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南医療生活協同組合 総合病院 南生協病院

(愛知県 名古屋市緑区)

長江 浩幸 理事長

最終更新日:2021/07/01

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地域の医療と暮らしを支える病院

JR南大高駅西口から歩いてすぐの「総合病院 南生協病院」。電車のホームから見える建物は、マンションのようにも見える現代的なデザインだ。医療生活協同組合を母体とした病院で、地域の組合員の意見を取り入れ、何度も会議を重ねてコンセプトを決めたという。区画整理の段階で地域住民がこの地に病院を求めたことをきっかけとして、2010年に現在地への新築移転に至った。以来、理想を追求しながら完成させた新病院は「市民の協同でつくる健康なまちづくり支援病院」を目標に掲げ、地域の暮らしに役立つ病院、頼りにされる病院をめざしてきた。日常的な症状から救急医療、緩和ケアまで幅広い医療を提供し、地域医療を支える理事長の長江浩幸先生に、地域における同院の役割について詳しく聞いた。(取材日2021年5月24日/情報更新日2021年6月28日)

病院の成り立ちについて教えてください。

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当院は、地域に9万4000の組合員を擁する医療生活協同組合が母体の総合病院です。医療生活協同組合では、組合員がそれぞれの健康・医療をはじめとした暮らしに関わる問題を持ち寄り、組織をつくり、医療機関を運営し、その医療機関で働く医師や医療スタッフと協同し、自主的に幅広い活動をしています。当院も「市民の協同でつくる健康なまちづくり支援病院」を目標に掲げ、地域の暮らしに役立つ病院、頼りにされる病院をめざしています。2010年の移転新築の際も、組合員が利用する側からの意見を出し、専門職と協働して理想的な病院づくりを行いました。1959年の伊勢湾台風で医療ボランティアと地域住民がともに活動したことがきっかけとなって1961年に308人の組合員の出資で南医療生協が設立され、1976年に当院が開院しました。地域住民から求められてできた病院だからこそ、頼りにされる医療の提供を重視しているのです。

地域住民とともに完成させた病院なのですね。

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一般病棟に加え、自宅生活に戻るための退院準備とリハビリテーションができる地域包括ケア病棟と緩和期のがん患者さんのその人らしい生き方を支援する緩和ケア病棟を設置し、それぞれ48床と20床の病床を設けました。地域の方々が安心して医療を受けられるような体制が整ったのではないでしょうか。緩和ケア病棟は、すべて個室で寝たままでも入浴できる設備も用意しています。全313床を備えていますが、病室の半分が個室で、すべてのベッドサイドに窓があります。整った療養環境だけでなく、365日いつでもかかれる救急科外来を設けているほか、認知症といった疾患や社会保証、介護保険に関する相談、施設の紹介など、医療や介護、生活に関わる幅広いアドバイスを行う相談コーナーも開いています。また、当院は紹介状がなくても受診できますし、初診からウェブや電話予約ができますので、かかりつけ医のように気軽に利用していただきたいと思います。

地域の暮らしに役立つ病院としてどんな取り組みがありますか?

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退院後の暮らしで困ったことはないかの聞き取り調査を退院直前に行っています。医療面はもちろんですが、「ベッドが2階にあるので1階に下ろしてほしい」とか「ペットの世話ができない」といった些細な困り事も、地域住民の力を借りて解決につなげていきます。困っている患者さんと人の助けになりたいという人をつなぐのも、当院の役割。何かやってみたいという人は大勢いると思うのですが、1人ではなかなか声も上げられないし、仲間を集めるのも大変です。そういった方が、組織の一員として活躍できる仕組みになっているのです。組合員が企画した健康や医療の勉強会では、当院の医療専門スタッフが講師として参加していますし、地域住民が案内ボランティアとして院内で活躍しています。新型コロナウイルス感染拡大第一波の折には、当院の状況を心配した地域の方々がチアガールとなって、離れた棟の屋上から職員たちを応援してくれました。

多くの診療科がありますが、各診療科の特徴を教えてください。

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病院全体としては、高度な医療を提供するというよりも高齢者や子育て中の人、外国人など暮らしに困っている患者さんのニーズに応えられる医療を重視しています。診療科によっては、専門性の高い医療を提供している科もあります。眼科では、造影剤の不要な血管撮影の先進機器を導入し、短時間での検査が可能になりました。白内障、緑内障、硝子体手術なども積極的に行っています。循環器内科では、愛知県医師会の急性心筋梗塞レジストリーシステムに参加しており、患者さんの24時間受け入れ体制を整えています。当院で対応できない高度医療については、近隣にある高度急性期病院との病病連携で対応しています。産婦人科では、40年以上前から家族の立ち合い分娩を行っており、フリースタイル分娩や助産師による院内助産も行っています。

最後に、地域の方へメッセージをお願いします。

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スタッフ一人ひとりが、専門外であっても自分たちでできることには力を尽くし、より専門的な医療が必要な場合は、そちらへ紹介するという意識を持っていると思います。高度な専門医療も大事ですが、診療所のかかりつけ医のようなスタンスで目の前の困っている患者さんに寄り添うことが南生協病院の基本姿勢です。この地域の区画整理の時に、駅やショッピングセンターが誘致されましたが、南生協病院も地域の組合員さんの要望によって建設することとなり、町づくりの一翼を担ってきました。隣にはサービスつき高齢者住宅や在宅医療専門の診療所もありますので、高齢になっても安心して地域に暮らし続けることができるでしょう。当院があることで、人が集まり、活動できる人が増えて、また人が集まる。今後も地域の活動が活性化されて町が広がるという循環を支える病院でありたいと思います。

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長江 浩幸 理事長

名古屋大学医学部卒業。研修医時代より「総合病院 南生協病院」に勤務し、1989年に出向研修先の虎の門病院でC型肝炎発見の最前線に立ち会い、専門領域を深める。1997年より、患者・職員とともに緩和ケア検討会を立ち上げ、緩和ケア病棟設置に尽力。緩和ケア病棟の管理医長を経て2012年に院長へ就任。2021年6月より現職。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本肝臓学会肝臓専門医。

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