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医療法人社団双愛会 大宮双愛病院

(埼玉県 さいたま市大宮区)

梅本 富士 院長

最終更新日:2020/08/20

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気軽にかかれる身近な病院であり続けたい

開業から約60年の長きにわたり、地域住民の健康を守り続けてきた「大宮双愛病院」。「私がめざすのは、いわば気軽にかかれる“町のお医者さんの病院版”のイメージなんです」。そう穏やかな笑顔で語るのは、2019年10月に院長に就任した梅本富士先生だ。梅本先生は循環器が専門で、在宅医療を含めたプライマリケアにも長年注力してきたドクター。自治医科大学附属さいたま医療センターなどで約20年間、埼玉県内の先端医療に従事してきたが、大宮地区の地域医療に貢献するため、大宮双愛病院の院長のオファーを引き受けたという。地域にとってなくてはならない歴史ある病院のトップとして、就任以来さまざまな改革に取り組む忙しい日々を送っているという。「親切な医療と和」の基本理念はそのままに、日々刻々と変化する医療情勢に対応すべく診療内容の充実、病院インフラの整備、地域医療連携の強化をめざす梅本先生に、日々の診療への思いや今後の展望など、じっくりと聞いた。(取材日2020年5月29日)

病院の歴史や、特徴について教えてください。

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前理事長がこの地に当院を開設したのは、今から約60年前になります。病床数わずか十数床からのスタートでしたが、内科、外科、小児科、整形外科に加え、当時はまだ珍しかったという在宅医療まで、地域が必要とする医療すべてに応対するというコンセプトのもと、診療を開始したところ、地域の医療ニーズに合致し、今では90床を有する地域に欠かせない病院へと成長しました。現在も、時代の変化や地域性に合った幅広い診療を行い、誰もが、いつでも、どんな症状でもすぐに適切な医療が受けられるよう診療体制を整えています。前理事長の子息である2代目院長が60歳という若さで逝去し、新たに就任した院長も体調不良で院長不在の時期がありましたが、自治医科大学の推薦により、私が4代目院長に就任しました。就任から半年、今までどおり地域に根差した病院づくりを継承しながら、診療内容の一層の充実、病院インフラの整備などに取り組んでいます。

現在取り組んでいる改革について、具体的に教えてください。

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今年度は次の4つの柱で医療の充実に取り組んでいます。まず、本年度中に電子カルテを導入して診療の質を高めていきます。次に、当院を通院中、または退院した患者さんが安心して在宅で診療を受けられる在宅医療の整備をめざし、在宅療養支援病院として行政に届け出を行いました。安定的な人材雇用の観点からは、自治医大のジュニアレジデントの臨床研修の受け入れを2021年4月から開始する予定です。研修医は当院で指導を行う医師とともに働き、病棟と在宅の診療を学んでもらう予定です。さらに、老朽化した病院インフラの整備も進めています。整備委員会を発足し、2年後を目標に建て替えの実現をめざします。特に、今後ますますニーズが高まることが予想される在宅医療については、地域の開業医の先生方と密な連携を取り、患者さんの病態が悪くなった場合の受け皿としての役割も果たしていきたいと思っています。

病院の基本理念やご自身の診療方針をお聞かせください。

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「親切な医療と和」を基本理念に、患者さんやご家族のお役に立てる医療の提供をめざしています。私自身も、医療の目標を高く持ち、親切で誠意ある心で日々の業務に臨み、地域の健康を支えていきたいと考えています。当院を受診される患者さんの多くは肺炎や尿路感染症、胃腸炎、季節性のインフルエンザや熱中症といった一般的疾患が多いです。これら幅広い疾患に対する診断・治療を適切に行うとともに、がんや心臓疾患など診察中に思いがけず見つかった大きな疾病を、いかに見落とさずに、正しい診断を下すか。そして、大学病院など先端医療を提供する高次医療機関にいかにスムーズに送るかも、われわれが担うべき重要な役割です。同時に、急性期治療を終えた患者さんのアフターケアも、当院の大きな役割の一つです。当院の患者さんは大宮地区にお住まいの方がほとんどですが、長期的な療養については、県内のより広い地域からも受け入れています。

疾病の早期発見・早期治療にも力を入れていると伺いました。

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はい。当院では大腸内視鏡検査と上部消化管内視鏡を同日中に受けることが可能です。ほかにも、スパイラルCTを含め、先進のエコー、マンモグラフィーなどといった検査機器を備え、一部の特殊外注検査は後日判定となりますが、即日判定の一般血液検査にも対応し、平日はもちろん土曜日も行っています。土曜日は混みあいますが、平日は待ち時間も少なく、希望の検査を受けることができると思います。この点は、患者さんにとってもメリットが大きいのではないでしょうか。また、小児科では健診や予防接種も行っています。現在は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、お子さまの健診や予防接種をためらう保護者の方もいらっしゃるかもしれませんが、当院は発熱患者の分散受診を徹底しています。待合スペースの消毒、滅菌対応も徹底していますので、安心して受診していただければと思います。

読者にメッセージをお願いします。

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当院は決して敷居の高い病院ではありません。どの科を受診すればいいかわからない方も、何か心配なことがある方も、どうぞ気軽に受診ください。一般的な疾病に関する医療インフラがそろう当院で必要な検査を受け、適切な診断を受けていただければと思います。検査をして病気じゃないとわかれば、安心して過ごすことができます。そんなふうに病院をうまく活用していただきたいですね。医者嫌いで病院に行かず、気づかないうちに病気がかなり進行していた、というのが医師・患者さん双方にとって一番悔しいことです。大宮双愛病院に行けば気軽に診てもらえるし、正しい診断もしてもらえる、病気じゃないことを証明してもらえたという人が増えるといいなと思います。私自身は「町のお医者さんの病院版」のようなイメージで当院を受診していただけたらうれしいです。大宮に住んで約20年。今まで経験してきたことのすべてをこの地に還元したいと思っています。

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梅本 富士 院長

自治医科大学医学部卒業後、滋賀県立成人病センター、湖北総合病院などを経て、2001年自治医科大学附属大宮医療センター総合診療科助手に就任。自治医科大学大学院修了後、自治医科大学附属さいたま医療センター総合診療科助教、埼玉社会保険病院循環器科医長、ワシントン大学留学を経て、2012年自治医科大学附属さいたま医療センター総合診療科・循環器科助教に復帰。以降講師、准教授を経て2019年10月から現職。

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