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医療法人 柴心会 内科 柴田病院

(鹿児島県 鹿児島市)

柴田 啓佑 副院長

最終更新日:2026/06/17

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3代にわたり70年近い歴史を持つ療養病院

朝日通駅から徒歩3分、天文館からも近い好立地にある「内科 柴田病院」。1927年に開院した歯科医院をルーツに持ち、1958年に診療所として新たな体制を整えた同院は、医科領域だけでも70年近い歴史を重ねてきた。約20年前、建て替えの際に施した開放感のある吹き抜けが、今も訪れる人を迎え入れる。42床の療養病床を擁し、急性期病院だけではカバーしきれない長期入院が必要な患者を受け入れる一方、外来では内科、循環器内科、消化器内科を設置。地域医療の受け皿としての役割を担う。3代にわたって地域に貢献してきた同院。2025年から副院長を務める柴田啓佑先生は、現在も鹿児島大学病院の非常勤としても勤務しており、急性期・慢性期両方の経験が、幅広い視野で患者を診る総合的な医療につながっている。近年は新たに消化器の内視鏡検査も開始。療養病院として、入院患者にとっての「ベストな着地点」まで寄り添いながら、循環器を軸にプライマリケアにも力を注いでいる。そんな同院について、親しみやすい笑顔が印象的な柴田副院長に話を聞いた。(取材日2025年12月16日)

病院の成り立ちと地域における役割を教えてください。

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もともとは私の曽祖父が1927年に開院した歯科医院が当院の始まりです。その後、1958年に祖父が内科の診療所へとかたちを変え、現在は私の父が院長を務めています。ですから、歯科医院も含めると90年以上の歴史がある病院ですね。当院は42床を擁する療養病院で、急性期病院での治療を終えた後も、長期的な療養が必要な方々の受け皿となり、地域医療の一端を担ってきました。祖父、父ともに鹿児島大学の旧第一内科の出身で、循環器内科に強みを持つ病院でもあります。私自身も、今年の4月に当院の副院長に着任する直前まで、大学病院に勤務していたので、急性期医療の現場で求められる視点やニーズを理解しているつもりです。そうした経験を生かし、急性期病院と療養病院との円滑な連携に貢献していきたいと考えています。現在も週に1度、鹿児島大学で腫瘍循環器の専門の外来を担当し、研究を継続しています。

どのような特徴を持つ病院なのでしょうか?

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一つは、複数の心療内科のクリニックと連携している点です。うつ病などにより家事や日常生活が困難な方を比較的長期間にわたって診ていく体制は、父の代から取り組んできました。私が副院長に就任して以降は、肺炎を繰り返すなど身体的な疾患を併せ持つ方にも、より幅広く対応していく方針とし、酸素療法が可能な病室の増設や、サチュレーション(経皮的動脈血酸素飽和度)を常時モニタリングできる機器を導入しました。こうした取り組みは、私自身が急性期病院に勤務していた頃、「慢性期病院で対応できればよいのに」と感じていた課題でもあります。これにより、急性期病院の先生方には専門的な診療に専念していただくことができ、患者さんやご家族にとっても、より安心できる療養環境につながると考えています。また、新たな機器の導入がスタッフのスキルアップにつながり、病院全体の医療の質向上にも寄与すればと考えています。

先生は現在も大学病院での外来を続けていらっしゃるそうですね。

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大学病院で外来診療を続けているのは、常に医療をキャッチアップし、日々の診療に還元していきたいという思いがあるからです。私は、「腫瘍循環器」を専門にしてきました。腫瘍循環器は抗がん剤治療に伴う心機能低下や血栓症などを扱います。症例を多数経験していく中で、他科の医師と協働しながら診療にあたる機会が多かったです。腫瘍と循環器、両方を診る科の特性を生かし、診療の範囲を増やしていけることも当院の強みの一つ。また、消化器内科医である弟夫婦が週に約1.5日診療を担当し、4月からは上部消化管内視鏡検査にも対応しています。女性医師による上部消化管内視鏡検査やエコー検査は、特に女性の患者さんにとって安心感につながると考えています。さらに、胃ろう造設には対応していませんが、交換については実施できる体制を整えました。できることを一つ一つ着実に増やし、地域に必要とされる医療を提供していきたいと思います。

外来、入院、それぞれの診療体制について教えてください。

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現在は、私が入院患者さんを中心に診療し、主に父が外来を担当しています。父はエコー検査を専門としており、その技術をさらに生かせるよう機器を更新し、以前よりも格段にクリアな画像で評価できるようになりました。大きな病院のようにCTやMRIを備えているわけではありませんが、比較的侵襲の少ない検査を通じて、少しでも患者さんのお役に立てればと考えています。循環器内科には生活習慣病の患者さんが多く、継続的な管理は私たちの使命の一つです。血圧やコレステロールの管理を続けることで、患者さんの将来の健康や生活の質につなげていきたいですね。入院に関しては、今まで以上にスピーディーな受け入れをめざしています。急性期病院で治療したけれど、なかなか酸素供給装置が外れない、痰が多いなどの状態が続く患者さんもいらっしゃいますが、できるだけ早く施設やご自宅にお返しできるよう、きめ細かなケアをお届けしていきたいですね。

今後の展望と地域へのメッセージをお願いします。

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患者さん・家族にとってより良い着地点を一緒に考えていきたいと思います。例えば、2ヵ月ほど入院され状態が落ち着いてきた段階で、「次は施設へ」というお話をすることがありますが、ご家族が戸惑われるケースも少なくありません。そうならないために、入院時から先の生活を見据え、さまざまな選択肢を共有しながら関係性を築くことを意識しています。また、退院される患者さんに対してはリハビリスタッフが中心となり、退院後の生活に向けた準備を支援しています。外出や外泊を利用して、一度ご自宅に戻るといったステップが必要な方もいらっしゃいます。大きな病院では手続きが煩雑になりがちですが、当院では比較的フットワーク軽く実行が可能です。こうしたプロセスも含めて、患者さんにとって最善の着地点を見つけていける病院でありたいと思います。将来的には医療DXを整備していきたいですね。

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柴田 啓佑 副院長

2010年川崎医科大学卒業後、鹿児島大学循環器・呼吸器・代謝内科学に入局。2021年鹿児島大学大学院医歯学総合研究科に入学。鹿児島大学心臓血管・高血圧内科で研鑽を積んだ後、2025年4月「内科 柴田病院」副院長に就任。入院患者の診療を中心に行うとともに、鹿児島大学で研究および外来診療にも携わっている。専門は腫瘍循環器。日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医。医学博士。

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