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医療法人社団創進会 みつわ台総合病院

(千葉県 千葉市若葉区)

中田 泰彦 院長

最終更新日:2023/07/05

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救急医療を軸に地域医療をけん引する病院

1988年に開院した「みつわ台総合病院」。開業以来、救急医療を軸に地域医療に貢献してきた病院だ。2012年から同院を率いる中田泰彦院長は、創始者が掲げた基本理念を常に心にとどめ、弱者に寄り添う医療を追求してきた。「当院は、『高い徳性と深い知性を培い、生命の尊厳に寄与する』という理念を掲げています。専門職として、医師や看護師が技術と知見の向上に励むのは当然のこと。この理念は、弱者に寄り添う道徳心と知性がそのベースにあるべきだということを思い出させてくれます」と中田院長。折にふれてスタッフにも伝えているという理念の解釈が院内に浸透していることは、リハビリテーション中の患者に向ける理学療法士の温かな目線や、受付で順番を待つ人への気配りや声がけからも推し量ることができる。地域の病院としての思いや、「断らない救急」への歩みについて話を聞いた。(取材日2023年5月8日)

1988年の開業から、長く地域医療をけん引されていますね。

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開業以来、救急医療を中心に地域医療に貢献するべく機能の充実を図ってきました。現在では、内科、消化器内科、循環器内科、消化器外科、脳神経外科、整形外科などさまざまな診療科を設置し、救急に特化した病棟を含めた急性期病棟と、回復期リハビリテーション病棟を有しています。患者さんの在宅復帰後の生活を見据えたリハビリテーションに注力している点も特徴ですね。1階には広々としたリハビリテーション室があり、60人の理学療法士を配置しているんですよ。もちろん、退院後に必要な医療と介護を継続的に受けられるよう、慢性期の病院や介護老人保健施設とも連携しています。地域の医療機関や福祉施設の方とは、新型コロナウイルス感染症の流行が始まり対面での会合に制限がかかってからも、当院の強みや注力している治療を記載したパンフレットをお渡ししたり、オンラインでお話ししたりして関係強化に努めてきました。

救急には、院長に就任されてから一層注力されたと伺いました。

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2012年に私が院長に就任した当時も、救急医療には力を入れていました。しかし、ポテンシャルを十分に生かしきれていないと感じたのも事実です。実は、千葉県は救急の受け入れ率が非常に悪いとされ、救急隊が搬送先を見つけられないことも少なくないのです。地域医療を支える病院である以上、県内、市内に住む方に緊急のアクシデントが起きた際の機動力が問われます。そこで、院長に就任してからは繰り返し救急医療の大切さと充実化をスタッフに伝え、積極的に救急搬送を受け入れてきました。何かあっても当院に受け入れてもらえるという安心感を重視しているのです。万が一、受付で倒れる患者さんがいても速やかに対応できるよう、急な心停止への対応を学ぶ講習会を全職員に向けて定期的に開催したり、救急救命士の訓練や実習に協力したりもしてきました。

救急の受け入れはかなり拡大しているのですか。

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11年前に比べて格段に増えました。2022年1月~2022年12月の間では千葉市内だけで6650件の救急を受け入れています。受け入れ拡大に伴って、体制も強化しました。現在は救急専任の常勤ドクター1人のほか、千葉大学医学部附属病院や順天堂大学医学部附属浦安病院など別病院からの非常勤のドクター、さらには内科と外科からも毎日1人ずつ救急を担当しています。今後は、救急救命士法の改正とタスクシフトを考慮して救急救命士の採用も予定しているんですよ。当院では、2年前から帝京平成大学の救急救命士コースで学ぶ学生たちの実習を行い、受け入れ準備を進めてきました。

救急以外の診療分野についても、強みを教えてください。

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一つは私の専門でもある消化器外科の腹腔鏡下手術です。おなかを大きく切らずに済み、術後の回復の早さに期待が持てる点がメリットですね。当院では、胃がんや大腸がん、直腸がん、鼠径ヘルニアのほか、急性虫垂炎、腸閉塞、膵がんに対してこの手術を行っています。胆石や虫垂炎には、1ヵ所のみの穴で手術をする単孔式腹腔鏡手術も行っています。地域柄高齢の患者さんが多いので、整形外科にも力を入れていますね。救急で診ることも多い大腿骨頸部骨折をはじめ、加齢によって生じる変形性脊椎症、手指の変形や運動障害などを診る手の外科など各領域に専門のドクターが在籍しており、専門性の高い医療を提供することができます。治療後は、冒頭で述べたとおり質の高いリハビリで在宅復帰をサポートしていますから、安心して受診していただきたいですね。最近では、管理栄養士と理学療法士が連携してリハビリ中の患者さんの栄養管理にも取り組んでいます。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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今後は建物の老朽化した部分をリニューアルし、快適な療養生活に向けて環境を整備する予定です。手始めに、2023年の6月から12月の間に西館をリノベーションすることが決まりました。また、2年後くらいには北館を増築し、救急科外来に充てることも計画しています。より多くの患者さんを、今以上にスピーディーに最適な医療につなげることができるよう、動線などにも配慮して計画を進めていきたいですね。新たな救急科外来には、専用のCTを入れることも決まっています。内装工事中、患者さんにはご迷惑をおかけいたしますが、外来診療や救急搬送は制限しませんのでご安心ください。病院のリニューアルとともに、医師やコメディカルも技術と知見、道徳心のブラッシュアップに努めてまいります。お困りの際は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

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中田 泰彦 院長

1988年日本大学医学部卒業後、日本大学医学部附属板橋病院や東松山市市民病院などに勤務。専門は消化器外科、肝胆膵外科、腹腔鏡手術。1999年よりみつわ台総合病院に勤務し、2012年に同病院院長に就任。救急医療と腹腔鏡手術の普及、医療連携の強化に力を入れる。日本外科学会外科専門医。患者をはじめ病院スタッフとのコミュニケーションを重視し病院運営に取り組む。

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