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医療法人社団博栄会 赤羽中央総合病院

(東京都 北区)

廣 高史 病院長

最終更新日:2023/03/06

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地域住民の人生に寄り添う地域密着の病院

朝倉斌初代院長の時代から「愛と奉仕の精神」を理念に67年にわたって地域医療に専念してきた「赤羽中央総合病院」。2021年に赤羽中学校跡地に移転し、朝倉正博理事長が志した「未来志向の全方位型施設」をテーマとした新病院に生まれ変わった。総合病院として、ロボット支援手術をはじめとする先端の医療の展開や、地域の二次救急病院として断らない救急を実践する。その一方で、地域密着の病院として、急性期治療が終わった後の回復期や療養期までを全人的にケア。院内に介護老人保健施設を併設するという新しい医療のかたちで、いかに地域に貢献できるかを模索している。各診療科の集合体ではなく、全体が一つになってあらゆる患者に対応できることがポイントだと話す廣高史(ひろ・たかふみ)病院長に、新築移転して1年がたった同院の現状について聞いた。(取材日2023年1月23日)

新病院開設から1年がたち、どのような変化がありましたか?

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大きな変化といえば何といっても救急医療です。救急患者数は3倍近くなり、本当に大変ではありますが、救急科では“どんどん救急車を送ってください”という意気込みで、使命感に基づいて救急患者さんの治療にあたっています。山口大学出身の私は山口にいる頃にいろいろな病院に赴任しましたが、町にその病院しかないという地域もあり、救急車が来たら必ず診なくてはいけないという状況でした。一方で、人口も多く病院もたくさんある東京では、10件、20件と救急の受け入れを断られるという現状があります。まったく感覚が違う中で、当院では朝倉理事長を筆頭に、とにかく救急を受け入れる病院になろうと、どんどん搬送してほしいという気概を持って取り組んでいます。同時にこれまで大学病院のような公的病院や準公的病院でしか勤務したことがなかった私は、地域直結型の私立病院には大学病院や大きな病院と違った医療の在り方があることを痛感しています。

救急以外の診療における特徴的なことを教えてください。

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24時間体制でカテーテル検査を行う循環器内科やロボット支援下の人工関節置換術を導入した整形外科はもちろん、外来だけではありますが、婦人科、小児科ではどんどん患者さんが増え、総合病院らしくなってきました。呼吸器外科は現在、非常勤の医師のみですが毎日当直を含めて診療しており、気胸の治療など幅広く対応できるようになったほか、心臓血管外科では透析のシャント作成などを行っています。また、赤羽中央総合病院附属クリニック、浮間中央病院など、法人グループ内での連携をさらに深めることも重要です。先進的かつ総合的なケアによる地域完結型の医療を提供することで、地域住民の皆さんに安心感を届けていきたいと思います。

地域医療に対する先生の思いをお聞きしたいです。

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新しい医療モデルであるがゆえの困難もありますが、逆に伸びしろでもあると考えています。地域は些細な社会の変化にも大きな影響を受けるため、地域医療の前面に立つ当院では患者さんのそうした影響をダイレクトに受けます。地域に近ければ近いほど、考えなければいけないことがあると実感しています。私は循環器内科が専門で心臓病の患者さんを診ていますが、心療内科的なストレスで心臓に症状を抱えている人も多いので、薬を出して終わりではなくそこを理解して治療を進めていく必要があります。地域医療にはそういう患者さんの人生も診させていただいているという理念をもつことも非常に大切なのです。研究機関でもある大学病院の医療とは違った、患者さんの心の近さを感じそれに応える医療、経験や信念に基づいて生まれる地域医療の良さがあると思っています。当院は先端の医療の提供と地域医療の融合・調和ができる適度なサイズの病院だと自負しています。

患者さんと向き合って診療を進めていくということでしょうか。

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外来に多くの患者さんが来られた時には、1人に対して5分程度しか話せないこともありますが、その5分でどんな言葉を使うかで、患者さんの気持ちが全然違ったものになるくらい言葉には影響力があります。例えば、心臓の音が正常で規則正しいときに「今日の心臓はいい音していますね」と言うと、一瞬でその場が和みます。心臓の音の異常性を言うのではなく、「いい音していますね」という言い方をするだけで患者さんに安心感が広がるわけです。これは地域医療ならではのことで、大学病院ではわからないことでした。当院の患者さんは、さまざまな問題やストレスなど日常生活の諸問題をそのまま抱えて受診されます。些細なことでもご本人にとっては重要な問題であるため、患者さんに私の好きな言葉である「安心」をどうもたらすかは大きなテーマであり、いつまでも勉強をしなくてはいけないテーマだと思います。

最後に地域の方々へメッセージをお願いします。

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私は血管に直径1ミリのカテーテルを挿入し、超音波によって動脈硬化の状態を調べ、病気のメカニズムを解析するという研究を長年続けてきました。それはまさにミクロの世界なのですが、その世界の中でさえ生命の尊さと輝きを日々感じ取ることができ、一人ひとりの命は宇宙の中で生かされ、輝くものだと実感する研究人生を送ってきました。一人ひとりの生命の輝きを感じながら、地域の皆さんの生命をどうお守りするかを常に考え、日々の診療にあたってまいりたいと思っております。

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廣 高史 病院長

1983年山口大学医学部卒業。山口県厚生農業協同組合連合会周東総合病院、カリフォルニア大学アーバイン校医学部循環器科、山口大学医学部附属病院第2内科などを経て2009年日本大学医学部准教授、2015年同大学教授。2019年より現職。日本大学客員教授。日本循環器学会循環器専門医。専門は循環器全般、特に動脈硬化の画像診断の技術開発やそれを用いた病態解明などに関する研究。

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