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医療法人親仁会 佐藤病院

(栃木県 宇都宮市)

佐藤 泰介 院長

最終更新日:2024/12/20

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1世紀以上の歴史を持つ地域の整形外科病院

宇都宮の地で1世紀以上の歴史を持つ「佐藤病院」は、身近で通いやすい、地域でも親しまれている整形外科を中心とした病院だ。地域密着のコミュニティーホスピタルとして、地域の医療連携にも注力し、近隣の多くの病院や医療機関から紹介されて訪れる患者も多いという。関節の痛みなどの幅広い整形外科疾患はもちろんのこと、スポーツ整形外科領域に詳しい医師がそろっている同院。治療とリハビリテーションを一元化して提供している体制も特徴で、治療の初期から退院後の再発や予防への取り組みまで一貫して提供することで、より効果的な医療の提供をめざしている。そんな同院を率いる佐藤泰介院長に、病院のこれまでの歩みや診療の特徴について話を聞いた。(取材日2024年12月4日)

宇都宮の地で100年以上の歴史を持つ病院だそうですね。

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佐藤病院は私の曽祖父が1915年に佐藤外科医院として開院し、1952年に佐藤外科病院、1987年に佐藤病院と名称変更しつつ続いてきた地域密着のコミュニティーホスピタルです。当院は乳幼児健診の先天性股関節脱臼検診に対応しているほか、地域に根差した病院としてさまざまなお悩みを持つ患者さんが気軽に来院できる病院で、実際に0歳から100歳を超える患者さんまでご来院いただいています。中には3世代、4世代と家族ぐるみで来てくださっている患者さんもおり、感謝しております。一般的な関節の痛みや体のお悩みのほかにも、私がスポーツ整形外科の膝関節を専門としていたため、さまざまな競技に励む方のケガや故障、ケガ防止に関するお悩みにも広く対応しています。急性期の治療だけでなく退院や競技復帰後の再発防止まで見据えた、患者さんの幸せな未来を描けるような医療の提供をめざしています。

リハビリ体制にも特徴があるそうですね。

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私たちがめざすのは地域に根差したコミュニティーホスピタルですから、関節の痛みや骨折、ケガなどの整形外科疾患全般にしっかり対応していくのは、100年以上変わらぬ私たちの使命です。そのため当院では、一人の患者さんに対してチームを組み、治療とリハビリを一元的に行うことも特徴です。治療だけ手術だけでは、患者さんを本当の意味で回復させることはできません。治療とリハビリが一体化して初めてより良い治療の成果が期待できるのです。必要があればリハビリは手術前から行いますし、術後、再発などを防ぐため、退院後も可能なかぎり継続して当院にて行います。また、前回と同じスタッフに担当してほしいと、他の部位のお悩みで来院されたときにご要望いただくことがあり、とてもうれしく思っています。素晴らしいスタッフの存在も当院の財産です。

スポーツ整形外科に注力されていますが、何かきっかけが?

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私自身がスポーツ整形外科を志したのはずっとサッカーをしていたこともありますが、かつて栃木にスポーツ整形外科の高度医療を受けられる施設が少なかったことが理由の一つです。実際、私が勤務していた順天堂大学医学部附属順天堂医院にも、スポーツ外傷の患者さんが栃木から来られていました。新幹線で治療に通い、ましてや入院ともなれば、患者さんは大変です。ですから自分が地元で診療してお役に立ちたいと思ったのです。私自身もサッカーに対して一心不乱に取り組んでいましたから、試合にかける思いや状況もよく理解しています。そんな気持ちや事情もくみながら診療を行っています。また、リハビリスタッフと一緒に、ケガや再発を防ぐ体づくりやフォームの指導にも取り組んでいます。幸いスポーツ系疾患に強い先生方の助力も得られ、今では当院の特徴にもなっています。学童期からのケガをしにくい体づくりに取り組んでいますので、ご相談ください。

内科疾患への対応もされています。

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当院の診療は整形外科が中心ですが、手術される方にはMRIやCTなどを使い全身の検査も行い、必ず内科医による術前チェックを行っています。これは本来全身麻酔などの手術をより安全に行うためですが、時折患者さんご本人も気づかなかった心疾患やがんなどが見つかることもあります。その際は優先順位を決め近隣の病院にご連絡し検査画像やデータがお渡しして、しっかり治療を受けていただけるよう手配します。私たちは整形外科の疾患だけ対処すればいいとは考えません。より安全に手術をして無事にご自宅などへお返ししたいのです。ありがたいことに近隣の先生方との連携のおかげで、超高齢者の方々にも安心安全に配慮した手術が行えています。この点も小規模ながら整形外科の急性期病院としてお役に立てている理由だと思います。また患者さんの退院後にも気を配り、トータルマネジメントを心がけています。

最後に地域の方へのメッセージをお願いします。

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当院では全スタッフに「自分の家族が受けたい医療を提供しよう」と話しています。コミュニティーホスピタルであると同時にグッドホスピタルでもありたいのです。患者さんに佐藤病院にかかって良かったと思っていただきたいのです。ご高齢の方のご家族にお会いしたら、自分の同級生だったというのはよくある話で、地元で長く診療しているゆえの緊張感はいつもあります。患者さんの期待には応えなくてはなりません。整形外科は一刻を争う事態になることは少ないですが、患者さんはより良い未来のために治療をされます。寝たきりにならず、自分の足で歩き、少しでも快適な生活を送る。私たちはその幸せな未来をつくるお手伝いをする立場だと思っています。最先端の高度医療だけが患者さんにとって必ずしも正解ではないでしょう。手術はどちらかというと最後の手段。本当に患者さんのためになるのは何か、これからも真摯に向き合ってまいります。

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佐藤 泰介 院長

2008年川崎医科大学卒業。2010年順天堂大学整形外科教室入局。順天堂大学整形外科関連病院勤務を経て、2018年より親仁会佐藤病院勤務。2022年4月同病院理事長・院長に就任。小学校から大学までサッカーをしており、高校時代は県内強豪校で打ち込んでいた経験から、若い選手の競技に対する気持ちや立場を受け止めながら診療やアドバイスも行っている。日本整形外科学会整形外科専門医。

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