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日本大学松戸歯学部付属病院

(千葉県 松戸市)

河相 安彦 病院長

最終更新日:2020/11/25

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口腔から全身を診る医療で地域に貢献

1971年にこの地に開設され、2021年に50周年を迎える「日本大学松戸歯学部付属病院」。開院以来、口腔から全身を診る医療を掲げ、大学病院として専門性の高い医療の提供、研究、臨床を行っている。一方で地域の病院として小児から高齢者まで幅広い患者が訪れており、多岐にわたるニーズに応えるため、医科と歯科との協働による顎脳機能部門をはじめ特色のある診療を展開している。地域の歯科医院との連携体制も整っており、紹介患者が不安に感じることのないようスムーズな診療を心がけ、「ここで治療して良かった」と思われるような治療をめざしているという。開院した頃は患者が近くの畑で採れた作物を届けてくれたこともあったそう。そんな背景があるからか、伝統的に患者と歯科医師や職員との距離が近く、打ち解けて話せる雰囲気があるのも同院の特徴の1つだ。大学病院として、地域の病院として、さまざまな役割を担う同院について、2020年4月に病院長に就任した河相安彦先生に話を聞いた。(取材日2020年5月18日)

病院の特徴について教えてください。

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東京都千代田区御茶ノ水で都心型の診療を行う「日本大学歯学部付属歯科病院」と比べ、こちらは、東葛飾地域を中心に、千葉県、茨城県、東京都東部、埼玉県の4圏にまたがる広範囲の地域から患者さんが多く来られています。東京都内と東京周辺の郊外では患者さんも個性が違っているため、多様な方をお迎えしているのが当院の特徴といえると思います。医療連携においても、松戸市の病院をはじめ各地域の歯科医師会との連携が非常に密になっています。このように、多様なニーズに応えるため、当院では日本大学松戸歯学部の開学の頃から大切にしている「医学的歯学」という発想をもとに、顎脳機能診療部門を併設し、脳神経外科などの医科の先生とチームになって歯科の診療を行っています。一般歯科においても特化した形で協働することでさまざまな診療科を展開、教育も含めて口腔から全身を診るということに取り組んでいます。

病院として力を入れていることは何ですか?

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フレイルやオーラルフレイルという言葉がありますが、なるべくそういった状況にならないように予防に力を入れて取り組んでいきたいと考えています。これまでの歯科は、多くが虫歯になったり歯がなくなってから治療をする「疾患型」でしたが、これからは口腔機能を維持し健康で長生きできるようなお手伝いをさせていただく「予防型」の診療で、小児期から高齢者に至るまで対応していきたいです。高齢になれば口腔機能は下がってきてしまうのですが、ある程度のところで介入すれば機能の下がり方が違ってくるため、いかに良いタイミングで介入できるかを検討しています。口腔機能低下症に対する予防の普及率はまだまだ少ないため、病院が積極的に取り組むことで、地域の先生方に、これをやることの意味やエビデンスを示していきたいです。短期的に結果が出るものではありませんが、地道に取り組むことで市民の皆さんにも重要性を伝えていければと思います。

高齢化が進む中、高齢者への診療はどのように行っていますか?

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私は補綴科に所属していますが、高齢の患者さんは非常に多く、症例が多岐にわたります。東京では虫歯の数は少なくなってきていますが、この地域はまだまだ虫歯のある方もたくさんいらっしゃいます。また当院では障害者歯科にも対応していますが、訪問診療を求めている介護老人保健施設もあるので、そういったニーズに応えるため、松戸歯科医師会と協働し、診療させていただいています。場所によっては高齢化率のかなり高いところもあり、今後はそういった人口構造から高齢者の診療に対するニーズは高まってくるだろうと予想されるので、高齢者を対象とした対応についても積極的に取り組んでいくべきだと考えています。

病院長として、歯科医師として大切にしていることは何ですか?

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私が病院長に就任した時に全職員に伝えたキーワードが「安・近・短・益」でした。安は患者さんに安全性の高い医療を提供することとスタッフが安心感を持って治療ができる環境をつくるということ。近はなるべく距離の近い関係を保ち、将来的にはオフィスアワーのような機会も設けることで、風通しの良い職場にしたいということ。短はスピード感。そして、益は収益で、病院の財政を安定させると同時に、ここで働いて良かったと思えるような病院にしていく便益を意味しています。安心して働ける環境には複合的要因があるので、広く現場の意見を聞きながら、職員が自信を持って紹介できるような病院にしていきたいです。歯科医師として大切にしているのはコミュニケーションですね。患者さん一人ひとりの背景やご家族のことを考えながら接していきたいと思っています。同様に、職員にもそれぞれの家族や背景があります。それを念頭においてやっていきたいです。

最後に今後の展望と地域の方へのメッセージをお願いします。

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新校舎の建設予定に先駆けて病院の一部を増築する計画があります。その際には今回の新型コロナウイルスの感染拡大から学んだことを生かした構造にしていきたいですね。診療については、小児から高齢者まできちんと診ることのできる病院にしていきたいです。また、補綴を専門とする私としては、処置をした後からお亡くなりになるまでどのようなケアをすれば良いか、医科や地域との連携で具体的に対応していきたいです。日本大学の教育理念に「自主創造」というのがあります。「自ら学ぶ」「自ら考える」「自ら道をひらく」、それを突き詰めることは、特色ある日本大学の付属病院として、また、地域の病院として成り立つための力となっていくでしょう。この病院は地域に開かれた病院で、紹介状がなくても来院できます。歯科医師も職員も伝統的に患者さんと近い関係でありたいと思っていますので、大学病院だからハードルが高いと思わず気軽に来院してください。

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河相 安彦 病院長

1984年日本大学松戸歯学部歯学科卒業。2005年オーストラリアのニューキャッスル大学大学院医学系研究科臨床疫学修了。日本大学松戸歯学部研究生、同学部助手や講師、マギル大学歯学部客員講師、日本大学医学部兼担講師、日本大学松戸歯学部専任講師などを経て、2012年日本大学松戸歯学部付属病院副病院長に就任し2020年4月より現職。日本大学松戸歯学部教授、日本大学医学部兼担教授、マギル大学歯学部兼任教授。

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