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特定医療法人一輝会 荻原みさき病院

(兵庫県 神戸市兵庫区)

荻原 徹 院長

最終更新日:2022/02/10

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神戸屈指のリハビリ病院をめざして

神戸市営地下鉄海岸線・中央市場前駅より徒歩3分。新川の辺りに立つ「荻原みさき病院」は、神戸で屈指のリハビリテーション病院をめざし、地域に根差した医療に努めている。1985年の開業以来培ってきた地域からの信望は厚く、94床の病床は常にそのほとんどが埋まっているという。多くの人たちに頼られている秘訣は、一人ひとりの症例に合わせたこまやかな診療を実践しているその誠実さにあると言えるだろう。1995年に院長に就任した荻原徹先生は、そんな自院のリハビリをさらに良いものにし、「優しさ」と「信頼」で満たされた病院をつくりたいと話す。高齢化が進む日本で、国民全体の問題にもなってくる病中・病後の過ごし方や日常を取り戻すためのリハビリのあり方を考え続ける荻原院長に、診療の特徴や今後の展望などを聞いた。 (取材日2021年12月20日)

まずはこちらの病院の成り立ちを聞かせてください。

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1976年に神戸で当時珍しかった整形外科単科病院として「荻原整形外科病院」が元町に開業していましたが、その9年後の1985年に荻原みさき病院を兵庫区に開業いたしました。当時「整形なら荻原」と地域に根づき、多くの患者さんが足を運んでくださるようになっていました。そして「急性期の受け皿として地域で療養される方々を支える病院」をめざしてつくられたのが当院です。開業してからは、地域の皆さんの療養に尽力してまいりましたが、疾病構造の変化などにより、病院にも変化が求められるようになりました。そこで当院は、1人でも多くの患者さんに元気にご自宅に戻っていただけるよう「神戸で屈指のリハビリ病院」をめざして方針転換をいたしました。現在は、医療療養病棟34床、回復期リハビリ病棟60床の計94床を有し、「優しさ」と「信頼」の医療の提供に取り組んでおります。

診療において大切にされていることは何ですか?

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「どんな患者さんであっても可能な限り診療する」ということをめざしています。当院は、脳疾患、整形疾患だけでなく、内科の病気などを理由に全身が廃用になっている患者さんも積極的に受け入れています。また、新型コロナウイルス感染症の回復後、後遺症が残った患者さんにも数多く対応してきました。病気や状態によって線引きはいたしません。なぜなら、どの患者さんも皆、回復を願い、安心して暮らせるようになりたい気持ちは同じだからです。その気持ちに寄り添うことこそが、われわれのような病院が果たすべき役割。地域の皆さんが安心して暮らせるよう、われわれはすべての患者さんとともにあるべきだと考えています。また、現代の医療・介護においては、リハビリテーションの有用性と重要性は欠かせません。入院期間中はもちろん、外来リハビリや患者会を通して、生涯にわたってフォローしていくことこそが、われわれがめざすところです。

こちらのリハビリテーションの特徴をお聞かせください。

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何よりも大切なのは「患者さんの心身の状態に合った適切なリハビリテーションを提供すること」です。当院ではしっかりリハビリをして自宅に帰ることを目標としており、そのために、スタッフが一つのチームとなって考えることを徹底しています。入院当日から、医師、看護師、リハビリや介護スタッフなど多職種が関わり、現在の状態についてアセスメントをしていきます。入院中は、今までの患者さんの生きてきた人生、退院後のこれからの人生についてチーム全員で考え、退院に向けて患者さんと伴走していきます。「すべては患者さんのために」、「患者さんの人生を支える」。そんな想いを胸に日々取り組んでいます。退院後のフォローについても、外来リハビリや就労支援、患者会など、患者さんの退院後の社会活動の支援を積極的に行っております。退院後の生活で不安なことがあれば、なんでもご相談ください。

専門的な診療を行う外来も充実しているそうですね。

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体が不自由な状態であちこちの病院を受診するのは、患者さんにとっても、つき添われるご家族や施設の職員さんにとっても、大きな負担になります。またリハビリは長期間にわたるもの。全身疾患との相関性もいわれています。当院には、脳神経内科、消化器内科、呼吸器内科、糖尿病内科、リウマチ内科などを専門にしている先生方が在籍しておりますので、全身疾患の経過を見ながらリハビリに取り組んでいただけます。もちろん、当院では難しい症状があれば提携病院へと速やかに紹介し、適切な治療を受けていただける体制も整えています。また、高血圧症に特化した外来や、物忘れ相談や糖尿病治療を専門に行う診療枠などを設け、より健康に暮らしていただくための相談も受けつけております。もちろん、各種ワクチンの接種も可能です。リハビリ以外のことも相談できますので、気軽に声をかけてください。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

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当院は同法人内の「荻原整形外科病院」とともに、2023年に「荻原記念病院」として新長田駅前に統合移転することが決定しております。新病院は病院の上にデベロッパーの分譲マンションが建設され、住居・病院一体型複合施設として新たな形でスタートします。整形疾患を中心とする手術、救急医療を行うとともに、回復期リハビリ病棟、地域包括ケア病床、療養病床を開設し、リハビリを行える庭園も併設します。高齢化が進む社会の中で、老いと上手に付き合っていくことは、今後の私たちの最大の課題となっていくでしょう。また、新長田は震災で大きな被害があった場所でもあります。その新長田という新たな場所で、「患者さんやご家族に寄り添う医療」という信念は変えることなく、地域の皆さんとともに「新しい時代の街づくり」に参加していきたいと考えています。

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荻原 徹 院長

1982年川崎医科大学出身。同大学大学院修了後は整形外科の医師として研鑽を積む。現代医療におけるリハビリテーションの重要性を早くから認識し、患者の社会復帰に向けたリハビリができる施設の実現に取り組む。2019年に荻原みさき病院院長に就任。「神戸屈指のリハビリ病院」をめざして患者に寄り添い、医療を通した地域貢献するために尽力している。日本整形外科学会認定整形外科専門医。

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