全国の頼れる病院・総合病院・大学病院を検索
病院・総合病院・大学病院7,876件の情報を掲載(2025年11月10日現在)

  1. TOP
  2. 千葉県
  3. 千葉市緑区
  4. 誉田駅
  5. 医療法人社団紫雲会 千葉南病院
  6. 中谷 逹廣 院長

医療法人社団紫雲会 千葉南病院

(千葉県 千葉市緑区)

中谷 逹廣 院長

最終更新日:2025/08/29

Main z55443 20231222 2Main z55443 20231222 2

医療に真剣に向き合い、患者の最善を追求

宅地やマンションの開発が進み、若い世代の転入も増えている千葉市緑区。「医療法人紫雲会 千葉南病院」は、そのほぼ中央付近に1989年に、院長・中谷逹廣先生が開業。以来、36年にわたって、急性期から慢性期まで地域医療を支えてきた病院だ。中谷先生は「医療に真剣に」というモットーのもと、365日リハビリテーションを実践するなど、開院当初から「患者にとって良い医療を提供する」ことを軸とした制度改革を重ねてきた。やわらかな顔つきで優しく親愛のこもった言葉で語りかけることを指す「和顔愛語」を基本方針として、紫雲会では病める人々を支える医療を展開しており、特に、外来・病棟・訪問・通所がそろうリハビリや8つのチームが連携した在宅サポートが充実している。さらに近年は介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスと連携して、総合的な医療・介護・福祉を提供。誠実な人柄でありつつユーモアも忘れない、人間味あふれる中谷先生に、医療への熱い想いを聞いた。(取材日2023年12月22日/情報更新日2025年7月7日)

長い歴史のある病院ですね。

1

1989年の開業当時は病床規制のために病院の新規参入が限られており、170床の開設許可を得て始めたものです。もっとも、患者さんの使いやすさや快適さを考えて、一人の占有スペースを増やすために、1部屋6床を4床にし、現在は131床です。地域の病院としての機能を果たすべく、診療科目を内科系外科系19科目標榜し、各々専門の医師による診療体制を整え、一般診療と予防医学に力を入れてきました。一般検診、企業健康診断、特定検診、労災指定、生活保護指定、人間ドック、脳ドックなどですね。2024年4月からは消化器内科に日本消化器病学会消化器病専門医が1人、消化器外科は日本消化器外科学会消化器外科専門医が1人加わって2人体制となり、さらに医療相談員も5人となります。今後はますます多職種の充実にも努めていきたいです。

さまざまな制度を早くから導入してこられたと聞きました。

20190401 2

常に医療に真剣に向き合い、患者さんにとって良いものはどんどん導入してきました。例えば、土日休みが主流だったリハビリを365日にしたのは、それが患者さんの回復に必要なことだったから。「はり・きゅう・マッサージ」を行う施設を設けているのも、患者さんにとって必要だと思ったから。そうすることが正しいと思ったからです。ほかにも、CTは検査時間の短縮と患者さんの放射線被ばく線量の減少を目的に、2016年に320列搭載した先進のCT装置を導入しました。乳腺外科の外来は患者さんの声を受けて、週2回、日本乳癌学会乳腺専門医が診療しています。微小結石の早期発見が可能といわれる装置も導入しました。すべての基準は「患者さんにとって良いものは何か」。患者さんが少しでも快適に過ごせるようにするのがわれわれの役割です。今までの発想に凝り固まらず、時代の流れやニーズに合わせた医療を提供していきたいと思っています。

透析治療も始められたそうですね。

3

透析指導・腹膜透析を専門とする医師を中心に、透析関連手術やリハビリ、在宅透析支援までトータルで行っています。血液透析にはバスキュラーアクセスと呼ばれる血管の確保が必要ですが、当院ではその作成手術やバルーン拡張による血管メンテナンスまで包括的に対応しています。2025年には先進の透視装置を導入し、より患者さんに配慮しながら短時間で治療を行える体制を整えました。また、特に力を入れているのが腹膜透析です。これは自身の腹膜を用いた透析療法で、身体への負担が少なくなるという特徴があります。在宅で行える治療法なので、働いている方やご高齢の方、血液透析が難しい方にも対応しています。また、透析が必要にならないようにする取り組みにも力を入れています。慢性腎臓病の患者さんに対しては、4人の管理栄養士による栄養指導に加え、日本糖尿病学会糖尿病専門医と連携した療養指導を実施しています。

充実しているリハビリと在宅支援について詳しく教えてください。

20190405 4

リハビリは脳血管疾患や骨折の患者さんが多く、リハビリスタッフが365日体制でリハビリをしています。回復期リハビリ病棟では、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医や日本整形外科学会整形外科専門医、リハビリスタッフのPT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)、管理栄養士、看護師、介護福祉士がチーム医療の実践により、入院から在宅への復帰を目標に取り組む良い流れができています。在宅復帰後のサポート体制として「一人の患者さんをトータルで診る」ために、訪問診療、訪問看護、訪問リハビリ、通所リハビリ、医師や薬剤師による居宅療養管理指導のチームが連携し、住み慣れた地域、ご自宅から「病院にカムバックさせない」ためにその方に添った支援体制を整えています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

Hf 5 hf 5

総合的な医療・介護・福祉の3本柱で、この地域や時代に何が必要かを見極めて前に進みたいと考えています。10年以上前から高齢者施設の必要性を痛切に感じていたことから、当院では地域包括ケアの一環として、法人内の介護老人保健施設や特別養護老人ホーム、ケアハウスなどの高齢者福祉施設と連携を図っています。2024年には新たに100床規模の老人施設と提携し、利用者さまとそのご家族に安心を提供できるよう努めています。また医療と福祉の連携を強化する取り組みとして、地域の方々を対象に健康維持に役立つ栄養管理・口腔ケア・認知症・健康体操などをテーマとしたサロンを開催してきました。今後は施設内での餅つき大会やブラスバンドの子どもたちに演奏してもらったりするのも良いですね。これからもご縁があって当院と関わってくださった患者さんや近隣企業で働く従業員の方々、地域の方々とより積極的に関わっていきたいと考えます。

Main z55443 20231222 2

中谷 逹廣 院長

日本大学で博士号を取得後、1989年に開業。「医療に真剣に」をモットーに、時代を先取りしたアイデアを次々と実行。患者にとって良い医療を追求してきた。専門は内科で、日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医。地域で働く人たちの健康管理や病気の早期発見にも尽力。美しい桜と瀬戸内海が見渡せる「紫雲出山」がある香川県の荘内半島の出身で、法人名の「紫雲会」は、この地名に由来するもの。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/3万7400円、脳ドック/2万6400円

access.png