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医療法人社団 さがみ野中央病院

(神奈川県 海老名市)

山田 久孝 院長

最終更新日:2026/04/27

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専門的な治療と患者と距離の近い医療を実践

相鉄線さがみ野駅から徒歩10分。1988年に開院した「さがみ野中央病院」は地域のかかりつけ病院として整形外科と内科を主に、二次救急を含む急性期医療と回復期リハビリテーションを提供。2016年からは茅ヶ崎市に本部があるふれあいグループに加わり、海老名市のみならず、隣接する綾瀬市、座間市、大和市、さらには横浜市瀬谷区からも患者を受け入れ、近隣地域の医療に貢献している。特に整形外科では手術からリハビリを一貫して提供できる点を強みに、早期離床・回復を図るほか、入院の高齢骨折患者には基本的に全例骨粗しょう症の検査を行い、再発防止に努めている。病院開設にも係わった山田久孝院長は、小規模でも患者満足度の高い病院をめざし、クリニックにはない入院加療や検査、治療の提供と、大規模病院では困難な患者との距離が近い、顔の見える医療を実践。常勤医師のほか、各分野の専門家を非常勤でそろえることで、地域の患者が自宅の近くで質の高い医療が受けられるよう環境を整えている。患者の満足度と職員とその家族の幸せを追求すること、病院の維持、発展が使命だと話す山田院長に同院の取り組みについて聞いた。(取材日2026年3月16日)

病院の特徴を教えてください。

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当院は1988年に整形外科と内科の診療科で開院しました。今は常勤医による内科と整形外科、リハビリの診療に加え、非常勤医による泌尿器科、皮膚科、乳腺外科、形成外科、神経内科を開設しています。私は開院当時副院長でしたが、2011年に院長を引き継ぎました。2016年に茅ヶ崎市に本部のあるふれあいグループに加入し、現在に至ります。私がこの病院に赴任して38年になりますが、内科の小熊利明副院長は22年、反町仁一先生が18年、上出辰弘先生が21年と勤続年数の長い医師がそろい、安定した体制とともに地域の患者さまとの顔の見える関係を大切にした診療を行っています。出産や育児で離職した職員が復帰してくれるうれしいシーンもあるなど、チームワークの良さは当院一番の特徴かもしれませんね。2026年4月からは北里大学の整形外科から2名の医師に常勤で来ていただく予定で、さらに手術や救急医療を充実させたいと考えています。

どのような診療をされていますか。

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当院はクリニックにはない入院設備や検査機器を兼ね備え、大規模病院では難しい顔の見える親密な医療をめざしています。整形外科では手術からリハビリまで一貫して提供できることが強みで、常勤医師と共に東海大学、北里大学、私の出身の慶應義塾大学のスペシャリストが一般的な骨折の手術をはじめ、股関節や膝の人工関節手術、背骨の圧迫骨折に対するBKP、手の手術など、数多くの手術を実施しています。高齢者の骨折が非常に多いため、入院の患者さまに対しては基本的に骨粗しょう症の検査を行い、私を中心とした専門チームが薬物治療を行うことで再発防止に努めています。リハビリは、整形外科疾患の場合、手術の翌日あるいは手術前から開始することで早期の離床をめざしているほか、脳血管障害のリハビリについても可能な限り対応しています。内科は、小熊先生が循環器内科を、反町先生と上出先生が消化器内科を担当し、随時、内視鏡検査を行っています。

職員の心構えとして、3つの項目を掲げられていますね。

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患者さまの満足と幸せ、スタッフとその家族の幸せを追求するため、当院ではペイシェントファースト、ホスピタリティー、プロフェッショナルの3つを意識しています。ペイシェントファーストは、いかなる時も患者さまを一人の人間としてリスペクトする。これは職員同士も同じで、資格の有無に関わらず、すべてのスタッフが互いにリスペクトし合うことを忘れないようにしようという意味を込めています。ホスピタリティーは、患者さまを単に医療を提供する相手ではなく、ゲストとして迎えようということ。その気持ちがあれば、自然とよく来ていただきましたという雰囲気になるはずです。特に回復期では、ご家族のご希望などをきちんとお聞きした上でホスピタリティー溢れる治療に努めています。プロフェッショナルは、プロの意識とプライドを持って、スキルアップに努めるということで、研究会や講習会を通じて、常に最新の正しい情報を習得するようにしています。

患者さんを受け入れる中で、大切にしていることはありますか。

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やはり相手の立場を理解する事が重要で、患者さまご自身の考えはもちろんですが、ご家族のお気持ちもしっかり聞くようにしています。最近多いのが一人暮らしの高齢患者さまで、一人暮らしの人が骨折すると多くの方が杖や歩行器が必要になります。今までは一人で生活していた人が退院後も同じように生活ができるのか、できない場合はどうするか、介護サービスの介入や施設への入所などケースバイケースなため、家族背景も考えて治療をするようにしています。入院したその日に、家族やご自宅の状況を聞き取り、その上で、リハビリをどれくらいできるかを検討。必要に応じて、医療ソーシャルワーカーが療養型病院や施設の手配をするなど、必要な介護を想定して、不安なく退院できるようにしています。現在、当院では医療ソーシャルワーカーが1名在籍していますが、この4月から1名増員し、退院支援の充実を図っていきたいと考えています。

最後に地域に向けてのメッセージをお願いします。

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私の考える当院の良さは、一人ひとりの患者さまと顔の見える関係性がつくれていること、病院全体のチームワークの良さ、そして非常勤医師も含めて各分野の専門家がそろっていることです。このような環境の中、医療の質を保ち、常に新しい技術を確認しながら、骨粗しょう症を含めた高齢者の疾患に軸足を置いた医療に取り組んでいます。病院を存続していくためには、患者さまが一番なのは当然ですが、職員とその家族の存在も同じように大切です。そのバランスを取りながら、長く地域に貢献できるようにしたいと思っています。最初にお話ししたとおり、私はこの病院で働き始めて38年になります。お付き合いの長い患者さまが増え、中には100歳を超える方や親子3代にわたって通ってくださる患者さまもいます。まだまだ不十分なところもありますが、しっかりと患者さまの話を聞き、かかりつけ病院として、地域の皆さんに寄り添う医療を提供してまいります。

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山田 久孝 院長

1979年慶應義塾大学医学部卒業。同整形外科学教室入局。静岡赤十字病院など教室関連病院勤務を経て、1988年さがみ野中央病院に入職。副院長を経て2011年より現職。専門は、整形外科全般、脊椎脊髄外科、骨粗しょう症。日本整形外科学会整形外科専門医。サッカー少年だった頃、何人もの仲間がけがをして病院に行った後、元気にプレーしている姿を見て医師をめざしたそうだ。

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