において、総分娩数約1824件のうち841件が無痛分娩という実績です。無痛分娩は医療的介入を伴うため、安全性の確保が最も重要だと考えています。そのため当院では、スタッフ体制が最も整う平日日勤帯の計画分娩を原則としていますが、予定日より早く陣痛が来た場合や夜間・休日の破水にも対応できるよう、365日24時間の体制づくりを進めてきました。その一つが産婦人科医による麻酔管理です。柔軟な対応ができるばかりでなく、分娩の進行を熟知した医師が、刻々と変化するお産の状況をしっかり把握しながら麻酔を調整することで、母体と赤ちゃん双方の安全性を高めることにもつながっています。また、助産師に対しても段階的な教育体制を整え、医師・助産師・小児科医が連携しながら、安心して出産に臨める環境づくりに努めています。

ほかにも、母子のためにさまざまな取り組みを行われています。

Hf 4 z70116 20260123 0030

当院では、出産後も母子に長く寄り添い続けていきたいと思っています。毎年開催している「母と子のふれあいフェスタ」や「1歳のお誕生日会」では、育児相談や交流の場を設けるとともに、歯科検診や育児相談も実施するなど、遊びと医療の両面から成長を見守ってきました。さらに母乳の相談に対応する外来や産後健診はもちろん、2024年からは産後ケアを本格的に開始。日帰りから数週間まで、心身の回復や家庭状況など必要に応じて自由にご利用いただけるようになっています。赤ちゃんを安心して預けて休むことも、母子同室で過ごすことも選択できるなど柔軟な対応を心がけており、自治体のサポートを活用することで負担も少なくご利用いただけます。加えて2025年12月からは病児保育もスタートし、育児と仕事の両立を支えています。いずれも病院の採算やメリットではなく、地域の方が困った時に頼れる存在でありたいという思いから取り組み始めました。

今後の展望と地域の方々へメッセージをお願いいたします。

Hf 5 z70116 20260123 0029

私たちが何より大切にしているのは、産婦人科医、助産師、看護師、小児科医などすべてのスタッフが垣根なく連携し、チームとしてお産に向き合うことです。日々多くの分娩に対応できているのも、このチームワークがあってこそだと思っています。24時間365日体制での分娩対応や、無痛分娩への取り組みも、スタッフ一人ひとりが役割を理解し、常に情報を共有しながら動いているから実現できています。出産はゴールではなく、その後も母と子の人生は続いていきます。当院では、女性の心身のケアはもちろん、生まれてすぐの赤ちゃんの安全管理から、成長に寄り添う小児医療まで、一貫して支えていきたいと考えています。少子化が進む今だからこそ、地域に根差した病院として、安心して命を預けてもらえる医療を提供し、日本の未来を支えるお手伝いを、これからも一つ一つ積み重ねていきたいですね。

Hf main z70116 20260123 0015

上田 大介 院長

2003年帝京大学医学部卒業。兵庫医科大学病院、大阪母子医療センターにて麻酔科の医師として周産期医療に携わる。その後、産婦人科へ転向し、神戸大学医学部附属病院など兵庫県内の基幹病院で幅広い症例を経験。2011年より上田病院で勤務し、2015年より現職。診療では患者一人ひとりの背景や思いに寄り添うことを大切にし、母子双方の安全と安心を考えた医療を心がけている。日本産科婦人科学会産婦人科専門医。

access.png