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医療法人社団弘人会 中田病院

(埼玉県 加須市)

中田 代助 院長

最終更新日:2024/09/26

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整形外科を中心に地域の人々の健康を支える

加須駅から徒歩約5分の街道沿いで、整形外科の診療を中心に地域の人々の健康を支え、日々の生活に寄り添っているのが、「中田病院」だ。1952年に。当時県内では珍しかったという本格的な整形外科の病院として開院。以来、内科や小児科を開設するなど地域の医療ニーズに応えるかたちで発展してきた。現在は、膝や股関節の人工関節置換術、脊椎疾患、大腿骨近位部骨折などの手術に加え、患者の在宅復帰をめざすリハビリテーションにも注力。さらには、訪問による診療や看護、リハビリテーションなど在宅療養のサポートや健診にも力を入れている。そんな同院をけん引し「地域の皆さまのニーズに応えることを大切にしています」と話す中田代助院長に、同院の取り組みについて話を聞いた。(取材日2024年7月20日)

最初に病院を紹介していただけますか?

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当院は、整形外科とリハビリテーション科を中心に、内科や小児科、皮膚科、形成外科などの診療を提供している地域密着型病院で、道を1本隔てた隣には「なかだ訪問看護ステーション」もあります。整形外科では、股や膝の人工関節手術や脊柱管狭窄症の手術も多く行っています。高齢者に多い大腿骨近位部骨折をはじめとする外傷の二次救急や靱帯損傷の再建などスポーツ整形外科にも力を入れています。また、整形外科疾患の患者さんも高齢者が多く、ほとんどは合併症をお持ちです。骨折で運ばれた方を検査したら、糖尿病が進行していたということもあるので、整形外科の手術にも内科的フォローは欠かせません。身体機能の衰えを少なくするためには、できるだけ早く手術した方が良いですが、安全性は担保しなければなりません。そこで、内科で糖尿病や循環器の病気を確認し、必要に応じて他科と連携して症状のコントロールを図り、安全な治療に努めています。

力を入れていることはありますか?

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整形外科は私の専門でもありますが、地域で完結できる医療をめざしています。骨折や外傷にしても外来で対応できるものは対応し、必要であれば入院手術も行っています。一般的に高齢の患者さんの場合ですと、術後2〜3週間のリハビリテーションでは在宅復帰までいかない場合が多いんですね。ですが当院には、回復期リハビリテーション病棟がありますから、そこで数ヵ月をかけてしっかりリハビリテーションをしてもらい、自宅での生活が再開できるようサポートしています。また患者さんの中には、自宅に帰ってからも医療サービスを必要とする人がいますので、ニーズにお応えできるよう病院の隣にある系列の訪問看護ステーションでは在宅でのリハビリテーションにも対応しています。要するに、どのステージでも必要であれば医療的に介入し、患者さんの生活をサポートできるようにする。このことが地元で長く医療を提供している病院としての使命だと考えています。

健診にも力を入れているそうですね。

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人々の健康を守るのも地域病院の役割ですから、健診や検診にも力を入れて取り組んでいます。市民健診のほか、企業健診や生活習慣病予防健診、人間ドック、胃と大腸の内視鏡検査などを提供しています。加須市は、数年前までは県内でもワースト5に入るくらい健診の受診率が低かったんです。ですが、行政も努力して、私たち医療機関も協力したことで、現在は上位に入るくらいになっています。以前は、「どこも悪くないのに、なぜ病院へ行かないといけないの?」「検査をすると、悪いところが見つかっちゃうから困る」というような人もいました。ですが、最近では皆さんの健康志向も高くなってきていますので、一般的な基本健診に加えて、患者さんのニーズに応えられるようなさまざまな検診に対応できるよう努めています。また、結果の説明も、医療の言葉は難しいという人もいますから、その人に合わせてできる限りわかりやすい言葉で伝えるよう心がけています。

病院を運営するにあたって心がけていることはありますか?

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新型コロナウイルスの感染拡大時には当院もクラスターが発生して、しばらくの間救急を受けられない状態になりました。高齢者の大腿骨頸部骨折など当院で完結できていたものができなくなってしまい、地域の皆さまにご迷惑をおかけしました。その経験を得て、現在は手術を止めてはいけないと強く感じています。大腿骨近位部骨折など1ヵ月も手術を待っていたら、患者さんは寝たきりになってしまいますからね。そういうことを考えると、どのような状態でもできるだけ早く手術など必要な医療の対処をして、運動機能が低下する前にリハビリテーションを開始し、早期に自分の生活の場である自宅に戻っていただけるようにする体制を維持することはとても重要です。現実として、感染症が流行っていても普通の病気やけがはありますし、特に外傷の治療は地域の中でも皆さんに頼っていただいている分野でもありますので、しっかり対処していくことが大切だと考えています。

最後に、今後の抱負をお願いします。

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患者さんを外来や入院で治療し、リハビリテーションを経て自宅や社会に復帰してもらうよう努めていく今のスタンスは、これからも変わりません。理念や地域密着型の病院という立ち位置の中で、できる限りのことは整形外科に限らず、患者さんからのニーズがあれば応えていく。そして、地域の病院やクリニックなどとも連携して、お互いに足りないところがあれば補完し合いながら、この地域で暮らす方々が安らかに生活を送ることができるよう健康を守っていく病院であり続けたいと思っています。そして、病院に来る患者さんは病気やけがをしている、いわば弱者です。私たち医師は治療をするという意味で患者さんをリードしていくという役割もありますが、患者さん一人ひとり必要なことは違ってきますから、できる限り同じ目線に立って患者さんを理解しながら診療をすることを大切にしています。何かお困りのことがあれば、ぜひ頼りにしていただきたいと思います。

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中田 代助 院長

1981年埼玉医科大学卒業後、同大学整形外科教室に入局。同大学病院勤務などを経て1993年に中田病院に入職。常務理事を経て、2012年より現職。診療に加え、健康診断の普及や医療知識の啓発など活動にも力を入れている。日本整形外科学会整形外科専門医。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/4万1760円

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