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医療法人社団 星風会 井上病院

(東京都 足立区)

森脇 稔 病院長

最終更新日:2021/12/20

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地域のニーズに応じ、長く患者に添う医療を

竹ノ塚駅から活気あふれる商店街を抜けると、アパートや団地がひしめく住宅街が現れる。その一角にある「医療法人社団星風会 井上病院」は、この地に根を下ろして50余年、主に急性疾患の患者を対象とする一般病床と、慢性疾患の患者を対象とする療養病床を併設した歴史深い地域密着型病院として、地元民の心身のよりどころとなっている。近年では時代のニーズに応じて地域包括ケア病床を新設し、地域のクリニックや病院と連携を図りながら、ますます長く患者に寄り添う医療をめざす。2015年10月に着任した森脇稔院長は、消化器外科が専門。長年、大学病院で診療を重ねてきたのに加え、化学療法室で緩和ケアも手がけてきた人物だ。温厚な人柄で周囲を癒やす森脇院長に、病院の特徴や地域医療に対する考え、今後の展望などを聞いた。(取材日2017年6月13日/情報更新日2021年12月17日)

病院の特徴について教えてください。

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内科主体の病院ですが、非常にいい機器が入っているので画像診断が強みといえます。64列マルチスライスCTでは心臓の冠動脈まで診られますし、MRIも1.5テスラありますから、MRCP検査で胆管や膵管などの消化管を描出したり、MRA検査で頭部の血管を描出したりと、細部にわたって観察できます。放射線専門の医師が読影していますので、その点もご安心いただけるのではないでしょうか。地域の先生方が診断に困ったとき、診断のための画像検査のご依頼は積極的に受けたいと考えています。また、品質マネジメントシステム規格「ISO 9001」の認証を取得している点も、特徴の一つ。一般企業向きであり、医療機関が取得するケースは少ないのですが、質の高い医療の提供はもちろん、適切なインフォームドコンセントや職員の丁寧な接遇など、「患者さんの満足こそが私たちのゴール」という理念に基づいて、クオリティー向上に努めています。

地域のニーズに対しては、どのような取り組みをされていますか?

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今後ますます高齢化が進むにあたり、療養病床は地域包括ケア病床に変えるか、介護老人保健施設に変えるか、二者択一を迫られるでしょう。当院でもその準備を進めるべく、今年4月から地域包括ケア病床を新設しました。そして地域包括ケアを進めていく上では、ケアマネジャーとの関係が非常に大切なんですね。ケアマネジャーが一番、ご高齢の方を見ていますから。ですから、在宅医療の連携会やケアマネジャーとの情報交換会も、当院で定期的に行っています。今は老老介護が珍しくない時代だし、認知症患者さんも増えています。病院からご自宅に帰すと言っても、きちんと家で見る方がいないと駄目ですよね。もしもご自宅で事故に遭ったらわれわれも責任を感じますので、そういうことが起こらないように連携を強めているわけです。

地域医療の難しさはどのような点にあるとお考えですか?

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やはり家庭環境やご本人の性格によってまったく違い、個々に対応する必要があるという点でしょうか。私は長年大学病院で診てきましたから、正直に申し上げると、「地域医療ってこういう感じなんだ」と教えていただいているような気持ちで診療させていただいています。例えば、最近はがん患者さんが末期になった時には、緩和ケアという選択肢があります。ある程度がんの苦痛の緩和をめざしますから、ご本人もご家族も納得していれば、「見送り」の形で侵襲なく診るということで、点滴をしない方法もあるわけです。一方、「療養病棟=治療病棟」ですから、療養病棟では治療しないでお看取りすることは難しいのですが、そういったことをご存じないご家族の方もいらっしゃるんですね。これからは、ご本人の性格をはじめ、ご家族の都合や環境を、医療や介護を含め地域みんなで考えていかなければなりませんし、ご本人やご家族を教育していく必要があると思います。

医師としての信条は何でしょう?

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ずっと診療を続けてきて思うのは、「最高の医者は言葉だけで治せる医者で、2番目は触って治せる医者である」ということ。そこに到達できる人はなかなかいないと思うけれど、そうなれればいいなと思っています。消化器は「手術半分、術後が半分」といわれていて、手術がうまくいっても術後がうまくいかないと成功ではないんです。手術後すぐに結果は出なくて、1週間後に縫合不全などが出てくる場合があるので、それをうまく察知して対処しないといけない。内科はある程度、患者さんに何が起きているかを頭で判断して、投薬で治すのが基本ですが、外科は侵襲を加えますから、結果が良くないとすべて駄目で、何としてでもうまくいくようにしないといけません。そこは厳しい世界だと思いますね。でも本当は何も侵襲なく治せるのが一番だし、言葉や雰囲気で、触って治せれば一番だと思います。

病院の今後の展望についてお聞かせください。

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地域の中核病院としては、マンパワーを確保して外科系の手術ができるようになるといいですね。画像診断や内視鏡検査などについては引き続き伸ばしていきたいと考えています。それから、私自身は大学病院時代、化学療法室で緩和ケアも手がけておりましたので、緩和ケア病棟をつくって抗がん剤治療中の患者さんを受け入れられるような体制にできれば理想ですね。今後ニーズは増えるのではないかと思いますし。また、足立区は心療内科や精神科のクリニックが結構あり、認知症の外来をなさっているところも多いので、そうした地域のクリニックや病院とさらに連携を深めながら、高齢患者さんに対応していきたいです。医師や看護師など職員を充足し、地域に根差した病院としての存在感をより高めていければと思います。

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森脇 稔 病院長

1979年順天堂大学卒業後、同大外科学教室に入局。済生会川口総合病院などでの勤務を経て、1986年越谷市立病院に医長として着任。国際親善総合病院外科部長、順天堂大学医学部附属静岡病院外科教授、医療法人社団葵会 川崎南部病院(現・AOI国際病院)院長などを歴任し、2015年10月より現職。専門は消化器外科。日本外科学会外科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医。

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