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医療法人社団和風会 所沢中央病院

(埼玉県 所沢市)

北 秀幸 院長

最終更新日:2020/11/25

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本院に続き2017年には新館も完成

西武新宿線・池袋線の所沢駅東口ロータリーから伸びる道路を歩くこと3分。交差点に面して建つ5階建ての白いビルが今年6月に移転・リニューアルしたばかりの「医療法人社団和風会 所沢中央病院」だ。同院は地域に根ざした診療をモットーに、救急医療は365日24時間体制で臨んでいる。また日曜日も一般内科の診療を行い、地元住民からの信頼も厚い。取材日にも1階の外来には多くの患者が訪れており、期待の大きさが感じ取れた。同院の北秀幸院長は就任以来、救急医療体制の確立や今回のリニューアル事業などを推進してきた。脳神経外科の専門医師として外来診察などでも地域の患者の健康をサポートしている。インタビューではリニューアルした本院の概要と、来年オープンする新館を含め、その概要と特色を北院長に語ってもらった。(取材日2016年11月11日)

リニューアルの経緯と新施設の概要から伺います。

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当院は今年、開設から23周年を迎えました。病院のビル自体は1984年にできた建物でしたから現在の耐震基準にも合わせる目的とともに、診療スペースなども手狭になったことから早い段階からリニューアル計画を策定。数年前になってようやく土地取得のめどが立ち、今年6月にまず本館がオープンしました。また来年の8月には元病院があった隣接地に4階建ての新館が完成します。本館は5階建てで1階が総合受付、2階が各種検査を行うフロア、3・4階が病床、そして5階が手術室という構成で、新館とは3階の渡り廊下でつながります。新館は1階が所沢市の運営するギャラリーや町内会の寄り合いなどで使用するフロア、2階に現在本館2階にあるリハビリテーション室を移して、3・4階が80床の病室となります。なお本館2階はリハビリテーション室を移動したのち、現在の外来診療スペースを拡充する予定です。

手術室も新しくなりましたね。

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手術待ちの時間をなくすことを目的に、2室だけだった手術室をリニューアルにより手術室と血管造影室も含めた4室に増やし、月間100例以上の手術にも対応できる体制となりました。また経過観察室も備えております。当院の主訴では脳卒中が比較的多く、これまでも数多くの手術・治療を担当してきました。脳卒中などの疾患に対しては、血管内からのカテーテル挿入による治療を行うための血管造影室を5階の手術フロアに設けたことも、今回の改装のトピックスと言えるでしょうね。この分野に高い専門性を持つ「埼玉医科大学病院」とタッグを組んで一緒に取り組んでおります。また医療機器も先進のMRIやCTなどを導入しました。

二次救急病院としての受け入れ体制についても教えてください。

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私は2002年から院長に就任しましたが、それから一般病床の40床を80床に増床し、また救急隊からの連絡を医師が直接受けるホットラインを2002年から開設したところ、年間500台だった救急搬送が3000台以上まで増えました。夜間ですと医師に直接連絡が取れる体制ですので、救急隊の皆さまもいまでは「この症状なら所沢中央病院」とご理解されているほどです。満床で受け入れが難しいときもありますが、当院がめざす大きな目標は、地域に根ざした救急病院ですから、できる限り多くの急患を受け入れられるよう365日24時間の救急医療体制で臨んでおります。内科の医師のほか、当直医師もいますし、オンコールで夜間、休日にも待機当番の医師に電話がつながります。実は私も月に6~7日は当直医師として、夜間救急にあたっています。また内科に関しても、以前から日曜日も休まずに診療していますし、もちろん急患の診療も行なっていますよ。

“地域に根ざした病院”としての具体的な取り組みは?

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やはり地元のクリニックなどとの医療連携が大切な要素であると考えています。医療連携相談室が窓口となり、院外の連携先に積極的に働きかけるとともに、呼吸器外科が新設されましたので、現在は医師が直接出向いてご説明に伺っていますよ。やはり電話や書面だけではなく、顔と顔を合わせることで伝わるこちらの思いなどもあると思いますのでね。また同じ医療グループの「所沢リハビリテーション病院」へも所沢駅前から定期バスが運行されていますので、自宅に戻っても生活に困らないよう回復期のリハビリテーションをサポートしています。入院時からその後必要となるリハビリテーションの内容も予見できますから、その段階から機能回復のためのプランなども想定しつつ治療を行う体制です。がんなど疾患の重さや個人差もあるのですが、できるだけ早くご自宅での暮らしに戻れるように図っています。

今後の展望と抱負をお願いします。

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高齢者が多い地域ですので、皆さまのウェルネスライフを支え、そのニーズに応えていくことですね。脳卒中のほか、がん治療にも力を入れておりますし、高齢者ゆえに膝や腰などを痛める、あるいは外傷に対応する整形外科分野でも救急医療の体制を維持していくことが大切だと考えています。ですから来年フルオープンすると、健康増進のための機能も付加した総合病院となります。病気予防と病気になった時の治療、その後のリハビリなど複合的な医療を実践していく施設ですね。また「検診クリニック」による健康診断、特定健診、脳ドックもその一環です。一方で病床数は160床と2倍になり、受け入れの数が増えただけでなく、病室は3人、4人と個人部屋を備え、標準タイプの4人部屋も以前よりは広い空間を実現しました。救急医療とともに地域連携としても地元クリニックからの紹介に積極的に応じ、“断らない医療”の実践を、これまで以上に実現してまいります。

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北 秀幸 院長

1982年防衛医科大学校を卒業後、脳外科の医師として同大学病院の医局のほか複数の病院に勤務。2001年所沢中央病院に赴任し、2002年より院長を務める。現在は水曜を除く平日の午前から脳神経外科の外来診療と病棟診療を担当するほか、当直医師として夜間救急にもあたる。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医などの資格を持つ。1994年医学博士の学位を取得。

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