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医療法人社団紫雲会 千葉南病院

(千葉県 千葉市緑区)

中谷 逹廣 院長

最終更新日:2024/03/22

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医療に真剣に向き合い、患者の最善を追求

宅地やマンションの開発が進み、若い世代の転入も増えている千葉市緑区。「医療法人紫雲会 千葉南病院」は、そのほぼ中央付近に1989年に、院長・中谷逹廣先生が開業。以来、36年にわたって、急性期から慢性期まで地域医療を支えてきた病院だ。中谷先生は「医療に真剣に」というモットーのもと、365日リハビリテーションを実践するなど、開院当初から「患者にとって良い医療を提供する」ことを軸とした制度改革を重ねてきた。やわらかな顔つきで優しく親愛のこもった言葉で語りかけることを指す「和顔愛語」を基本方針として、施設や職員が連携して高齢者一人ひとりを支える医療を展開しており、特に、外来・病棟・訪問・通所がそろうリハビリや7つのチームが連携した在宅サポートが充実している。さらに近年は介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスと連携して、総合的な医療・介護・福祉を提供。誠実な人柄でありつつユーモアも忘れない、人間味あふれる中谷先生に、医療への熱い想いを聞いた。(取材日2023年12月22日)

長い歴史のある病院ですね。

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1989年の開業当時は病床規制のために病院の新規参入が限られており、ある先生に譲っていただき、170床の開設許可を得て始めたものです。もっとも、患者さんの使いやすさや快適さを考えて、一人の占有スペースを増やすために、1部屋6床を4床にし、現在は137床です。地域の病院としての機能を果たすべく、診療科目を内科系外科系16科目標榜し、各々専門の医師による診療体制として、一般診療と予防医学に力を入れてきました。一般健診、人間ドック、脳ドックなどですね。特に乳がんや胃がん、大腸がんといった固形がんは早期発見が重要ですから、少しでも早く見つけたいと考えています。2024年4月からは消化器内科に日本消化器病学会消化器病専門医が2人、消化器外科は日本消化器外科学会消化器外科専門医が1人加わって2人体制となり、さらに医療相談員も5人となります。今後はますます多職種の充実にも努めていきたいです。

さまざまな制度を早くから導入してこられたと聞きました。

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常に医療に真剣に向き合い、患者さんにとって良いものはどんどん導入してきました。もちろんそれぞれ導入には理由があり、例えば、土日休みが主流だったリハビリを365日にしたのは、それが患者さんの回復に必要なことだったから。そうすることが正しい医療だと思ったからです。「はり・きゅう・マッサージ」を行う施設を設けているのも、患者さんにとって必要だと思ったから。ほかにも、CTは検査時間の短縮と患者さんの放射線被ばく線量の減少を目的に、2016年に320列搭載した先進のCT装置を導入しました。乳腺外科の外来は、患者さんの声を受けて、週2回、日本乳癌学会乳腺専門医が診療しています。すべての基準は「患者さんにとって良いものは何か」。患者さんが少しでも快適に過ごせるようにするのがわれわれの役割です。今までの発想に凝り固まらず、時代の流れやニーズに合わせた医療を提供していきたいと思っています。

透析治療も始められたそうですね。

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はい。2021年から腎臓内科、透析のスペシャリストである日本透析医学会透析専門医が診察に加わり、腹膜透析療法を行っています。腹膜透析はおなかの中に透析液を入れ、腹膜を使って透析を行う治療で、体への負担が少なく、ご自宅で行うことのできる透析治療です。自宅で安心して透析治療が進められるよう、医療相談員、訪問看護、訪問介護、ケアマネジャー等による連携を行っております。なお当院では、腎機能の軽度の症状から関わり、透析にならないよう高血圧の管理を含めて対応しています。生活習慣の見直しが腎機能低下の予防につながると考えられるため、管理栄養士を3人に増員して積極的に栄養指導を行います。また、透析の原因の多くは糖尿病があるため、日本糖尿病学会糖尿病専門医による診察日も設けています。

充実しているリハビリと在宅支援について詳しく教えてください。

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リハビリは脳血管疾患や骨折の患者さんが多く、リハビリスタッフが365日体制で担当しています。回復期リハビリ病棟では、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医や日本整形外科学会整形外科専門医、リハビリスタッフのPT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士) 、看護師、介護福祉士がチーム医療の実践により、入院から在宅への復帰を目標に取り組む良い流れができています。在宅復帰後のサポート体制として「一人の患者さんをトータルで診る」ために、訪問診療、訪問看護、訪問介護、訪問リハビリ、通所リハビリ、ケアマネジャーによる居宅介護支援、医師や薬剤師による居宅療養管理指導のチームが連携し、住み慣れた地域、ご自宅から「病院にカムバックさせない」ためにその方に添った支援体制を整えています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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総合的な医療・介護・福祉の3本柱で、この地域や時代に何が必要とされているのかを見つめながらやっていかなければと思っています。特に10年以上前から高齢者施設の必要性を痛切に感じており、現在、当法人では介護老人保健施設と特別養護老人ホーム、ケアハウスを有しています。2024年には新たに100床ほどの老人施設と提携いたしました。「利用者さんとそのご家族に安心を与えること」を第一に、地域の中でどう貢献できるかがこれからの課題だと思います。例えば施設で餅つき大会を開催したり、ブラスバンドの子どもたちに施設で演奏してもらったりと、地域の方々と共鳴できる部分を増やすことも大切にしていきたいですね。今後も、ご縁があって当院と関わってくださっている患者さんや近隣企業で働く従業員の皆さまの健康管理と疾病の早期発見のため、より積極的に地域の方々と関わっていきたいと考えます。

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中谷 逹廣 院長

日本大学で博士号を取得後、1989年に開業。「医療に真剣に」をモットーに、時代を先取りしたアイデアを次々と実行。患者にとって良い医療を追求してきた。専門は内科で、日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医。地域で働く人たちの健康管理や病気の早期発見にも尽力。美しい桜と瀬戸内海が見渡せる「紫雲出山」がある香川県の荘内半島の出身で、法人名の「紫雲会」は、この地名に由来するもの。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/3万7400円、脳ドック/2万6400円

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