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医療法人知邑舎 岩倉病院

(愛知県 岩倉市)

高田 幹彦 院長

最終更新日:2022/06/20

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回復期医療に力を注ぐ地域の総合病院

岩倉市の総合病院である「岩倉病院」は、田畑が広がるのどかな地域に立つ。広々とした車寄せと芝生の植栽が、まるでホテルのような正面玄関。中に入れば、オブジェのような色も形もユニークな椅子やアンティークの調度品が、院内の至る場所に置かれ、一見病院らしくない雰囲気だ。「自然治癒力が引き出せるよう、太陽光と風の入る環境を整えました」と話すのは、高田幹彦院長。これまでの医療経験や復興ボランティア体験を通して、自然治癒力の重要性を実感しているという。院長就任後は、回復期医療に力を注ぎ、回復期リハビリテーション病棟のほか、病院の横には通所リハビリテーション施設を開設。また、同院を運営する医療法人知邑舎が運営する人工透析施設とも連携を図っている。穏やかな口調でありながらも笑い声は明るく豪快な高田院長に、同院の理念や特徴を聞いた。(取材日2022年5月31日)

病院のめざす医療について教えてください。

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当院がめざすのは、「従来からの薬物に偏った医療を考え直し、人の持つ自然治癒力を最大限に引き出す医療」です。治す医療よりも治る医療を目標にしています。参考にしているのは、紀元前から存在するインドの伝統的医学の考えです。そこには病気の治療だけでなく、より良い人生を送るための知恵や哲学的な考えが詰まっています。私は消化器外科の医師として、これまでたくさんの手術を経験し、病院で亡くなられる患者さんも見てきました。医師を長くやっていると、医療と人の死は隣り合わせで、人間の最期を嫌でも考えざるを得ないのです。今の病院の在り方は、修理工場のようになっているように感じます。自然治癒力とは反対の方向に医学が進んでいるように思えてなりません。そこで、現代医学の基礎になっているインドの伝統的医学を見直し、自然治癒力が引き出せるような病院にしたいと思いました。

自然治癒力を引き出すためにどんな取り組みをされていますか?

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免疫力を高めたいという面からも、明るく広々とした、患者さんが過ごしやすい環境づくりに努めています。太陽光は人が元気になるのに大切です。長期間日の当たらない暗い部屋にいれば、健康な人でも心が病んでしまうと思います。太陽光に当たることで気持ちが良くなり、心も前向きになるのではないでしょうか。空間、色、香りなど、環境因子も大切です。幸い、当院の周囲は高い建物もなく、太陽光や自然の風は存分に入ります。窓を大きくしたり、天井を高くしたり、建物内部にも中庭を造って自然光が入るようにしたりと、理想の空間づくりに注力しました。光や空気は、お金に換算できる価値ではありませんが、心身への影響は大きいと思います。病院経営的には、コスト面で天井を低くしたほうが病室を多くつくれますが、患者さんのためには天井を高くして少しでもゆったりとした気持ちで療養してほしいと思いました。一番高い場所では2.9mもあります。

医療環境を重視するようになったきっかけは何ですか?

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東日本大震災後が起きたその年の4月に、医療ボランティアで福島に行きました。当たり前ですが、避難所になっている体育館にいた方々の表情は暗く、うつ状態になっている方もおられました。「外はいい天気だし、桜も咲いていますよ」と声をかけ、日光浴を促すだけで、顔色も良くなり、表情も明るくなりました。道具も薬もなく、検査もできない状態でしたが、話すことと自然の光やおいしい空気はあったので、私にできる支援をして帰りました。その経験は、環境が人に与える影響の大きさと、人間に備わっている自然治癒力を実感させてくれました。

岩倉市エリアの総合病院としてどんな役割を担っていますか?

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地域の高齢化を踏まえ、当院では急性期を終えた患者さんのリハビリテーションに重点を置いています。当院は1922年に開設した木村医院を始まりとし、当初は内科・外科の診療所でした。1985年に現在の場所に移転後、「岩倉病院」に改称し、急性期病棟53床の病院として地域医療に貢献してきましたが、病院の機能分化に伴ってリハビリ中心の医療へと役割が変わっていきました。地域のニーズに応えるため、2002年には60床の回復期リハビリ病棟を新設、病院に隣接する形で同じ法人グループの透析施設「メディカルサテライト岩倉」、通所リハビリ施設を順次開設。2013年には太陽光の入る理想の病院を新築し、そこに急性期病棟と外来を移転しました。現在は、整形外科疾患と循環器疾患の患者さんが多く、脊椎疾患については脊椎外科を専門とする医師が対応。病病・病診連携についても、地域の医師は昔から皆顔見知りなので医療連携はスムーズです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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当院には、岩倉市だけでなく隣接する北名古屋市の患者さんも多く来院されています。駅からは距離があるため、シャトルバスを運行していますので、どうぞご利用ください。年齢を重ねると自立への不安度は高まりますが、当院には療養型病床もありますし、隣には通所リハビリテーション施設も備え、さまざま状態になっても安心して地域で暮らせるように対応しています。医療機器も新型マルチスライスCTをはじめ、検査中でも会話ができるオープン型MRI、マンモグラフィなど、利用者の負担に配慮した先進の機器を設置しました。CTは、心筋の動脈や足の血管撮影に必要な息止めが短く済むのが特徴で、マンモグラフィは女性の撮影技師が行っています。小さな病院なので、どんな病気にも対応できるわけではありませんが、急性期の病院で手術した後の術後管理や検査、検診などで、ぜひ当院の居心地の良さを体感してください。

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高田 幹彦 院長

1977年名古屋大学医学部卒業後、岐阜県厚生農業協同組合連合会中濃病院、名古屋大学医学部付属病院に勤務の後、守山市民病院勤務を経て1995年8月より現職。専門は消化器外科。たくさんの手術や看取りを経験した医師として、終末期医療の大切さを実感している今、患者本人や家族が「この病院で最期を迎えられて良かった」と思えるような医療をめざす。

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