西尾市民病院

- 愛知県西尾市熊味町上泡原6
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特徴
がん診療や二次救急、防災医療まで地域に求められる機能を備える
目次
01市民17万人の命を守るため、24時間365日救急医療に対応
近隣の医療機関と連携し幅広い診療を展開
二次救急医療機関として24時間365日体制で地域の需要に応えている同院。年間救急搬送患者数は4187人(2024年4月1日~2025年3月31日)。外科系は高齢者の転倒による骨折、内科系は肺炎や新型コロナウイルスなどの感染症による発熱患者が多くを占める。冬季は急性心筋梗塞や心不全の患者の搬送が増加するという。愛知県下でも高齢化率の高い西尾市では今後ますます救急搬送の重要性が高まることが予想されるため、同院は救急医療体制の維持を喫緊の課題として重視。同じ医療圏に安城更生病院と刈谷豊田総合病院の三次救急医療機関があり、この2院をはじめとする地域の医療機関と相互支援体制を構築、連携して治療にあたる。

救急体制を拡充し市民の生活を支えている
02災害拠点病院として防災医療にも注力
災害を想定した防災訓練に取り組む
災害拠点病院に指定されている同院は、発災時に病院機能を保持し迅速な治療行動を提供する役割を担う。南海トラフ地震などの大規模地震を想定した災害医療訓練を定期的に実施。周辺道路が寸断される、余震が続くなど起こり得るさまざまなケースを想定し、患者搬送体制の確認や病院インフラの再点検などを行い、非常時であっても必要な医療を提供できるよう努力を重ねている。さらに、全国各地の被災地へ赴くDMAT(災害派遣医療チーム)の派遣体制構築をめざし、構成員は訓練や勉強会に積極的に参加。能登半島地震が発生した際には、石川県からの要請を受け、同院のDMATが現地へ赴き、医療支援活動に従事した。

災害医療訓練を定期的に実施している
03手術支援ロボットを導入し、体への負担が少ない手術を提供
泌尿器科・外科領域に照準を定めて実施
2025年、同院では手術支援ロボットを導入した。体に数ヵ所の小さな穴を開けて行うことから、傷口が小さく体への負担が少ない手術が可能となった。安全性の高い手術を提供するため、同院ではロボット機器を導入する以前より、大学病院のトレーニング施設に医師を派遣し、手技の練習を重ねてきた。診療の領域においては、泌尿器科と外科に照準を定めて、ロボット支援手術に取り組む。泌尿器科では、前立腺がん、腎がん、膀胱がんの手術に対応。長らく常勤医が不在だった同科で同年4月、2人の医師を迎えたことも重なり、診療体制の厚みが増した。外科の領域では、大腸がんに対する結腸切除術に対するロボット支援手術に取り組む。

国産の機種を導入。繊細な動きが可能だ
04CT技術を使用した放射線治療装置や映像機能つきMRIを活用
安心して受診できる環境を整える
従来の放射線治療では、正常組織にも照射されるため副作用の心配があった。同院が導入した機器では、内蔵されたCTで画像を撮影して、腫瘍の形や大きさに合わせて放射線を集中的に照射することが可能。周辺の正常組織への放射線量減少が望める。対象となる疾患は、乳がん、肺がん、消化器がんなど。加えて、放射線科の医師が増員されたことにより、診療体制も強化された。さらに、MRI検査機器については、機器の閉塞感を苦手とする患者の不快感を払拭できるよう、AI技術を用いた映像機能つきの機器を2025年9月に導入。検査時に好みの映像を選択でき、目の前にリラクゼーション映像が広がった状態で検査を受けることが可能だ。

先進の機器をそろえ診療体制を整えている