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医療法人社団 成仁会 市ケ尾病院

(神奈川県 横浜市青葉区)

島倉 和朗 病院長

最終更新日:2020/11/25

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「急性期の先」を見据え、療養・回復期特化

横浜市青葉区市ヶ尾町、東急田園都市線の市が尾駅東口から歩いて5分ほどの県道12号線沿いにあるのが「医療法人社団 成仁会 市ケ尾病院」。幹線道路に面して大きな窓を多数配した、スタイリッシュな外観が印象的だ。2017年に運営母体が替わり、従来の急性期にも対応する病院から療養期・回復期に特化した病院へと運営方針を転換。翌年には病院名も「市ヶ尾カリヨン病院」から現在の名称に変更し、より地域に根差した医療の提供をめざす。新体制を率いる島倉和朗病院長は、現在も外来診療の一端を担う内科医師。「病院やクリニックなど幅広い医療機関での診療経験を生かし、地域密着の姿勢を強めたい。エリアの皆さんに心から頼られる病院をめざします」と熱く語る。新体制でますますの充実を図っていく姿勢の同院の魅力や今後の展望について、島倉病院長にじっくり話を聞いた。(取材日2019年11月12日)

近年、運営体制に変更があったと伺いましたが?

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はい。もとは地元の社会福祉法人が「市ヶ尾カリヨン病院」として運営し、急性期も受け入れつつ、主に検診を担うようなスタイルの病院でした。2017年に私どもの法人で母体を担うこととなり、私は2017年11月より病院長に就任しました。近隣には救急指定病院である昭和大学藤が丘病院や地域中核病院の昭和大学横浜市北部病院など、急性期患者に対応する医療機関が比較的充実していることから、当院の地域での役割を「急性期後の受け皿」と位置づけ、急性期患者の受け入れを終了。療養病棟、回復期リハビリテーション病棟で全118床を擁する病院として再スタートを切りました。翌2018年6月には病院名も「市ケ尾病院」と改め、地名を冠する病院として地域医療を担う方針を新たにしています。

病棟では療養期と回復期を中心に対応していらっしゃるのですね?

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急性期の対応が完了しても、その後すぐに自宅や施設に戻ることが難しい患者さんは多くいらっしゃいます。そんな患者さんの受け皿として、療養病床数60床に加え、回復期リハビリテーション病床を58床設置しています。脳血管疾患や脊髄損傷、骨折や術後などの患者さんで比較的状態が安定している方を対象に、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・管理栄養士・医療ソーシャルワーカーなどがチームを組んで、集中的にリハビリテーションを行う病棟です。

リハビリテーションの特徴などあれば教えていただけますか?

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とにかく情熱あふれる若いスタッフがそろっていることが当院の強みであると考えています。いわゆる「治療らしい治療」は完了している患者さんが中心となるので、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師やケア・ワーカーといったコメディカルの役割はたいへん大きいものです。言語聴覚士もこの規模の病院としては多い6人が在籍しており、今後も拡充予定。療養期・回復期のQOL向上に大きく関わる嚥下障害への対応などに、歯科医師と連携して取り組んでいます。また、比較的新しく充実した設備も整っています。

外来診療にはどのような特色がありますか?

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一般内科をはじめ幅広い診療科を設けて、広く外来診療を展開しています。糖尿病を専門とする医師による24時間モニタリングなどを行いながらの治療や、主に高齢者を対象とした泌尿器疾患の診療など、特色ある診療を提供しています。また、県内でも数少ないてんかんの専門家が常勤している病院として、この分野の診療にも注力。2019年5月からは隔週で小児てんかんの診療も展開しています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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この病院に来た当初から感じていたリハビリスタッフの熱意とパワーを患者さんのメリットにつなげるべく、近く訪問リハビリテーションを開始する予定です。まずは回復期リハビリ病棟から退院された患者さんを対象にスタートし、在宅医療への移行とともに、今後徐々に展開を広げていければと考えています。私自身、診療の際にはすべての患者さんに優しさを持って接することを心がけていますが、当院の医師およびスタッフはみな患者さんの話に耳を傾け、寄り添う姿勢を大切にしています。お困りの際に安心してご相談いただける存在となれるよう、まだまだ途上ですが力を尽くしていく所存です。ぜひお気軽にご来院いただければと存じます。

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島倉 和朗 病院長

1991年、東京医科歯科大学卒業。医学博士。専門は内科一般、消化器。2017年11月同院の前身である「市ヶ尾カリヨン病院」の病院長に就任し、療養期と回復期の患者対応を中心にする方針を固め、急性期患者の受け入れを終了。2018年6月の病院名改称後も引き続き病院長として、進む高齢化に対応しつつ、地域医療への貢献をめざす。

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