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医療法人湘山会 眼科三宅病院

(愛知県 名古屋市北区)

三宅 豪一郎 理事長

最終更新日:2022/06/07

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質の高い手術で東海地区の眼科医療を支える

名古屋市営地下鉄名城線の大曽根駅3番出口の目の前に立つ「眼科三宅病院」は、開院して68年になる歴史ある病院だ。眼科診療に特化したこの有床病院では、専門性のある医師たちが、それぞれこだわりを持って質を重視した手術を行っている。2015年のリニューアル新築の際には、新しい機器と手術設備を整え、スタッフも増員したことにより、手術数も年々増加しているという。地域だけでなく、東海三県からの紹介患者も多く、開業以来、着実に実績を積み上げている病院といえる。「患者さんにとっても良い環境、働く人にとっても働きやすい環境をめざしています」と話す三宅豪一郎理事長は、丸眼鏡がトレードマークの親近感あふれる3代目。同院のこれまでの歩みや取り組み、めざす医療について聞いた。(取材日2021年6月16日)

病院の成り立ちを教えてください。

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当院は、名古屋市立大学の准教授だった祖父が1953年に大学の協力を得て、開業したのが始まりです。当時は、道路を挟んだ向かいの場所にありました。祖父は現在の恵那市出身ですが、祖母の実家も眼科の病院を名古屋市で開業していたこともあり、この地に開業しました。名古屋市だけでなく他県からも患者さんが来院され、大学病院にも引けを取らない眼科病院として全国的にも知られる眼科病院となりました。何度か増改築を繰り返していましたが、2015年に現在の場所に移転新築し、耐震基準も満たした7階建ての病院が完成しました。入院中の患者さんの移動をスタッフ総出で行ったことは良い思い出となっています。電子カルテの導入をはじめ、診療機器の充実、バリアフリー、ユニバーサルデザインなど、患者さんにとっても私たちにとっても使い勝手のよい病院になったと思います。

リニューアルではどんな点が変わりましたか?

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院内環境においては、初診や会計などの窓口の文字を大きくし、低視力の患者さんでも一目でわかるようになっています。トイレの場所も大きなピクトグラムですぐに見つけられますし、床の色と椅子の色などもコントラストをつけて視覚的な配慮をしています。患者さんファーストで、見栄えよりも機能を優先しました。また、高齢の患者さんの手術が多いことも考慮し、院内感染防止のため、建て替えの際に換気システムも強化しました。結果、感染症流行下となっても患者さんに胸を張って医療を届けることができています。医療面では、医療クラークを導入したことで、カルテの入力など細かい仕事を任せられ、医師は医療に専念できるようになりました。それによって、患者さんの待ち時間も短縮されたと思います。

どんな診療に力を入れていますか?

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当院は眼科に特化した病院で、白内障・緑内障・硝子体手術の数では非常に多くの実績があります。これは開業以来、誠実に医療を続けてきた結果であると自負しています。「世界の医療を全ての患者様に」という理念のもと、大学病院と同等の医療を提供するとともに、リニューアル時には先進の医療機器や手術設備を備え、医師・看護師・視能訓練士などのスタッフの充実も図りました。あらゆる目の病気に対応できるように専門性の高い13人の医師が在籍しているのも特長です。専門家の少ない神経眼科の医師もおりますので、斜視や視神経症、膠原病や自己免疫疾患からくる眼疾患まで幅広く対応可能です。また検査部も斜視・弱視の検査・訓練等にも対応しています。角膜移植のような高度な医療から視力が著しく低下したロービジョンの患者さんに対し生活の質を上げるための提案・ご相談まで幅広く行っており、今後もよりきめ細かな対応ができるよう努力していきます。

手術にはこだわりがあるのですね。

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専門的な話になってしまうので一般の方にはわかりにくいかもしれませんが、当院の医師は手術そのものの質はもちろん、手術に介入する時期にもこだわりを持っています。手術の傷がほかに影響しないような適切な位置、形、深さなどを、経験と技術によって究め、後から違う病気が見つかってもトラブルが起きないよう細心の注意を払って手術に臨んでいます。残念ながら手術というのは100%ではなく、リカバリーが必要な場合も多々あります。ここまでは順調に手術ができたけれど、その後のリカバリーは大学病院でということのないよう、どんなトラブルがあっても当院の中で対応できるという自信があります。医師の技量や経験値だけでなく、医療設備が整った環境も重要です。紹介で来られる患者さんは特殊なケースも多くありますが、整った設備で最後まで安心して手術を受けていただけるように努めており、開業医の先生からの信頼も得られていると思っています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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当院の患者さんは、県内はもとより東海三県の開業医から紹介を受けた方がほとんどですので、今後も、より一層、病診連携を強化していきたいと思っています。病診連携の一つに、近隣の開業医の方々との勉強会があります。当院で手術をしている医師の多くは、日頃は壇上から話をしたり指導的な立場にいる先生ですが、勉強会ではもっと身近に感じてもらえるような会にして、親近感を持っていただくようにしています。今後も、当院が行っている診療や新たな医療についてなどを報告しつつ、顔が見える形の連携を絶やさないようにしていきたいですね。ご紹介いただいた患者さんに適切な手術をし、安心して連携する開業医に戻すことが私たちの使命だと考えています。私たちが日頃から積み重ねている努力が、これを読む方にきちんと伝われば、もっと安心だと思っていただけるのではないかと思います。

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三宅 豪一郎 理事長

1997年愛知医科大学医学部医学科卒業。公立陶生病院で研修後、愛知医科大学病院、愛知厚生農業組合連合会足助病院医長、愛知医科大学眼科助教、眼科三宅病院副院長を経て、2021年6月に理事長に就任。緑内障手術、白内障手術が専門。日本眼科学会眼科専門医。医学博士。趣味はダーツで、所属するチームとして日本一になった経験もある。

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