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医療法人有隣会 わかくさ病院

(埼玉県 さいたま市南区)

矢吹 辰男 院長

最終更新日:2020/11/25

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内・小児科を中心に多様な外来。在宅医療も

1970年11月に設立された「医療法人有隣会 わかくさ病院」は、2010年より3代目の理事長・院長に矢吹辰男先生が就任。外来診療と29床の入院施設、そして併設する訪問看護ステーションや居宅介護支援事業所などと連携しながら在宅支援にも力を入れている病院だ。外来診療では内科・小児科を中心に、神経内科などを専門とする外来もあり、地域の一次医療施設として幅広く診療を行っているのが特色。今年は患者ニーズの多い消化器内科と循環器内科の医師が加わり、より専門性の充実した布陣となった。入院は地域の通院患者が主で、在宅だが具合が悪くなった、大規模病院での術後の回復期に、自宅復帰にはまだ早いというケースなど、さまざまなニーズに応える。また2004年から本格的に注力を開始した訪問診療は、現在では同院での中心的な役割を担っている。対象となるエリアは南浦和地区を中心に、通院が困難となった高齢者だけでなく、認知症やがん手術後の自宅回復期間や、終末期の看取りまでに対応。取材では、地域に根差した医療や介護サービスなどについて語ってもらった。(取材日2018年9月10日)

貴院の歴史と現在の医療体制から伺いたいと思います。

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母方の祖父が開業して以来今年が48年目、私は3代目となります。外来診療と、小規模ですが全29床の病室を持ち、また通院が困難な方への訪問診療が当院の3つの柱です。まず外来診療では、内科・小児科を中心に、小児科は0歳児から、祖父の代から勤める小児科専門の永楽清人医師が診察をしています。入院患者さんは通院されていた方や訪問診療している方がほとんどで、外来から入院まで一貫してサポートしているのも特色です。一方、訪問診療は父の時代から取り組んではおりましたが、本格的に力を入れたのは、私が当院に戻ってきてから。訪問診療は月間約350件、併設の「ありあけ訪問看護ステーション」の訪問看護は月間約1200件実施(2018年8月)。在宅での看取りにも対応しています。祖父の時代から通院されている方々がいますし、高齢となり、通院できなくなれば訪問診療に切り替えてサポートできる、それが当院の役割ですね。

外来診療の特色は、地域ニーズに応える幅広い診療科目ですね。

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診療科の枠組みを越えて地域の総合一次医療の施設として幅広く構えているのです。そのため眼科・皮膚科・泌尿器科も診ますし、整形外科・神経内科、そしてリウマチと膠原病なども診療範囲にして、非常勤の各専門分野の医師も含めこの地域の8~9割方の疾患治療には対応できるよう体制を整えています。もちろん診察を経て、当院では難しい疾患とわかれば、「さいたま市立病院」、「JCHO埼玉メディカルセンター」など、それぞれ専門性の医師がいる病院に紹介します。地元の開業医も高い専門性を持った方が多いので、その先生に診てもらってから、手術が必要ならばその先生から病院を紹介してもらうこともありますね。外来の患者さんは南浦和エリアを中心に遠方からもいらしてくれます。また年齢層では乳幼児と高齢者が多く、あとは風邪や糖尿病などのほか、がん検診も行っていますので中高年の方も通院されていますよ。

訪問診療と訪問看護ステーションの連携についてもお聞きします。

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併設の「ありあけ訪問看護ステーション」がほとんどの在宅ケアを提供してくれています。医師は、患者さんの心身の状態を踏まえて診療を行うため、訪問看護においての定期的な報告や連携が欠かせません。また、外来看護師が訪問看護ステーションへ看護に必要な情報を提供してサポートすることで、適切なケアを行うことができています。毎週2回、訪問看護ステーションではスタッフミーティングを行い、それぞれの患者さんの状態やご家族からの要望などもすべてスタッフ間で共有していますから、「このお宅ではより詳しい病状説明を」、あるいは「自宅介護ではもう無理」というご家族がいれば、ケアマネジャーが慢性期病院や老人介護施設などへの入所を図るなど、必要なことを行います。ここに市より委託を受けた「わかくさ在宅介護支援センター」のサービスを組み合わせ、地域包括の取り組みの一翼をしっかりと担えるよう互いが協力し合っています。

貴院の理念は「徳は孤ならず必ず隣有り」ですが、この意味は?

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祖父が掲げた“有隣の精神”を表す孔子の言葉です。すなわち「徳を積めば必ずその人のもとに人が集まり、助けてくれる」というもので、医師や看護師も、自分がしっかりと医療に関わるものとして患者さんに向き合って働いていれば、仲間はもちろん患者さんにも信頼され、「何か不具合があればわかくさ病院で」となる。実際、この理念は職員に浸透していると考えています。私は若くして当院を継ぐことになりましたが、先輩職員の方々からも有隣の精神で、いろいろと教えてもらいました。また外来の先生方も、患者さんに好かれる、人間としても素晴らしい方が引き続き当院で診察をしてくれていますよ。放射線技師は長年の経験と読影技術で今もがんなどの重大な疾患を発見していますし、検査技師も検査データを解析して報告してくれます。72歳の看護師も現役で働いていますから、理念だけでなく、人材の面でも開業の思いが今に受け継がれていますよ。

地域の皆さまへ今後の抱負とメッセージをお願いします。

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病院の評価は私一人がどう頑張ったかではなく、受付や事務スタッフ、看護師など全職員がしっかりと患者さんに寄り添い、満足のいく医療や介護の提供を行ったかで評価されるものです。そのため私は全職員が持てる力をいかに最大限に発揮できる院内環境がつくれるか、についてこれからも鋭意努力していきたいと考えています。また医療機器も日々進歩していますので、定期的に導入しております。一方で医師・スタッフ陣も充実させ、今年は岩手から消化器内科の舘道先生が、徳島から循環器内科の直井先生が着任しました。内科でも患者ニーズの多い分野を充実させることで、さらに地域の皆さまにこれまで以上の通院・入院体制と在宅医療をご提供していけるものと考え、地域包括ケアや医療・介護サービスの質をより一層高める方向性で検討してまいりたいと思っております。

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矢吹 辰男 院長

2001年に東京慈恵会医科大学卒業後、わかくさ病院に勤務。2004年に3代目理事長、2010年に院長に就任。日本内科学会総合内科専門医の資格も有する。2017年からブログを開始し、病院外への情報発信にも注力。急性期から緩和ケアまで幅広い診療分野をカバーし、地域のかかりつけ医としての役割をめざしている。

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