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医療法人 徳洲会 湘南鎌倉総合病院

(神奈川県 鎌倉市)

小林 修三 院長

最終更新日:2023/01/25

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ここに来て良かったと心から思える病院に

地域の基幹病院として、鎌倉市や近隣地域の急性期医療を一手に担う「湘南鎌倉総合病院」。徳洲会の理念である「生命だけは平等だ」をもとに、地域住民が住み慣れた地で最善の医療を受けられるよう、救急からがん診療まで断らない医療を実践している。2022年9月に院長に就任した小林修三先生は、入職から23年間、腎臓内科を専門とする一人の医師そして病院経営者の視点から、同院の成長を見続けてきた。常に「弱者を置き去りにしない医療」を念頭に置き、地域に必要な医療をそろえることに心血を注ぐと同時に、国内の離島や僻地、アジアやアフリカの発展途上国に自ら足を運び医療支援に尽力。趣味であるクラシック音楽と癒やしの医療を結びつけた音楽会を行うなど多方面で活躍する。「やさしい病院」をめざし、院長就任後、既存の予防医学センターに加え、ロボット手術・臓器移植部門、心臓センター、急性期総合診療部門、地域総合医療部門の4つを新たに開設した。無機質に見えるロボット手術をはじめとするデジタル化された先端医療と人のぬくもりが織りなす新生・湘南鎌倉総合病院について、その熱い思いを聞いた。(取材日2022年11月28日)

病院の現状について教えてください。

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内科の医師として、私が重要だと思ってきたことの一つに医療安全があります。医学が日進月歩で進化する中、新しいことにチャレンジするためには安全性と安心感は不可欠であり、私たちは常に安心・安全を基盤とした医療を追求してきました。その上で当院がめざすのが「弱者を置き去りにしない医療」です。では弱者とは何を指すのでしょうか? まず一番の弱者は救急患者であり、最もつらいときに医療が受けられないということがないように、私たちは断らない救急を実践しています。さらに弱者を身近に考えると、高齢者であり赤ちゃんが守るべき存在として浮かんでくると思います。高齢者への医療については以前から取り組んできました。周産期医療にも6床ある新生児病床をより活用できるよう、また、10床ある精神科病床も十二分に稼働できるよう、今後、さらに積極的に取り組んでいきます。

こちらの病院の特徴の一つとして先進的医療が挙げられます。

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確かに当院では多くの先端医療を取り入れていますが、その根底にあるのが「弱者を置き去りにしない医療」です。今求められているのは生命を1年延ばすことだけを重要視する医療ではなく、心身ともに健康な状態を示すWell-beingな医療です。そのための医療のDX(デジタルトランスフォーメーション)化でありロボット支援手術なのです。そこで当院では2022年10月にロボット手術・臓器移植部門を開設しました。多くの人が働く手術室はいわば劇場です。その舞台でより良いパフォーマンスをするためにロボットを活用できる環境を整え、手術室のDX化を進めています。ロボットは検査室から採血管(スピッツ)を運んだり薬剤の説明をしたりと病棟でも活躍しており、今後も活用の場を広げていく予定です。さらに、特定のエリアでニーズに応じて患者さんを迎えにあがることができる、効率的で利便性の高いオンデマンドバスの導入も進めています。

全国でも数少ない陽子線治療を行っていますね。

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私たちの医療技術を広く提供することで人の役に立ちたいという思いでスタートしたのが陽子線治療でした。陽子線治療の意義は、実は小児の患者さんにおいて高いのです。ほとんどの放射線治療は腫瘍の周囲の組織にもダメージを与えてしまうため、20年ほどたつと後遺症が出てきてしまいます。その点、陽子線治療は正常組織をなるべく避けてがん組織だけを攻撃できるので、大人になってから合併症が発症することは極めて少ないのが特徴です。つまり子どもたちの未来を守ることにつながるのです。もちろん、高齢者に多い前立腺がんなどにも役立ちます。当院にはこのような放射線治療を行える医師が集結しています。どんなに立派な先端の設備であってもそれを動かすのは医師や看護師の能力です。医療を支えるのは結局は人であり人が設備を生かしていくのです。

先生が理想とする「やさしい病院」とはどのような病院ですか?

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「やさしい」という言葉にはわかりやすいという意味もあれば、心地良い、親切という意味もあります。私が理想とするのは、医師や看護師がただ優しいだけではなく、相手の立場に立った親切でわかりやすい易しさの詰まった病院です。当院ではロボットができることはロボットに任せ、人がやらなければいけないことに人を集約させています。では人にしかできない部分とは何か。それは「会話」です。人が気持ちを伝え合える相手はやはり人です。当院には優秀な医師が多数そろっていますが、人間教育の面でもリベラルアーツを身につけ、人の機微がわかる心豊かな医師を育てることで、人の痛みや苦しみ、悩みを感じることのできる人間らしい病院にしていきたいですね。そして、「この先生やあの看護師さんに出会えて良かった」「この病院で良かったね」と言って患者さんや家族が帰っていく、そういう病院になってほしいです。

地域医療連携についての構想をお聞かせください。

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今、私たちがめざしているのは地域全体の医療・福祉の連携体制「鎌倉モデル」です。当院では毎月多くの救急車を受け入れていますが、入院の必要性のある患者さんすべてを当院で受け入れるのは難しいため、エコーやCT検査など初療を行った後、鎌倉市内の病院へと搬送させていただくことも少なくありません。その際、患者さんの医療情報を迅速に的確に共有したいのですが、プラットフォームがバラバラなため診療情報を一元化できていないのが現状です。そこで鎌倉モデルでは、許可を得た範囲の患者さんのデータを共有できるようにしたいと考えています。病院、クリニックだけでなく福祉施設の記録も双方向から見えるようにすることで、早期発見・早期治療を地域で支えていきたいです。インフラ整備にはお金もかかり行政からの協力も必要になりますが、現場から声を上げることで実現すると信じて、本質として必要なことにはどんどんチャレンジしていきたいです。

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小林 修三 院長

1980年浜松医科大学を1期生として卒業。博士号取得後、文部教官助手などを経てテキサス大学病理学教室客員講師。1999年湘南鎌倉総合病院副院長に就任。電子カルテの導入など病院改革に取り組む。2017年より院長代行、2022年9月より現職。専門は腎臓内科。腎移植プロジェクトのリーダーとしても活躍しタンザニアの支援にも尽力。横浜市立大学医学部客員教授。NPO法人癒しの医療を考える会理事長。

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