医療法人社団 成仁会 市ケ尾病院
(神奈川県 横浜市青葉区)
島倉 和朗 病院長
最終更新日:2025/01/15
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急性期後の回復を支える手厚い医療を提供
回復期に特化した病院として、急性期治療を終えた患者の社会復帰、自宅復帰を支える「市ケ尾病院」。2017年、急性期に偏っていた地域の医療環境を考慮して急性期病院から転換し、多職種による充実したリハビリテーションが特徴の回復期リハビリテーション病棟、急性期後も継続的な入院加療を必要とする慢性疾患の患者のための療養病棟を擁する病院として再スタートを切った。同年から病院を率いる島倉和朗病院長は、「自分や家族に万一のことがあったとき、入院したいと思える病院をめざしています」と優しく語る。同院の特徴的な取り組みや、院内の雰囲気、健診など新たに注力している診療分野について、島倉病院長に話を聞いた。(取材日2024年12月10日)
2017年に急性期から回復期へと転換されたそうですね。
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もともと当院は「市ヶ尾カリヨン病院」として、急性期を中心に健診も行う病院でした。2017年に運営母体が変わり私が病院長に就任してから、現在のように回復期に特化した病院へとかじを切ったのです。近隣に昭和大学藤が丘病院、昭和大学横浜市北部病院があるおかげで急性期への対応は整いつつある反面、急性期を終えた患者さんが安心して転院、あるいは在宅復帰できるよう質の高い医療を継続したり、集中的なリハビリテーションを提供したりする病院が足りないと考えたからです。地域医療に不足している部分を当院が担うことで、地域包括ケアをより充実させたいと考えました。地域に貢献する病院をめざす意思を込め、病院名も地名のみの「市ケ尾病院」と改め現在に至ります。県内でもまれなてんかんの専門家が常駐しているてんかんに特化した外来、糖尿病のエキスパートがいる糖尿病・代謝・内分泌内科などの特色ある外来機能も私たちの強みの一つです。
歯科・歯科口腔外科がある回復期病院は珍しいのでは?
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そうですね。口腔ケアを積極的に行うことで、虫歯や歯周病といった一般的な症状はもちろん、糖尿病、誤嚥性肺炎、認知症、心筋梗塞といった病気の予防につながることが知られるようになりました。急性期治療が終了して全身状態が安定した後も、なるべく早く口から食べられるようにすることが回復に向けた重要な一歩です。すでに胃ろうが入っているけれど自力で食事がしたい方や、「むせる」「なかなか飲み込めない」といったお悩みがある方を対象に、嚥下内視鏡(VE)検査や嚥下造影検査を実施し、摂食嚥下機能の評価と訓練指導も行っています。ニーズが多いので、最近になってユニットを2台に増やして対応しているんですよ。
リハビリテーションも充実しているそうですね。
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病状が比較的安定している方には、医師・看護師をはじめ理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、医療ソーシャルワーカー、介護福祉士といった多職種が1つのチームとして自宅復帰・社会復帰に向けたリハビリテーションを提供しています。スタッフ一人ひとりが専門的な知見と経験を持っていることはもちろん、情熱を持って真摯に患者さんと向き合う若いスタッフが多いことが、当院の特徴であり強みでもありますね。土日も休みなく交代で患者さんに寄り添う仕事ですが、リハビリテーション室長や看護部長のリーダーシップのおかげもあって、本当によくやってくれています。産休を経て戻ってきてくれるスタッフも多いんですよ。患者さんにも、スタッフにも選ばれる病院をめざしてきた立場からすると、仕事に誇りを持てる働きやすい職場づくりが実を結びつつあってうれしい限りです。
「患者さんにもスタッフにも選ばれる病院」は素敵な目標ですね。
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法人全体で、「地域医療の一端を担い心の通う医療を目指し“患者様本位の病院”であることを自負し努力します」という基本理念を掲げています。患者さんに本位の病院であるためには、スタッフにとって働きやすく、モチベーションアップにつながるような学びがある環境であることが大事だと思っています。スタッフが満足することによって患者さんを満足させることができる、そんな好循環を続けていきたいですね。実際、とてもありがたいことですが、「スタッフの対応や心遣いがうれしかった」と多くの患者さんやそのご家族から感謝の声を頂戴し、それが励みとなっています。私もスタッフも「自分や家族にもしものことがあったら迷いなくこの病院を選ぶ」と自信を持って言える、そんな医療をこれからもスタッフ皆で追い求めていきたいですね。
最後に今後の展望をお聞かせください。
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以前の病院の時から取り組んでいた健診を一つの部門として独立させ、午前、午後で多くの方を受け入れられる体制をつくりました。企業や、高齢者施設などを対象に、巡回健診もスタートさせています。人間ドックや健康保険組合の健康診断、市の健診・検査などでご活用いただきたいですね。来年にかけてさらに力を入れ、健診センターとして独立した施設にしたいと計画しています。全体としては、回復期により注力し、急性期の受け皿としての当院の役割をより多くの方に知っていただきたいと思っています。ブログなどを通じて積極的に地域に情報を発信し、優れたスタッフと充実した設備を生かして地域に貢献していきたいですね。
![Main z62459 20241210 0005](https://prod-hf-public.s3.amazonaws.com/uploads/chief_message/img/3014/main_Z62459_20241210_0005.jpg)
島倉 和朗 病院長
1991年東京医科歯科大学卒業。医学博士。専門は内科一般、消化器。2017年11月に同院の前身である「市ヶ尾カリヨン病院」の病院長に就任し、急性期から回復期特化型へと転換する方針を固めた。2018年6月の病院名改称後も引き続き病院長として病院を率い、充実したリハビリテーション設備と意欲あるスタッフ、特色ある診療科を生かして急性期からの復帰をサポートしている。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック(基本コース)/3万3000円
(胃・食道内視鏡コース※)/2万951円
(脳ドックコース)/3万7400円
※胃内視鏡検査は胃エックス線検査に変更可能です