医療法人社団 永生会 新八千代病院
(千葉県 八千代市)
荒井 泰助 院長
最終更新日:2026/04/17


急性期後から生活期までを包括的に支援
法人の理念である「医療・介護を通じた街づくり・人づくり・想い出づくり」を掲げ、地域に開かれた病院づくりを進める「新八千代病院」。1983年の設立から長く地域を見つめ、偏りのない適切な医療の提供に励む。2005年から療養病棟のみの体制を転換し、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟を開設。「長期間の療養を支える病院」から「急性期後から退院後までを一貫して支える病院」へと役割を拡大した。「高齢化が進む中、病院に求められる役割は日に日に変化しています。この街で最期まで安心して暮らしたいと願う方の後ろ盾になれるよう、必要とされる医療の強化に努めたいですね」と話す荒井泰助院長に、病院の強みや展望を聞いた。(取材日2026年2月6日)
地域の変遷とともに歩んできた病院だそうですね。

1983年の設立以来、地域の変化に応じて役割を変えながら今日に至ります。八千代市は、東京の大手町まで電車で40分程度という立地の良さから、都心に通勤する人たちに人気のベッドタウンとして発展してきました。全国でも有数の人口の大都市型医療圏であり、高度医療や急性期医療へのアクセスは充実していましたが、一方、街の発展を支えた住民の多くが年齢を重ねる中、圧倒的な需要増が予想される「急性期治療後」を支える医療が足りていませんでした。そこで当院は、療養病棟の一部を地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟に転換し、急激な高齢化に備える準備を進めてきました。外来機能を充実させることで、合併症がある方にも対応できる体制を整え、重症の方も積極的に受け入れています。
充実したリハビリテーションも強みだと聞きました。

脳血管障害や骨折などからの在宅復帰をめざす方を中心に、生活動作向上に向けたリハビリを提供しています。電気刺激療法やロボットを取り入れることにより、重症患者さんや合併症がある方、医療依存度が高い方にもリハビリに安心して取り組んでいただいています。回復期では受け入れが難しい透析中の方も、透析治療と電気刺激療法を並行しながら実施できる点は大きな強みです。その他に、摂食・嚥下障害へのリハビリを提供していて、歯科医師、看護師、歯科衛生士、管理栄養士、言語聴覚士をはじめとするスタッフが連携して専門性を発揮しています。また、嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査も多く実施し、より専門的な治療に役立てています。地域連携の一環として当院で嚥下内視鏡などの研鑽を重ねた開業医の先生方に定期的な診療を依頼し、病院スタッフと月に1度の症例検討会も重ねながら、必要に応じて再入院につなげる仕組みを確立しています。
地域連携のハブでもあるのですね。

「退院して終わり」ではなく、在宅復帰後まで地域で支える体制づくりに以前から注力してきました。同一法人内の施設、大和田訪問看護ステーション、ケアプランセンター大和田のスタッフと連携して在宅療養を支えています。また、訪問診療を専門とするクリニックとも連携して生活期を支え、全身の体調の変化や機能低下が見られた場合には再び入院で受け入れています。東葛南部の地域リハビリテーション普及のため、地域リハビリテーション広域支援センターの指定を受けて以降は、リハビリ専門職のいない施設や圏域内行政機関と連携し、地域資源の活用を進める専門機関と協力してリハビリ支援体制を構築してきました。回復期リハビリテーション病棟で集中的なリハビリを行った後、在宅復帰後の生活機能向上を専門機関と協働することで、患者さんおよび地域の方一人ひとりを切れ目なく見守り続ける地域包括ケアシステムの実践をしています。
院内に歯科があるのも特徴的だと感じます。

歯科では、一般的な歯科診療から口腔外科治療、インプラント埋入まで幅広いニーズに応えています。入院中は、入れ歯が合わなくなることがよくありますので、必要に応じて歯科治療を受けることもできます。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

回復期リハビリテーション病棟では、脳血管疾患や整形外科疾患、心疾患等からの回復をめざす方をより積極的に受け入れていきたいと考えています。また、地域包括ケア病棟では、地域のケアマネジャーや訪問診療を行うクリニックとの関係をさらに深め、住み慣れた地域で暮らし続けるための循環型医療をより強化する予定です。さらに、地域包括ケアシステムの範囲を広げ、未病の段階から地域の方の健康維持に貢献できるよう、健診部門の運営にも力を入れています。人間ドックの不満点としてよく耳にするプライバシーへの配慮や表示のわかりにくさといった課題を解消し、癒しの空間でくつろぎながら検査を受けていただける環境を整えました。自覚症状がない段階で病気の兆候を見つけ、治療につなげたり、生活習慣の改善に取り組んだりするために、ぜひご利用ください。

荒井 泰助 院長
1996年東京医科大学卒業。東京医科歯科大学大学院修了。2003年より医療法人社団心和会新八千代病院に入職。2009年に同院院長を経て2025年より医療法人社団永生会新八千代病院院長となる。リウマチ・膠原病内科の医師として同院の医療を長年にわたりけん引し、地域に必要とされる病院であり続けるため、院内体制の充実や開業医との連携強化に努める。医療管理政策学(MMA)修士。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック/4万4000円~、インプラント埋入/22万円~(インプラント治療全体は33万円~)





