全国の頼れる病院・総合病院・大学病院を検索
病院・総合病院・大学病院7,864件の情報を掲載(2026年4月05日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 蒲郡市
  4. 蒲郡駅
  5. 蒲郡市民病院
  6. 安藤 朝章 病院長

蒲郡市民病院

(愛知県 蒲郡市)

安藤 朝章 病院長

最終更新日:2026/03/02

Hf main z70346 20260123 0014Hf main z70346 20260123 0014

大学病院レベルの医療と優しい医療が理念

愛知県南部の温暖な地域、蒲郡市。山並みが美しく、海まで3キロほどの見晴らしの良い場所に「蒲郡市民病院」は立つ。「赴任してきた時、病棟の窓から見た三河湾の美しさに感動しました」と穏やかな表情で話すのは安藤朝章病院長だ。2018年に名古屋市立大学との連携協定成立後、同院では医師の数が大幅に増え、診療科や検査設備も充実してきたという。外科系においてはロボット支援手術も積極的に行っている。大学病院と連携し、同等レベルの医療の提供が望めるようになった今でも、大切にしているのは「優しい医療を行う」という信念だ。高齢の患者が増えていることから、地域医療の要となる同院に求められる役割は広がっている。「二次救急医療機関として救急医療、急性期医療を担うだけでなく、地域と連携して退院後の患者さんの暮らしまで支えていくことが大切になってきています」と安藤病院長。地域に根を張り、市民に目を向け続ける同院の役割や特色、患者への思いについて語ってもらった。(取材日2026年1月23日)

市における病院の役割や、地域の特色について教えてください。

1

豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市からなる東三河南部地域は広く、公立の三次救急医療機関として豊橋市民病院、豊川市民病院があります。そして当院は、蒲郡市の中心部に位置する二次救急医療機関です。三次救急医療機関はより遠方の患者さんを受け入れますので、当院の救急搬送も、市内だけでなく幸田町や西尾市東部から受け入れることがあります。この地域の患者さんは昔から住んでおられる方が多く、私が長くいた名古屋市と比べると、のんびりした雰囲気を感じます。自然に恵まれた風光明媚な観光地で、病棟からはミカン畑や三河湾を望むことができます。患者さんは農家の方や観光業の方が多いでしょうか。高齢の方が増えてきて、複数の病気を持っておられる方が目立ちますので、科をまたいだ連携により治療に臨むようにしています。

名古屋市立大学の連携病院になられたそうですね。

Hf 2 z70346 20260123 0002

はい。2018年に名古屋市立大学に寄附講座を開設し、先進の医療分野における連携協定を締結しました。それを機に大学の医師が大幅に増え、標榜科目や可能な検査が増えるなど、安定した、大学病院と遜色のない医療がより提供できるようになったと考えています。具体的には、眼科の専門部門や透析部門の整備、患者支援センターの整備、手術支援ロボットや3テスラMRIの導入、さらに呼吸器外科、心臓血管外科、小児泌尿器科などの開設、循環器内科におけるアブレーション手術の開始などが挙げられます。患者さんに負担の少ないロボット支援手術は泌尿器科をはじめ、すでに呼吸器外科、消化器外科、産婦人科で積極的に行っています。整形外科も刷新されて手術件数が増えています。中高年の方に多い、膝関節疾患の手術もできるようになりました。

先生のご専門の消化器内科についてはいかがですか?

20220909 2

消化器がん早期発見のため、超音波内視鏡を導入しています。上部の検査においては、食道、胃、十二指腸だけでなく、膵臓、胆管、胆嚢までの観察が可能で、膵臓がんを含めた胆膵疾患の早期発見をめざせるようになっています。当院には、超音波内視鏡検査に精通した医師が在籍しており、検査には力を入れているところです。また大腸の検査においてもスペシャリストがおり、特に潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性疾患については先進の治療や、患者さんそれぞれに適した食事のアドバイスができると自負しています。内視鏡検査機器にはAI機能が搭載されており、専門の医師の経験と技術プラスAIのサポートにより、微小な病変も見逃さないよう努めています。

患者を包括的に支えるための地域連携について教えてください。

Hf 4 z70346 20260123 0003

蒲郡市では「がまっと!」という、行政や医療機関、介護事業所が住民の健康データを閲覧できるプラットフォームがあります。ご本人の同意の上、各機関は、その方の受診や検査の履歴、健診データを見ることができるのです。病院とクリニックの先生方にとっては紹介状なしに情報が得られるので、スムーズな治療を行う上でとても役立っています。もう一つ、地域連携の中で力を入れたいのがACP(人生会議)です。人生の最期をどのように迎えるか、医療従事者だけでなく、管理栄養士、リハビリテーションスタッフ、保健師、医療ソーシャルワーカーなど多職種で連携し、患者さんを支援していきたい。蒲郡市は特に高齢者が多く、日本の数十年後を先取りするような超高齢社会が間近に迫っているため、しっかりとした仕組みづくりが必要です。二次救急医療機関としての救急医療、急性期医療を提供するだけでなく、患者さんの退院後のサポートも重要だと思っています。

今後の展望についてお聞かせください。

20221007 5

私がこの病院に赴任してから15年が過ぎました。患者さんに「祖父、祖母がお世話になりました」と言われることもあり、ご家族で来ていただけることをありがたく感じています。現在は健診や外来機能の強化、災害時の対応強化に向けて新棟建設を予定しており、いっそう市民の方々に信頼される、お役に立てる病院になりたいと思っています。また、先にもお話ししたとおり高齢の方が多いので、病院の理念である「最善の医療」を行うとともに「優しい医療」も大事にしていきたいです。そのため、基本となる医療安全もしっかりやっていきたいですね。医療過誤の起こらぬように、患者さんへの説明は丁寧にわかりやすくと職員一同心がけているところです。医療安全は、患者さんだけでなく医療従事者も守るもの。安全、快適に働ける環境づくりにも取り組んでいきたいと思います。

Hf main z70346 20260123 0014

安藤 朝章 病院長

愛知県出身。1991年名古屋市立大学医学部卒業。同大学病院、知多厚生病院に勤務した後、同大学大学院修了。米国ルイジアナ州立大学に留学後、名古屋市立大学に戻り、助教を経て2011年蒲郡市民病院へ。2019年副院長兼医療安全管理部長、2025年10月より現職。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医。

access.png