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医療法人光仁会 春日部厚生病院

(埼玉県 春日部市)

廣谷 隆 病院長

最終更新日:2021/07/09

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地域住民に幸せを提供する医療実践をめざす

東武伊勢崎線の一ノ割駅から徒歩3分。「医療法人光仁会 春日部厚生病院」は急性期の受け入れから回復期リハビリテーションにまで対応し、療養病床も備える病院だ。中でもリハビリテーションには力を入れており、急性期から回復期を経て在宅復帰後のリハビリまでをシームレスにサポート。2021年6月、病院長に就任した廣谷隆先生は、慶應義塾大学病院をはじめ各地の病院で心臓外科を専門に勤めたのち、前職の東京都済生会中央病院では副院長を務めた。春日部厚生病院に着任以降は、救急搬送応需率引き上げに向けた取り組みにも尽力し、各病院との連携や院内の体制づくりなど多忙な毎日を送っている。そんな廣谷病院長に同院の特徴や今後の展望について語ってもらった。(取材日2021年6月24日)

まずは貴院の特徴や概略から伺います。

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1981年の開設から40年目を迎えた地域密着型の病院です。急性期の患者の受け入れから、回復期リハビリテーションまで一貫して対応し、在宅療養支援病院として自宅復帰後のリハビリもサポートしています。現在は一般病床が32床、地域包括ケア病床が24床、回復期リハビリテーション病床が74床、医療療養病床60床です。特に力を入れてきたリハビリテーション部門では総勢60人以上のスタッフが働いており、在宅に向けた回復期リハビリの他、訪問リハビリも提供しています。診療実績においては、外来診療件数は2017年度から増加しておりますし、同様に医療療養区分では指定難病などの受け入れ率を大幅に伸ばしています。

新病院長として、今後どのような方針で臨まれるのでしょうか?

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当院だけでなく地域全体で、急性期の患者さんをより多く受け入れられる体制にしていきたいと考えています。埼玉県は救急医療における搬送応需率が全国的にも低く、深刻な状況だと捉えています。私は東京都港区の救急協議会の活動にも長年携わり、救急応需率の引き上げに貢献してきました。経験上、搬送される患者さんの約6割が軽傷で、緊急手術や入院などが必要な重症の方は約4割と考えます。そこから言えるのは、ファーストタッチがとても重要だということです。そこで当院が患者さんの重症度の見極めを行い、地域の急患の交通整理役を担ってもいいと他の病院や救急隊にお話をしているところです。もちろん当院だけでできることには限りがあるので、病病連携がうまく噛み合って稼働していけばいいなと期待しているのです。当院の急性期病床の間口も広げる必要があります。院内の体制を整えつつ、地域の中でそうした役割を担う存在になれればと考えています。

貴院の基本理念も伺いたいと思います。

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院是は「病める人に対し良き奉仕者たれ」。基本理念は「全人的な医療」、「安心と満足」の提供です。「安心」は病院理念でよくあるものですが、当院はその一段上の「満足」をめざしています。そして「地域の皆さまと共存・発展し“喜びと幸せ”を共有する」というのも、まさに私個人の考えと一致しています。前職ではがん専門病院との医療連携を行うための取り組みに注力していましたし、当院でも院長同士の顔の見える病病連携ができればと思っています。また、在宅介護との連携は当院の地域医療連携課を窓口に、光仁会が春日部市より委託を受け運営する「春日部市地域包括ケアシステム推進センター」とで二人三脚のようにして進め、もちろん市や地元医師会とも連携し合って医療介護システムを推進しています。病院のすぐ隣の敷地にあるので、現状でも患者さんが在宅に切り替える、あるいは逆に入院する際、スムーズに連携できていると思いますね。

回復期リハビリテーションも大きな規模で行われていますね。

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作業療法、言語聴覚療法、理学療法と目的別のリハビリテーション室を設けていまして、スタッフがチームとなって在宅復帰を支援するほか、訪問リハビリも行っています。急性期病院では在宅復帰を病院都合で決めてしまう事例も近年多いとされますが、当院では医療療養病床や回復期リハビリ病床もありますから、きちんと目途が立つまで患者さんに寄り添っていく姿勢です。そして医療と介護をシームレスにつなぐ意味でも、例えば退院後には理学療法士が直接ご自宅に伺い、介護の状況や生活の仕方を調査。ご自宅の生活状況を踏まえたうえで実生活に必要なリハビリを行います。光仁会の南部厚生病院や春日部厚生クリニックの他、訪問看護ステーションや訪問介護ステーションなどとも互いに連携しながら、地域の皆さまが安心して療養できるように取り組んでいます。

今後の展望をお願いします。

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急性期の入り口を広げることを第一として取り組んでいきたいと考えています。ただ救急車の発動が多い地域なのに病床数は限られた中で進めていくことですから、医療資源がパンクしないよう、慎重に加減しながら進めていくことも大切だと思っています。私もまだ着任して1ヵ月ですから、あまり大言壮語しても(笑)、とは思いますが、発熱のある高齢の救急患者さんも積極的に受け入れるなど実践も始めています。埼玉県はがんの末期を診る終末期ケア施設も少ないですから、東京の施設に行かれる方も多いです。ご自宅の近くにそんな施設があれば、ご本人もご家族にも喜ばれるのではないか。急性期対応の取り組みに対する成果が一定のところまで出た後には、そんなこともできないかなと構想しています。まずは急性期医療に力を入れて、困った時に親身になってお役に立てる病院、ハードルの低い、市民に開かれた病院として親しまれる存在でありたいと思っています。

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廣谷 隆 病院長

1980年慶應義塾大学医学部卒業。同大学病院で心臓血管外科の医師として、冠動脈バイパス術(CABG)などの手術を数多く手がける。東京都済生会中央病院副院長、慶應義塾大学医学部客員准教授などを務めた後、2021年6月より現職。毎週水曜の午前には内科の診察も担当している。日本外科学会外科専門医、日本心臓血管外科学会心臓血管外科専門医。

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