病院長メッセージ(医療法人社団嬉泉会 春日部嬉泉病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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医療法人社団嬉泉会春日部嬉泉病院

透析治療・合併症対策で先進的な取り組みを続ける透析治療のパイオニア的存在

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丸山 寿晴病院長
Toshiharu Maruyama

プロフィール防衛医科大学卒業。関連病院にて循環器内科医師として勤務後、1992年より同病院へ。日本循環器学会循環器専門医、日本透析医学会透析専門医。医療法人社団嬉泉会理事長代行、スカイツリーライン腎疾患研究会代表世話人、春日部CKDの会代表世話人。56床の個室透析を導入して患者のライフスタイルの改革をした。災害時の透析医療にも力を入れている。

先駆的な取り組みで患者の健康寿命に貢献

透析治療というものが世間に広く認知される前から、透析患者の健康寿命を延ばすべく尽力してきた「春日部嬉泉病院」。透析患者の合併症対策にもいち早く取り組み、医学界の常識の上を行く画期的な成果を生み出し続けている。人工透析内科を中心に内科、循環器内科、腎臓内科、外科、血管外科、整形外科、リウマチ科、心療内科、呼吸器外科、皮膚科を擁し、シャント手術、睡眠時無呼吸症候群治療なども積極的に行い効果を上げている。新しい概念の附属クリニックの設立や、介護が必要な患者のための居宅介護支援事務所開設など、次々と患者と時代のニーズに応じた進化を遂げる同病院を率いる丸山寿晴院長に、さまざまな話を聞いた。(取材日2017年6月27日)

嬉泉会は透析の歴史とともに歩んできたそうですね。
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医療社団法人嬉泉会は1975年から、まさに透析治療の歴史とともに歩んできました。春日部嬉泉病院は1985年の創立です。当時は今ほど透析治療が一般的ではなく透析治療を行う病院も数が限られており、今なら透析治療で救命できる症例であっても悔いの残る結果となることが多い時代でした。透析治療に入るということが、治療の終わりのような意味を持ってしまう、そんな時代があったのです。そんな時になんとか腎不全患者さんを助けたいという一心で設立されたのが当病院です。透析治療だけでなく、透析予防、栄養指導、合併症対策など、なかなかほかの病院などではカバーしにくい領域でも、良好な成果を上げています。現在は地域の病院、診療所などとも連携を深めており、スカイツリーライン腎疾患研究会を設立して、各病院での懸案事項などを気軽に話し合える場をつくるなどの取り組みをしています。

透析患者の合併症対策にも取り組まれていますね。
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透析治療がある程度普及してきた現在でも、残念ながら一般的には透析患者さんに多い合併症治療に関してはまだまだの感があります。ですが当病院では早くから取り組み、肝硬変を併発した方には腹水濾過濃縮再静注法、関節リウマチを併発した方にはLCAP療法を行ってきました。また2010年からは透析患者さんに多い睡眠時無呼吸症候群の専門外来を実施して治療にあたり、2014年からは心臓外科の医師を血管外科医長として招きシャント手術やPTAをお願いし、全国的にも良好な結果を得ています。しかし当初からこうした合併症対策が順調に行われた訳ではなく、一つ一つの症例に対して、たくさんの方々のご協力を得て、成功例を積み上げながら実績を上げてきたのです。今は透析患者さんが何らかの合併症を起こしても諦めなくて良い時代になり、喜ばしい限りです。

開院当初から栄養面からのアプローチも重視されていました。
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透析患者さんは食事面でさまざま制約を受けますが、それを禁止ばかりと考えるのではなく、食事をより楽しくおいしく満足いくものにしてほしいと思っていますし、栄養管理による予防という観点からも取り組んでいます。現在10名の管理栄養士が在籍し病態に応じた治療食の提供のほか、個別の相談や地域での試食会や講座などでノウハウをお伝えしています。透析食への取り組みを長年続けている企業のホームページ上で常に30食分のメニューを無料でご紹介もしています。経営面で考えるとこうした取り組みを民間病院が続けるのは難しい面もありますが、当病院にはこれまで腎臓治療食のプロを大切に育ててきた歴史もありますから、今後も男性でも作りやすい、おいしい腎臓治療食への取り組みを続けていきたいと考えています。

2014年に開設された附属クリニックについて教えてください。
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私の長年の思いをやっと叶えることができました。週に3日、1回4時間の透析のための時間を、より快適に、少しでも楽しみにしてもらえないだろうか、そんな思いが詰まったクリニックです。2階から5階にある透析施設は1フロア14床、合計56床あり、それぞれ四季をイメージした内装でまとめ、無線LAN完備の半個室のプライベート空間で個人の時間を楽しんでいただけるようにしました。もちろん安全であってこその透析ですから、各フロア中央のナースステーションから上部の空いたカーテン越しに機器の表示灯で状況を逐次把握しています。症状がある程度安定している患者さんに利用していただいていますが、とても好評です。万が一の急変時には約30m離れた本院まで救急搬送し、迅速な対応がとれるように万全の体制を整えています。

今後の展望や地域の方へのメッセージをお願いします。
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患者さんの高齢化に伴い、介護が必要な方も増えてきました。現在送迎バスなどを利用していただいていますが、今後送迎バスの利用も難しい方への対応を考えていかなくてはなりません。災害時の対策も近年の重要課題で、当病院は災害時の透析医療にも力を入れており、医師会の防災部会や防災訓練へ参加し、災害時には透析治療が行えるような対策をしています。また通院をストレスにしないように、逆にストレス解消の楽しみにしてもらえるような空間づくりも心がけています。絵画の展示やグランドピアノ演奏、当病院スタッフによる演奏会、患者さんも楽しみされている嬉泉祭など、イベントも企画しています。他のクリニックや病院に通院している方も併診というかたちで当病院を活用していただくこともできます。例えば腎不全治療の栄養指導で受診(併診)することもできますので、相談したいことがあれば気軽にご来院ください。

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