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医療法人社団和風会 所沢中央病院

(埼玉県 所沢市)

宮崎 寛 院長

最終更新日:2025/06/19

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「断らない医療」で地域を支える急性期病院

所沢駅東口から徒歩3分。1993年の開設以来、二次救急医療を担う病院として地域に貢献してきた「所沢中央病院」。脳神経外科・消化器外科・整形外科・呼吸器外科などの外科領域を中心に、内科や眼科、リハビリテーション科などをそろえ、さまざまなニーズに幅広く対応している。特に救急医療に注力し、脳卒中専門の集中治療室「脳卒中ケアユニット」を備える。脳卒中の超急性期や、頭を開かない脳血管内治療にも対応する。そのほか、外傷や骨折、急性腹症の緊急手術や、胃がんや肺がんなどの悪性腫瘍の手術・化学療法も行っている。また、発症後や術後の急性期リハビリテーションも実施しており、急性期治療後の在宅復帰が難しい場合は、関連施設の「所沢リハビリテーション病院」と連携して、回復期リハビリテーションも行う。2025年4月からは、宮崎寛先生が院長に就任。「各診療科の垣根が低く、フットワークが軽いことが当院の強み。法人内の各施設や地域の医療機関と連携しながら、地域に根差した医療を提供していきたいと思っています」と語る宮崎院長に、同院の特徴や今後の展望などを聞いた。(取材日2025年5月9日)

病院の成り立ちと地域の中での役割を教えてください。

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当院は1993年の開設以来、地域に根差した急性期病院としての役割を担ってきました。2016年の新築移転では、MRIやCTを導入したほか、脳卒中などに対する血管内治療やバイパス術などを行う手術室兼血管造影室を完備。2017年には新館をオープンし、病床を160床に増床するなど医療体制の充実に努めています。当院の特徴は、二次救急医療を担う病院として、24時間365日体制で救急診療に対応していることです。「断らない医療」をスローガンに年間約5000台(2024年4月~2025年3月実績)の救急車を受け入れ、脳血管障害や外傷・骨折・急性腹症などの緊急手術を実施、地域の急性期医療の中心的な役割を担っています。その一方で、地域に根差した、身近で親しまれる病院であることも大切にしており、地域の病院・クリニックと連携しながら安全・安心な医療の提供を心がけています。

救急・急性期医療の特徴を教えてください。

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脳神経外科では脳卒中ケアユニットを完備し、発症から4時間以内の超急性期には、血栓溶解療法や機械的血栓回収療法などの血管内治療を迅速に行える体制を整えています。脳神経外科で行う手術のうち、開頭手術をせずにカテーテルを用いて行う血管内治療が約25%を占め、この分野のスペシャリストが専門性の高い治療を行っています。整形外科では高齢者の転倒による大腿骨頸部骨折、消化器外科では虫垂炎や腸閉塞など急性腹症の手術が多いですね。そのほかの手術では、整形外科で手外科や脊椎外科などが多く、消化器外科では胃がんや大腸がんなど悪性腫瘍の手術のほか、化学療法や疼痛管理を中心とした緩和医療にも対応しています。呼吸器外科では肺がんや気胸、縦隔腫瘍のほか、肺結核や膿胸などの感染症、気管支喘息といった内科疾患も扱っており、近隣に呼吸器外科のある病院が少ないこのエリアで当院が担う役割は大きいのではないかと感じています。

リハビリテーションにも力を入れているそうですね。

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はい。近年では、脳卒中の発症直後である急性期からのリハビリテーション介入が推奨されており、当院でも可能な患者さまには手術の翌日から開始しています。当院の運営母体である医療法人社団和風会にはリハビリテーション学院があり、セラピストの人材の豊富さも自慢の一つです。理学療法士や作業療法士のほか、言語聴覚士も複数在籍しており、脳卒中後の嚥下障害や飲み込み機能の訓練を早期から行える点も、当院のリハビリテーションの特徴です。また、骨折などの整形外科疾患や、がん・開腹手術などの外科疾患、肺がんなどの呼吸器外科疾患についても、術前や術後翌日からの周術期リハビリテーションを実施し、早期離床・早期退院をめざしています。さらに、急性期治療の終了後すぐに自宅へ戻るのが難しい場合には、法人内の「所沢リハビリテーション病院」への転院も可能です。患者さまが安心して在宅復帰できるよう、法人全体でサポートしています。

院長から見たこちらの病院の強みとは?

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各診療科の間に隔たりがなく、医師同士がいつでも相談し合える点です。大規模病院では診療科をまたぐ検査や治療の判断に時間がかかることもあるようですが、当院はフットワークが軽く、判断から実行までがスピーディーで非常に動きやすい環境だと感じています。また、多職種によるチーム医療も充実しています。人工呼吸器管理を行う呼吸サポートチームが各病棟を巡回し、人工呼吸器からの早期離脱や合併症予防に取り組んでいるほか、褥瘡チームでは患者さまの体位調整や寝具の選定、スキンケアなどを通じて褥瘡の新規発症ゼロをめざしています。そのほか、栄養サポートチームや急変対応チームなども活動しており、チーム内はもちろん、チーム間でも連携を図りながら、より質の高い医療の提供を心がけています。また、所沢市内にある系列の健診クリニックと連携し、健診結果で異常が見つかった場合はスムーズに精密検査や治療を開始できる体制も整えています。

最後に、今後の展望と地域の方々へのメッセージをお願いします。

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今後は法人として在宅医療への取り組みも検討しており、これまでの超急性期から回復期に加えて、退院後の生活期における医療やリハビリテーションにも力を入れていければと考えています。また現在、内科の常勤医師が少ないため、人員体制を強化し、近隣クリニックからの紹介患者さまをより積極的に受け入れられる体制を整えていきたいです。当院では24時間365日、救急診療を行っています。診療時間外・休日の体調不良やけがをしたときには、遠慮なくご受診ください。今後も二次救急医療機関としての役割を果たしながら、法人内の各施設や近隣の病院・クリニックなどとの連携を図り、地域医療への貢献に力を注いでいきたいと思っています。地域の皆さまから愛され、選ばれる病院になれるよう、スタッフ一丸となって邁進してまいります。健康面でご心配なことがあれば、気軽にご相談ください。

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宮崎 寛 院長

1993年杏林大学医学部卒業。公立阿伎留医療センター、東京都立墨東病院などを経て、2005年杏林大学医学部脳神経外科医局長に。所沢中央病院には2013年に入職し、脳神経外科部長、副院長を経て、2025年4月院長に就任。病院運営に取り組む一方で、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医として臨床にも注力。コミュニケーションを大切に、日々真摯に患者や家族と向き合っている。趣味は料理で、得意料理はキッシュ。

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