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医療法人社団愛育会愛和病院

医療・介護・福祉をシームレスに担う愛育会グループで、慢性期から回復期、在宅からの一時入院までを支える

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池田 滋院長
Shigeru Ikeda

プロフィール北里大学医学部卒業。2018年より愛和病院に勤務、2019年院長に就任。泌尿器科を専門とし、過去には急性期病院で数多くの手術を手がけてきた。排尿・排便管理に関する診療経験を生かし、高齢者の自立を支援。同病院での勤務をきっかけに慢性期医療についての知識を深めるべく、より専門性の高い勉強をスタートさせた。温かな人柄と話術で人気を集めるドクター。

医療療養病床や訪問診療で、地域医療に貢献

江東区南砂町、桜並木の美しい仙台堀公園と城東公園のほど近くに位置する「愛和病院」は1971年に開設の、一般病床を持ち二次救急に尽力した協和病院を前身とする。現在は医療療養病床として、急性期治療を終えて状態が安定した、慢性期から回復期にある患者のために、あるいは在宅や介護施設などにおいて状態が悪化した場合の一時入院対応などにおいて、医療を提供している病院だ。一人ひとりの入院診療計画に基づいて治療と状態の安定化を図り、検査体制の整う「協和メディカルクリニック」や愛和病院内に併設の介護老人保健施設のデイケアとも連携して、退院や在宅復帰をめざす。現在院長を務めるのは、急性期治療から転身してきた、池田滋先生。地域における同院の役割や、それを支えるスタッフの存在などについて話を聞いた。
(取材日2014年2月21日/更新日2019年8月23日)

2019年4月、院長に就任されたそうですね。
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前年の2018年より愛和病院で勤務を始め、地域における慢性期や回復期の医療というものの重要性が身にしみ、やりがいを感じていたところに院長職へのお話をいただきました。私自身は泌尿器科を専門とし、患者さんの生活の質を考えながら治療を行っていく、急性期医療に長年携わってきました。当グループの竹川勝治理事長とは母校の関連で古くからの知己であり、病院を手伝ってほしいと言われたのが転身のきっかけです。江東区のこの地で、医療・福祉・介護をスムーズに連携させる地域包括ケアの理想を姿を追い続けているのが、竹川理事長。自らも訪問診療で地域を駆け巡られ、また質の高い地域医療を提供するために病病連携、病診連携にもたいへん意欲的で、頭が下がる思いすらします。その助けになりたい、地域医療をともに支えていきたいと思いましたし、院長として病院スタッフが一丸となって、その理想を体現させていきたいと強く思いますね。

貴院の特徴を、改めて教えてください。
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医療療養病床といって、長期療養を必要とする患者さんのための入院施設をもつ病院です。積極的に治療を行う急性期の次にあたる、回復期・慢性期といわれる段階で、自宅や介護施設などでの在宅療養生活に移行できるように、ケアや支援を行うのが役目です。同じ建物内に、グループの介護老人保健施設があり、そこで当院に入院している患者さんのリハビリテーションを行い、当院では医療的なサポートを行っています。また、訪問診療による在宅医療も提供していますので、その点でも退院を促し、「病院にいる患者」ではなく、「住み慣れた場所で暮らす生活者」となれるよう、支援させていただいているといえます。そして、自宅や介護施設にいる間に体調が思わしくなかったり、発熱や肺炎などを起こした場合にも、すぐ入院できるように体制を整えているのが当院の特徴です。介護されるご家族に休んでいただくための一時入院も受け入れ可能です。

それが、地域包括ケアの理想の姿ということですね。
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そうですね。竹川理事長は「時々入院、ほぼ在宅」を重視されています。何かの時には医療的に整った病院内で見守ることができる体制があるからこそ、在宅で少しでも長く過ごせるわけですね。患者さんにもご家族にも負担が少なくて済むことが大切なのです。また、開設から40年以上の歴史のある当院では、医師だけではなく看護師や介護福祉士などのスタッフも経験豊富なベテランがそろっています。ですから実際、長期入院につきものの、床ずれと呼ばれる褥瘡(じょくそう)の予防と改善にも注力してきました。高齢者を数多く診てきている、当院ならではの強みといえるでしょう。そして2019年の夏からは、救急や総合病院における総合診療の経験豊富な医師が加わりました。そこで今後は、急性期の救急とは異なる、在宅患者の体調悪化や肺炎、帯状疱疹、感染症といった状況に応じる「在宅救急」についても、その先生を中心に体制を固めていく考えです。

院長の専門である泌尿器科のご経験も、生かされそうですね。
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慢性期の入院患者さんには、脳卒中などの後遺症でリハビリテーションを行って在宅復帰をめざす方や、在宅や介護施設での療養中に肺炎や尿路感染症などが悪化して一時的に入院を余儀なくされた方も多いです。いずれも寝たきりの状態となっていますが、特に前者では、急性期治療中に排せつケアを軽減できるようにと、バルーンカテーテルが設置されていることが少なくありません。ですが、泌尿器治療に長年携わってきた経験からすれば、これを外すことは可能だと思うんです。実際、多くの患者さんは、バルーンを外すことができるでしょう。食事と排せつは、介護者にも負担ですし、何よりご本人の尊厳に大きく関わるものです。そのためにも自立性を促し、リハビリと合わせて、日常生活に近い状態に速やかに戻れるよう、助けになりたいですね。病気を一つ一つ診ていくというのではなく、総合的に診て、その方の状態をより良くできればと思っています。

今後の展望をお聞かせください。
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大病院の医療は専門化・細分化が進んでいますが、われわれはもっと小回りを利かせ、患者さんやご家族、地域のニーズにスピーディーに応えねばなりません。そのためには、一人でできることには限りがあり、改めて「チーム医療」を旗印に掲げています。多職種連携が注目され久しいですが、当院ではそれがリアリティーをもって行われてきました。それをさらに維持・強化させていきます。また、「時々入院、ほぼ在宅」の実践には、グループ内の環境整備とともに、近隣の病院やクリニック、高齢者施設との密接な連携が欠かせません。そのため、地域医療連携室がアウトリーチ活動などを通して「顔の見える関係」の構築に力を注いでいます。地域における医療・介護の多職種にも、住民にも、もっと当院やグループのことを知ってもらいたいですね。当院は入院食もおいしいですよ。回復意欲を増すためにも食事は重要ですからね。

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