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医療法人社団江頭会 さくら病院

(福岡県 福岡市城南区)

江頭 省吾 病院長

最終更新日:2026/03/23

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医療と介護をつなげ、切れ目なくサポート

1983年、福岡大学近くに開院した「さくら病院」は、地域の人が気軽に相談できる内科のかかりつけ病院。発熱や腹痛、食事が通らないといった日常的な不調にも対応し、近隣の一人暮らしの学生や高齢者が体調が回復するまで数日入院していくこともよくあるという。2代目病院長として病院のかじ取りを担うのは江頭省吾先生。長年、循環器内科医として基幹病院で診療にあたっていたが、50歳の時にふと、「医師として、もっとできることがあるのでは」と思い立ち、離島の診療所に勤務したという異色の経歴の持ち主だ。兄で現理事長の江頭啓介先生の後を継いだ今、特に重視するのが「医療と介護のつながり」。医療が専門分化し、介護制度も複雑化する時代の中で、そのはざまの段階にいる患者をも含めた包括的な支援をめざしている。「急性期、回復期、療養期、在宅など明確な枠組みに当てはまらない、そのほかの患者さんは誰が診るのでしょうか。当院はあえてそのあいまいな領域の医療も担うことで、地域に必要とされる病院であり続けたい」と語る江頭病院長に、同院の「多機能」な役割や今後の展望を聞いた。(取材日2026年1月13日)

地域の中でどのような役割を担っている病院なのでしょうか?

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「地域密着型の多機能病院」という位置づけになるかと思います。当院の何が多機能なのかといいますと、内科系の複数の診療科がそろっているという意味ではなく、外来や入院をはじめとする病院機能のほかに、訪問看護・訪問介護ステーションや複数の介護施設の運営、さらに近隣の特別養護老人ホームとの提携、在宅医療をメインにされているクリニックとの緊密な連携などにより、人が病気になり、ひと段落するまでの長いスパンを切れ目なく、包括的に、多面的にサポートし続けるさまざまな機能を備えているということです。病院の役割が細分化・専門化し、医療と医療、医療と介護のはざまで行き場を失いがちな現代において、当院はその漠然としたはざまを埋めながら、患者さんやそのご家族が専門家を交えて話し合い、今後について、できるだけ納得するかたちで決着できるよう支援する、道しるべのような役割も担っております。

救急車の受け入れもされているそうですね。

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多くは高齢者の急病で、ごはんが食べられないとか発熱とか、そういった高度医療や緊急手術を必要としない患者さんを主に受け入れています。最近は、大学病院などの特定機能病院にいったん運ばれたけれど、高度医療は必要ないと判断されて、当院に「下り搬送」されてくる方も。特定機能病院が本来の機能を十分発揮できるようサポートすることも役割の一つです。病棟は全152床で、急性期病棟や、治療とともに在宅復帰に向けて支援・準備する地域包括ケア病棟、神経難病など重度障害のある人が長期入院する障害者施設等一般病棟、主にがん患者に対し、体と心の苦痛緩和をめざす緩和ケア病棟があります。急性期治療を終えた後も、患者さんが望む医療や介護の体制が整えられるまで継続して治療・ケアを受けることもできます。ご自宅や介護施設に戻られたら、かかりつけ医として外来診療でフォローしていきたいですね。

外来は予約なしでも受診できるのですか?

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もちろん可能ですが、心療内科だけは予約制で、またリハビリテーション科は、内科疾患に伴う機能低下の回復・維持を目的としている点もご了承ください。そのほかの診療科、例えば、糖尿病内科や呼吸器内科、循環器内科などにおいて、その分野を専門とする医師に診てもらいたいとお考えであれば、受診前に一度お電話いただくか、ホームページで外来担当表を確認していただければと思います。一歩踏み込んだ専門的な評価が得られるため地域のクリニックからのご紹介も多く、お待たせすることがあるかもしれませんが、身近なかかりつけクリニックのような感覚で気軽に受診してくださいね。それぞれの専門性を持った医師が毎日5~6人体制で診療にあたっており、CTやMRIを含めさまざまな検査に対応。予防医学の観点から、各種健診や胃・大腸の内視鏡検査にも注力しており、「女性医師による女性のための大腸カメラの日」も設けています。

今後はさらに、在宅医療を充実させていく方針だと伺いました。

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病院医療から在宅医療へという流れは、皆さん肌でお感じになられていると思います。しかし在宅医療に取り組む「診療所」は増えていても、入院施設を持つ「病院」で在宅医療を担うドクターはまだ少ないです。当院は在宅療養支援病院として、8つの在宅支援診療所と毎月カンファレンスを行って情報を共有し、協力して地域を支えています。現在は、在宅の患者さんの調子が悪くなったときに当院で一時的にお預かりして治療する、といった連携が主ですが、今後地域の高いニーズに応えて、当院でも在宅医療を中心に取り組むドクターを雇用する方針です。ご自宅や介護施設へ診療に出向くなどして、もっと直接的でスムーズな在宅と病院の連携に貢献していければと考えています。在宅医療を行うクリニックとともに一体となって、24時間365日お互いをカバーできるようなネットワークを構築することも重要ですね。

地域の皆さんにメッセージをお願いします。

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人が病気になり、思いもかけない機能が失われたそのとき、右往左往しない人はいません。思惑と違い、当てが外れ……そんな不測の事態が起こることもあるでしょう。私どもの病院は病気を治すことはもちろんですが、患者さんを中心にご家族や各専門家とともに、その先の将来を見据え、医療や介護サービスをどう利用していくか、具体的に考えていただく時間をとても大事にしています。急性期、回復期、療養期と明確に区別できない、そのはざまであいまいに横たわる期間も包括的にカバーする病院の存在も必要だと信じて、職員一丸となって頑張っているところです。当院がめざすのは、地域の方が気軽に将来のことを相談できるかかりつけ病院。同じ法人が運営する介護施設とも連携を図り、患者さんがさまざまな医療資源や介護サービスに適切につながれるように尽力していきたいと考えています。

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江頭 省吾 病院長

1984年佐賀医科大学卒業。九州大学循環器内科に入局し、広島赤十字・原爆病院や福岡県済生会福岡総合病院などで長年循環器内科診療にあたる。50歳の時、志願して1年間離島診療に従事。2016年から同院副病院長、2022年病院長就任。日本循環器学会循環器専門医。福岡市医師会常任理事。

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