全国の頼れる病院・総合病院・大学病院を検索
病院・総合病院・大学病院7,944件の情報を掲載(2025年2月03日現在)

  1. TOP
  2. 埼玉県
  3. 狭山市
  4. 狭山市駅
  5. 医療法人誠至会 狭山厚生病院
  6. 藤田 真敬 院長

医療法人誠至会 狭山厚生病院

(埼玉県 狭山市)

藤田 真敬 院長

最終更新日:2024/10/02

Hf main z58655 20240729 0004Hf main z58655 20240729 0004

幅広い領域をカバーする地域密着型病院

西武新宿線狭山市駅に近い住宅街の中にある「狭山厚生病院」。コンパクトな規模感ながら、地域の需要が高い小児科、内科を中心に多様な症状に対応し、1970年の開院から長く狭山医療圏の人々の健康と暮らしを支えてきた。大きな転機となったのは、2020年のSAITO MEDICAL GROUPによる事業継承だ。60~70%だった病床稼働率が100%になり、病院の雰囲気はこれまで以上に明るくなった。4月から着任した藤田真敬院長は、「患者さんから、病院の雰囲気についてお褒めの言葉をいただくことも多いんですよ」とうれしそうに目を細める。2年後には「災害に強い拠点病院」として生まれ変わり、診療の幅も拡充する予定だ。現在の病院の強みや今後の展望について、藤田院長に聞いた。(取材日2024年7月29日)

まずは、病院の成り立ちを教えてください。

%ef%bc%91

当院は、1970年に開院した病院です。これまで50年以上にわたり、狭山医療圏の皆さまに親しまれてきました。しかし、時代の流れとともに求められる役割が変わる中、病床稼働率は低迷し、経営状態も悪化していたのです。そこで、2020年にSAITO MEDICAL GROUPによる事業継承が行われました。その結果、60〜70%だった病床稼働率は100%になり、病院も活性化しています。古くから通ってくださる患者さんの中には「まるで別の病院みたい」と言ってくださる方も少なくありません。私は以前の当院の様子を知りませんが、齋藤浩記理事長の「世のため、人のため」「向き合うのは、あなたの人生」といった前向きな言葉に心動かされて入職を決めた身として、患者さんの人生のために真心を尽くそうとする現在の当院の在り方をとてもうれしく思っています。

外来診療についてお聞かせいただけますか。

20220317 2

外来診療では、外科を専門とする私のほか、内科・麻酔科の経験がある医師、小児科の専門医師3人で内科・小児科、発熱時の外来、健診やワクチン接種、訪問診療などを行っています。幅広い知見がある医師のおかげで、一次救急で搬送されてくる患者さんの症状を適切に見極め、心筋梗塞や脳梗塞といった一刻を争う症状に迅速な対応ができるのは強みの一つですね。外科では、皮膚の化膿や床ずれのケアといった小さな外科処置は外来で行い、大きな手術が必要なケースは近隣の病院へご紹介するのが基本的な流れです。最近では、糖尿病や循環器領域などの医師を補強し、少しずつ診療の幅が広がってきました。今後は放射線科の画像診断を得意とする医師も間もなく加わる予定ですので、診断の部分も強化できると期待しています。

経験豊富で頼りになる先生が多いのですね。

%ef%bc%93

手前みそですが、とても優秀な先生が多いと感じています。特に、名誉院長であり小児科の医師である楢原先生は、この地域の小児科医療を長年けん引してこられた方です。離れた地域から受診される方も多いんですよ。私が就任してすぐ、楢原先生から「待合室の一角に、受診を待つ子どもたちが遊べる場を作りたい」とのご要望を頂き、キッズスペースを作りました。クリニックではなく病院で、待合室にキッズスペースがあるのは珍しいかもしれません。午前中は子どもたちが遊んでいる姿が見られるので、受診を待つ大人の患者さんの心の癒やしになっているようです。お子さんの治療の際はもちろん、小さいお子さんをお連れの患者さんにもお気軽にご利用いただきたいと思っています。

入院治療についてはいかがでしょう。

20220317 4

地域包括ケア病棟において、急性期治療終了後の患者の受け入れ、在宅復帰支援を行っています。また、救急で搬送された方のうち、大きな病院に転院するほどではないけれど入院治療が必要な方も病棟で受け入れています。リハビリテーションや床ずれ治療にも経験豊富なスタッフが対応しています。入退院時にはソーシャルワーカーや医療連携室が精力的に動いて、患者さんとそのご家族をサポートしてくれているんですよ。入院中の患者さんの様子をご家族に随時報告してくれるなど、きめ細かな心遣いが光ります。それに、栄養科が工夫を凝らした入院中の食事も自慢です。充実したサポートで退院後の道筋をつけつつ、栄養バランスの良い食事とリハビリで早期復帰をめざしてほしいですね。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

Hf 5 z58655 20240729 0055

高度急性期の医療機関と地域の医療機関を結ぶ当院のような役割の病院では、病院やクリニックとの連携が鍵になります。この点については、防衛医科大学校病院や航空自衛隊などで築いた人脈を生かし、OBの先生方を中心としてあいさつ回りをしながら連携先を拡大しているところです。安心して送っていただき、私たちも安心して地域にお返しできるような関係性を一つでも多く作っていきたいと思います。また、2年後には、病院の建て替えを予定しています。病院の機能を拡充して二次救急を受け入れられるようにするとともに、診療科の網羅性を高めて対応の幅をさらに広げていきたいですね。齋藤理事長が掲げる「世のため、人のため」の理念に恥じない病院として、成長を続けていくつもりです。

Hf main z58655 20240729 0004

藤田 真敬 院長

1992年防衛医科大学校卒業、同大学第2外科入局。同大学病院、自衛隊岐阜病院、航空自衛隊小牧基地医務室、航空自衛隊航空医学実験隊など勤務。航空自衛隊医療支援にも同行。US Air Force School of Aerospace Medicine(USAFSAM)でパイロットや宇宙飛行士の健康診断について学ぶ。2024年4月より現職。専門は胸部外科、血管外科、健康診断。日本外科学会外科専門医。

access.png