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医療法人財団明理会 イムス富士見総合病院

(埼玉県 富士見市)

鈴木 義隆 院長

最終更新日:2024/12/06

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患者と職員が誇りに思える病院をめざす

2009年、富士見川越道路の鶴馬交差点近くに移転した「イムス富士見総合病院」。基本方針の1つとして掲げる「急性期病院として1人でも多くの患者さまのニーズに応えるために力を尽くす」を体現すべく、地域に求められる医療、あるべき医療を取り入れる形で診療を拡充してきた。現在は、機能にこだわった先進の機器を積極的に導入して高度医療を提供する外科系の診療をベースに、身体的な疾患はもちろん心の問題や不登校、発達障害にも対応する小児科や、妊娠期から出産後までを一貫してサポートする周産期などにも力を入れる。「求められる病院であり続けるためには、学び続けなければならない」として積極的に外で学び、身につけたスキルと知見で医療DX(デジタルトランスフォーメーション)もけん引する鈴木義隆院長に話を聞いた。(取材日2024年11月1日)

病院の歴史から教えていただけますか。

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1971年に「鶴瀬病院」として開業し、2009年に今の場所に移転して名称を変更しました。と、同時に急性期病院として新たなスタートを切り、2016年には新棟をオープンして221床から341床に増床しています。現在は、24時間365日体制で救急を受け入れているほか、サブアキュートやポストアキュートにも対応できるよう、急性期一般病棟に加えてCCU(冠疾患集中治療室)、HCU(高度治療室)、SCU(脳卒中集中治療室)といった設備を備えています。最近では、2024年3月に「周産期棟」がオープンしました。この辺りは都心に比べて医療機関が少なく、人口もそれほど多くありません。だからこそ、地域が求める医療を把握し、適切に提供していくことが私たちの役割だと考えています。ロボット支援手術など、先進的な医療を積極的に取り入れるとともに、地域にあるべき医療を追求していきたいですね。

従来からの強みである小児医療をさらに強化されたと伺いました。

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もともと当院には多くの小児科医がおり、24時間365日体制の二次救急から小児科一般、循環器や心臓といった慢性疾患まで、お子さんの病気に幅広く対応してきました。小児の入院病床がある病院は少ないと思いますが、当院は45床の入院病床を備えています。「少し心配だから、1日入院して様子を見ましょう」という判断ができる点も強みですね。小児外科専門の医師が常勤で在籍していることもあり、虫垂炎の緊急手術などにも対応できます。最近では、こうした身体的な疾患の診療に加え、心の診療にも力を入れるようになりました。自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症などの発達障害をはじめ、不登校などの傾向があるお子さんには、心理士によるカウンセリング、生活指導などが可能です。小児神経学や小児心身医学などに精通する医師が、行政や学校とも連携しながら診療を行っています。

周産期棟の開設についてもお話をお聞かせください。

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一般小児科診療はもちろん、小児外科など各分野を専門とする医師を擁する総合病院であるからには、安全性に配慮したお産と産後ケア、育児まで一貫してサポートしていくことも使命の一つだと考えました。そのためには、妊娠期から出産後のお母さんと赤ちゃんにとって安全で快適な環境が重要となります。周産期棟は一般の外来とは別に専用の出入り口を設けており、棟内で健康管理を完結することができます。出産後1年以内のお母さんの心身の回復を支え、育児や体調に関する悩み相談などを受けつける産後ケアサービスも充実させました。産前から産後まで、ストレスのない穏やかな状態で過ごせるよう、お母さんとお子さんの心身を支えていきたいですね。

循環器診療や脳神経外科も強みの一つと伺いました。

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循環器内科では、24時間体制で狭心症や心筋梗塞などへのカテーテル治療に対応し、不整脈に対するアブレーション治療や心臓ペースメーカーの埋め込み手術も行っています。当院には心臓血管外科もありますから、両科の連携で冠動脈の石灰化した部分を削り取る治療などにも対応が可能です。慢性心不全に対する心臓リハビリテーションやラジオ波による下肢静脈瘤の低侵襲手術にも力を入れていますね。また、脳神経外科では、脳卒中を中心として専門性の高い医療を展開してくれています。先進的かつ低侵襲な脳神経外科手術を迅速に受けられることは、地域の皆さんにとって大きな安心材料ではないでしょうか。腎臓内科のバックアップがありますので、人工透析を受けている方の外科手術にも対応が可能です。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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患者さんとお話をしていると、多くの方が「地域になくてはならない病院だ」と言ってくださいます。そのような信頼関係を築けたことは誇らしく、ありがたいことですが、信頼を失うのは一瞬だということを肝に銘じなければなりません。患者さんを第一に考え、求められる病院であり続けるために、私たちは学び続ける必要があります。このことは、折にふれてスタッフに伝えていますし、私自身も積極的に外のコミュニティーに参加して新しいことを学ぶようにしているんですよ。例えば、最近学んだプログラミングの知識は、スタッフの負担軽減と患者さんの利便性向上につながる医療DXの推進に非常に役立ちました。医療に関するチャンネルを広く設けることと並行して、多様な領域にアンテナを立て、患者さんと職員が誇りに思える病院になれるよう力を尽くしてまいります。

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鈴木 義隆 院長

1990年旭川医科大学卒業。埼玉医科大学病院、帝京大学医学部附属病院などを経て2005年にIMSグループ板橋中央総合病院へ。2013年イムス富士見総合病院院長に就任。自ら率先して外に知見を求め、進化し続ける病院をけん引する。専門は血管外科。

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