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医療法人社団聖仁会 白井聖仁会病院

(千葉県 白井市)

布施 秀樹 病院長

最終更新日:2024/09/13

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地域のかかりつけ医として総合的に対応

2016年、白井市役所のすぐそばに新築移転した「白井聖仁会病院」。移転後間もない2018年から同院を率いる布施秀樹病院長は、地域の中で自院が果たすべき役割を明確にし、着実に診療体制を整備してきた。現在は、近隣の医療機関と連携しながら身近なかかりつけ病院の役割を果たす一方、二次救急医療に対応可能な病院として急性期医療に注力している。2024年からは主要な診療科に専門性の高い医師が加わったほか、麻酔科の医師も増強。これまで以上に精力的に手術を行っていくための基盤が整った。市民向け公開講座の再開や健診センターの強化などを通じて、予防や早期受診の啓発にも注力したいと話す布施病院長に話を聞いた。(取材日2024年4月22日)

まずは、貴院の歴史からお聞かせください。

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当院は、1980年に白井駅の南口に開設され、地域の中核病院としてのスタートを切りました。その後、施設や設備が老朽化したことに伴い、2016年に市役所近くの現在の場所に新築移転しています。移転によって行政と医療が近接したことで、「受診日に合わせて市役所の用事を入れよう」「少し待ち時間があるから、市役所に行ってこよう」などといった動きが見られるようになり、市民の皆さんの利便性が高まったのではないかと感じています。また、医療と介護の一体化も図り、特別養護老人ホーム「さつきの里」と病院を渡り廊下でつないでシームレスな行き来ができる環境を整えました。災害に備えて免震構造を採用し、大型自家発電装置や受水槽を設置したことも移転後の大きな変化ですね。現在の体制であれば、ライフラインが止まっても72時間は診療をすることが可能です。水道水と電気を確保できたことで、非常時でも透析を継続できるようになりました。

2023年には、一般病棟を増床されたと聞きました。

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急性期医療のニーズに応えるため、療養病床から40床を一般病床に転換して全部で88床としています。以前から二次救急を積極的に受け入れてきましたが、ここ数年で救急車の受け入れ数が2倍近くまで急増しており、これまで以上に注力する必要があると考えての決断です。これにより、療養病床は85床、緩和ケア病床は20床となりました。各診療科が身近なかかりつけ医としての役割を担いつつ、より高度で専門的な医療が必要な場合は適切な病病連携で切れ目のない地域医療を実現することが地域における当院の立ち位置であるといえるでしょう。在宅医療についても、在宅療養中の患者さんの容体が急変した際には24時間体制で対応可能な病院としてサポートしていくことが重要な使命であると考えています。急性期から療養期、在宅医療まで一貫して診ることができる当院の特長を生かして、地域医療の一角をしっかり担っていきたいですね。

主要な診療科で人員も増強されたそうですね。

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2024年から、新たに8人の先生方が加わりました。ここ数年、内科系では内視鏡センターのレベルアップが顕著でしたが、循環器内科と糖尿病内科に気鋭の先生が加わってさらなる充実が期待できます。外科系では、肝臓・胆嚢・膵臓のエキスパートが入職し、守備範囲が広がりました。大腿骨骨折手術や脊椎疾患の治療、変形性膝関節症や変形性股関節症に対する人工関節置換術などに注力してきた整形外科も、上肢の領域を専門とする医師の入職でより幅広く対応できるようになりそうです。3年ほど前から白内障手術や硝子体手術で結果を出している眼科、2022年に新設してクリニックでは診療が難しい患者さんに対応している歯科口腔外科を含め、各診療科の機能は確実に向上しました。緩和病棟も、長年緩和ケアに関わってきた先生が担当してくれることとなりました。チーム医療で「身体的苦痛」と「精神的・社会的苦痛」をケアしてくれています。

先生のご専門でもある透析についてはいかがですか。

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当院では、1998年から透析医療に取り組んできました。人工透析センターでは、通院困難な患者さんのための入院用ベッド8床、病原菌の拡散を抑える陰圧空調システムを備えた3つの個室のほかに最大45床が稼動可能です。オンラインHDF(血液透析ろ過)や間欠補充型HDFなどの治療はもちろん、透析に必要なシャントの造設やPTA(経皮的血管形成術)にも対応できますので、安心してお任せいただきたいですね。また、新たな試みとして、透析中の運動療法を導入しました。透析をしている方は思うように運動できず、筋力や体力が衰えたり、心血管疾患のリスクが高まったりします。透析患者さんへの腎臓リハビリテーションは、ベッドに寝た状態のままできる器具を使った運動で、生活習慣病・フレイルの予防や生活の質を高めることが期待できます。

ありがとうございました。最後に今後の展望をお聞かせください。

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身近なかかりつけ医としての機能を果たすとともに、近隣の大学病院などとの連携をさらに深めて円滑な地域医療構築の実現に貢献してまいります。いつもと違うと感じたときや困ったときにすぐ受診していただけるよう、新型コロナウイルス感染症の影響で一時中断していた市民向けセミナーや講演会などを再開し、市民の皆さんとの心の距離を縮めていければと思います。健診部門も常勤医が増えて体制が充実していますから、セミナーなどで予防の重要性を啓発し、人間ドックや健診による早期発見・早期治療につなげていく流れができれば理想的です。感染症対策も引き続き実行し、安心して受診していただける環境づくりに心を砕いてまいりますので、お困りの際はぜひご相談ください。

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布施 秀樹 病院長

1976年千葉大学医学部卒業。1993年オランダのエラスムス・ロッテルダム大学へ文部省長期在外研究員として留学。1996年富山医科薬科大学医学部教授、富山大学大学院医学薬学研究部教授、富山大学附属病院副院長、透析部長、集学的がん診療センター長などを歴任。富山大学名誉教授。2015 年白井聖仁会病院副院長、2018年から病院長。日本泌尿器科学会泌尿器科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/4万6200円

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