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独立行政法人国立病院機構 西埼玉中央病院

(埼玉県 所沢市)

小村 伸朗 院長

最終更新日:2022/09/05

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地域に根差し、地域が求める医療を届ける

小手指駅と狭山ヶ丘駅の中間に位置する緑あふれる郊外の住宅地において、地域の開業医とも連携しながら埼玉県西部医療圏の医療を支えているのが「西埼玉中央病院」だ。地域医療支援病院として地域に必要とされる高度な医療に幅広く対応すると同時に、独立行政法人国立病院機構として地域に不足している医療の提供に努めている同院。周産期医療と高齢者医療に力を入れているほか、新型コロナウイルス感染症についても、積極的に対応している。そんな同院の院長を務め、「自己完結型の医療をめざしています」と話す小村伸朗(おむら・のぶお)先生に、同院の取り組みについて聞いた。
(取材日2022年8月10日)

こちらは地域の中でどのような立ち位置の病院なのでしょうか?

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当院は地域医療支援病院です。その役目の1つは、地域の救急患者さんをしっかりと受け入れること。輪番制で二次救急に対応しており、小児を含め、基本的に断らない受け入れをめざしています。もう1つは、地域の開業の先生方から紹介された患者さんを的確に診断し、適切な治療を行って紹介元にお返しすること。この2つが大切だと考えています。加えて、当院は国立病院機構の病院です。その使命は、必要でありながら民間の病院では採算の問題などでできない医療を提供することです。例えば、当地域では当院と防衛医科大学校病院で、小児科や耳鼻咽喉科の入院に対応しています。望まれている医療を適切に提供していくのが公的病院の役目であり、今後は小児と高齢者を支える医療はさらに必要とされます。その中間に対応する病院はたくさんありますので、当院では高齢者と小児の医療にもさらに力を入れて取り組んでいきたいと考えています。

力を入れていることは何ですか?

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以前より産科と小児科、新生児を対象とした周産期医療に力を入れており、2021年には1月~12月の1年間で352件のお産を取り扱いました。NICU(新生児集中治療室)も3床備え、リスクの高い方を積極的に受け入れています。分娩数のおよそ半分は基礎疾患があるとか年齢が高めといったハイリスクの症例です。さらに、新生児や母体の搬送も受け入れています。高齢者医療ついては、整形外科では高齢者の転倒による骨折から脊椎疾患まで一通りの手術が可能です。また、最近では泌尿器科の診療体制を特に強化し、内視鏡手術が得意な医師が加わりました。以前より女性医師もいて、外来や手術の件数も増えています。耳鼻咽喉科にも女性の常勤医師が加わりました。先ほどもお話ししたとおり近隣には小児科や耳鼻咽喉科で入院できる施設が少ないですから、手術も含め当院で多くの患者さんを診させていただいています。

新型コロナウイルス感染症にも積極的に対応しているそうですね。

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新型コロナウイルス感染症が流行して2年半以上がたちますが、当院は2020年3月から発熱症状の方を専門に診る外来を立ち上げ、4月には専用病床も設置しました。中でも地域に貢献できているなと思うのは、新型コロナウイルス感染症の妊婦さんを受け入れていることです。決して簡単なことではありませんが、出産前から出産後までを同じ部屋で行うことができるLDRを活用して、出産にも対応しています。同様に、小児の新型コロナウイルス感染症にも積極的に対応しており、保護者が一緒に付き添っていただくという条件がありますが、入院も受け入れています。さらには、近隣の病院に東京都が設けた新型コロナウイルス感染症の専用施設に、医師や看護師、薬剤師を派遣しています。

「自己完結型の医療」がキーワードだと聞きました。

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はい。当院の中で医療を完結させるのは、私たちが非常に力を入れて取り組んでいることですし、住んでいる地域で治療が完結するのは、患者さんが一番喜ぶことだと思います。ですから、開業医の先生から紹介していただいた患者さんを、当院では対応できないから別の医療機関に紹介するようなことは極力避け、そうならないように100%当院で完結していくのが理想です。そのため、私がいる外科では自分が得意ではない手術は大学病院から専門の医師を呼んでいますし、ほかの診療科も同じようにしています。治療の内容で、どうしても当院ではベストなものが提供できないのであれば転院してもらうことも仕方ないですが、単にマンパワーや設備の問題で、人や設備さえそろえればできるのであれば、外部から調達してでも、できるだけ当院で行えるように努めています。私自身も大学病院に26年間いましたので勤務医時代の経験を生かしていきたいと思っています。

今後の展望と地域の人々へのメッセージをお願いします。

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不採算部門でありながら世の中に必要とされている医療を、国立病院機構の使命として続けていくことが私たちの役割だと考えています。そして今後それは小児医療が中心になっていくでしょう。生まれてくる子どもが減っている現状を考えると、小児医療はさらに重要になりますし、当院の小児科部長が言うには、子どもは日中よりも夜間に具合が悪くなることが多いそうです。そういった子どもたちを受け入れられる病院をつくって、県西部医療圏の小児医療を支えていきたいと考えています。そして、ほかの診療分野に関しても、地域の皆さまが望む医療を適切に提供し、公的病院の使命を果たしていきたいです。国立病院ということでハードルが高いと感じておられる方もいらっしゃるかと思いますが、気さくで優しい先生も大勢います。健康のことでお困りのことがあれば、かかりつけの先生から紹介していただいて、気軽にお越しいただきたいですね。

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小村 伸朗 院長

1988年東京慈恵会医科大学卒業。同大学附属病院消化管外科診療部長などを経て2014年に「西埼玉中央病院」へ。統括診療部長兼外科部長、副院長を経て2018年より現職。日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医。専門は消化管外科で、特に胃食道逆流症や食道アカラシアなどの食道良性疾患に対する腹腔鏡手術に精通する。東京慈恵会医科大学外科学講座客員教授。

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