病院長メッセージ( 東海大学医学部付属八王子病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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東海大学医学部付属八王子病院

幅広い診療科による専門医療の実践で、地域連携ネットワークの中心的な役割を果たす

20200602 main
山田 俊介病院長
Yamada Shunsuke

プロフィール1983年東海大学卒業。1998年米国Toronto General Hospitalで、当時導入されたばかりだった胸腔鏡下手術の手技を学ぶ。帰国後は虎の門病院で肺がんの胸腔鏡下手術の研鑽を積み、2002年に東海大学医学部付属八王子病院で呼吸器外科の立ち上げに尽力。2009年から同院の副院長を務め、2020年4月に病院長に就任。日本外科学会外科専門医、日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医。

先進的かつヒューマニティーあふれる医療を

八王子市と隣接する日野市の医療圏を広くカバーし、急性期や各診療科での専門的な治療を提供する「東海大学医学部付属八王子病院」。東海大学医学部の4番目の付属病院として2002年に開院された。同院の診療の柱となるのは急性期医療、循環器分野や脳神経分野に代表される専門医療、がん治療の大きく3つである。豊富な診療実績に加えて専門性の高い技術を備え、幅広い疾患に対応する30の診療科で「地域に根差した大学病院」をコンセプトにしている。2020年には地域がん診療連携拠点病院となり、手術・化学療法・放射線治療を組み合わせた集学的がん治療を提供するとともに、低侵襲な鏡視下手術で強みを発揮する。また、地域医療支援病院として、さらなる地域連携のネットワークづくりに向けての取り組みをスタートさせた。病院長の山田俊介先生がめざす「地域完結型の医療」や、国内外をリードする専門治療の分野について詳しく話を聞いた。(取材日2020年3月18日/情報更新日2020年6月1日)

病院の成り立ちと特徴について教えてください。
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当院は東海大学医学部の4番目の付属病院として、2002年3月に開院しました。現在は病床数500床、30の診療科を有する地域の中核病院に成長しました。大学病院の使命である、難易度の高い疾患に対応する一方で、八王子市の急性期医療を担う地域の基幹病院としても、重要な役割を果たしています。急性期医療では脳卒中や心筋梗塞の治療に強みがあり、画像診断科での血管内治療にも力を入れています。がん治療も大きな柱の一つで、手術・化学療法・放射線治療を組み合わせて、患者さんにとって最善の治療法を提案できるように体制を整えています。各診療科で低侵襲治療への取り組みも進んでおり、従来できなかったようなご高齢の患者さんにも適用が広がりました。そのように専門に特化した医療と、地域に根差した医療を両立させているのが特徴です。

特に力を入れている医療分野を教えてください。
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30診療科それぞれに得意とする検査・治療法がありますが、特に循環器部門と脳神経部門でのカテーテル治療には力を入れています。脳卒中に対しては、神経内科と脳神経外科の連携で、血栓溶解療法(t-PA療法)と血管内治療を行う超急性期に迅速に対応しています。循環器部門では不整脈の診療に注力しているほか、冠動脈疾患に対する低侵襲治療にも専門性の高い技術をもってあたっています。術後の心臓リハビリテーションにも力を入れており、再発予防に取り組んでいます。画像診断科では、喀血に対しての止血術や下肢の閉塞性動脈硬化症に対する血管内治療をはじめ、CTガイド下生検など精度の高さが要求される検査などで強みを発揮しています。私の専門の呼吸器外科では、肺がんに対する低侵襲治療を実践。医師になったばかりの頃は開胸が当たり前でしたが、今では早期発見によって小さな傷口から治療ができるようになるなど、大きく進化しています。

がん治療にはどのように取り組んでいらっしゃいますか?
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地域がん診療連携拠点病院として、集学的な治療を提供しています。特に開院当初から積極的に取り組んでいるのが、各診療科での鏡視下手術です。今は「がんを取って終わり」という時代ではありません。治療後の患者さんの生活の質を保つためにも、より低侵襲で治すことが求められています。手術の低侵襲化と同時に化学療法や放射線治療、分子標的薬などの治療に関しても日々進化していますので、常に新しいものを取り入れながら、より安全で患者さんにとってベストな治療をお届けしたいと考えています。放射線治療の分野では、精度の高さにこだわった機器を導入し、がんにピンポイントで照射することができるIMRT(強度変調放射線治療)を開始しています。地域の医療機関からのご依頼もお引き受けしています。そうした治療法を組み合わせることで、今後、がんに罹患した患者さんの生存率はさらに延びていくのではないでしょうか。

地域連携にも力を入れていらっしゃると伺いました。
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当院は地域医療支援病院でもあり、これまで以上に地域の医療機関との緊密な連携が重要になっています。そのため当院では、患者支援部門が中心となり、紹介患者のスムーズな受け入れ、入院、治療、退院支援などを円滑化するシステムを構築しています。後方支援病院の空床状況などをウェブ上で情報共有したり、後方支援病院の医師に当院にお越しいただき、主治医とともに患者さんの状況を直接ご覧いただく相互ラウンドの実施など連携強化に注力しています。また、患者紹介の窓口として、電話・FAXでの予約を行っていましたが、午前8時から11時までに来院された紹介状持参の初診患者は、予約の有無に関係なく診療する体制をとっています。患者さん個人のご相談は総合相談室で対応し、安全性に配慮した計画的な入退院、治療計画の説明をしています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。
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この地域の住民の皆さんの健康を守る「最後の砦」として、しっかりその役割を果たしていきたいと考えています。近隣の医療機関の先生方と連携をとりながら、めざすのは「地域完結型」の医療です。八王子市や日野市の医師会の先生方とともに、この地域の中で患者さんを診ていける体制を築いていきたいと思います。また、地域の災害拠点病院としての体制強化も重要な使命です。実践的な避難訓練を定期的に行うなど、大災害に備えた機能の改善と充実を図ってまいります。最近は医療の効率化が求められていますが、それと同時に医療安全への取り組みも強化させなければなりません。効率化ばかりに気をとられるのではなく、しっかりと安全面の向上も図っていく必要があります。その点、当院では高難度医療の導入にあたって、医療安全対策室が厳正な審査を実施するなど、安全管理が徹底されています。これからも安全で安心な医療をめざし、尽力いたします。

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